せっかく

ジャグジーを使うなら

泡風呂にして遊びたい。

 

 

大人げない発想と

笑われるかもしれませんが

本当のところは皆

そう思っているはずだ!

 

面白いんだぞ

ジャグジー泡風呂!

 

というわけで先日の外泊時は

チェックイン前の時間を使い

ホテルの近くの

お土産店兼化粧品屋へ。

 

 

ずらりと並ぶ

石鹸、ボディソープ、

整髪料、基礎化粧品、

ルームフレグランス・・・

 

「こんにちは。あの、

バスバブルはありますか」

 

参考画像:

 

 

「こんにちは、

いらっしゃいませ。

バスバブル・・・は

申し訳ありませんが

当店お取り扱いございません」

 

「そうですか、残念です」

 

「バスボムはありますよ」

 

「バスボム」

 

参考画像:

 

 

「お湯に入れるとこう

シュワーッと泡が出る入浴剤」

 

そう言いながらお店の奥様は

両手の指を上に向け震わせて

『シュワーッ』の

動きをしてくれまして。

 

「それ、ジャグジーに入れると

泡が出たりしませんかね」

 

「しませんね。バスボムですから

シュワーッと泡が出た後は

『スーッ』とお湯に沈むだけ」

 

『スーッ』と言いながら奥様は

両手を揃えて手のひらを下に向け

指から甲からピンと伸ばして

『排水溝に水が吸い込まれる』

みたいな動きをしてくれて

・・・私はバスボムを購入する

つもりはなかったのですが

この奥様のこの

妙に洗練された

ハンド・パフォーマンスに

報いるためにも1つくらいは

そのシュワーッとなって

スーッとなる入浴剤を

買ってもいいんじゃ

ないかなって・・・

 

「そんなバスボムの

お薦めはどれですか」

 

「えっお客様、買うつもり?」

 

「買うつもりってアナタ」

 

「いや、ほら、バスバブルを

買いたいって強い意志を

持っていらっしゃる風だったので。

バスボム、こちらになります」

 

「いくつか種類があるんですね」

 

「ございます。たとえば

こちらのピンクのバスボム」

 

「はい」

 

「こちらお湯につけますと

シュワーッと泡が出て

お湯の色が

血のように真っ赤に・・・」

 

「ヘイヘイヘイ!

セールストークとしてそれ、

どこかおかしくないですか?」

 

「いやでも本当のことを

お伝えしておかないと

お客様がお風呂で

驚いちゃうかもしれないので。

というかこの間私が

このバスボムを

使って驚いたんですよ」

 

「はあ」

 

「この可愛らしいピンクからは

想像もつかないような赤さです。

シュワーッとなった後の

浴槽はまるで

鮮血が張られたように・・・」

 

「ねえ、アナタ、さては

バスボムを私に

売る気ないでしょ?」

 

血の池風呂に浸かるつもりは

なかったのでバスボムは

未購入でホテルの

部屋に入ったのですが、

ジャグジーの横にあった

説明書には『故障の原因に

なりますのでバスボムは

使わないでください』とあり、

結果的には正解だった模様。

 

 

しかし妙な店員さんでした。

 

 

泡風呂がお好きなあなたも

バスバブルがお好みのあなたも

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