色々あってゴジラの旋律に

完全に心を奪われた私の

昨今のピアノ練習状況ですが、

己の指の短さがあまりに

絶望的なこともあり

・・・まあほら、大人として

ずっと怪獣ばっかり相手に

しているのもアレでしょ?と

これは得意の現実逃避。

 

 

 

そんなこんなで

『ゴジラのテーマ』と並走して

これまで練習してきた曲を

また一から弾きなおしています。

 

この冬は鍵盤に

向き合う時間が

減っていたため

夏まではある程度

形になっていた曲も・・・

 

一時期は暗譜寸前まで

追い詰めていた曲も・・・

 

すべて

運指からやり直し、

みたいな・・・

 

ショパンの夜想曲2番とか、

これねえ、私が記憶を

改竄しているんでなければ

「もうほぼ出来た」状態に

なっていたんですよ、

一年前ですとか2年前ですとかに。

 

 

 

それがもう左手のあの

「1・2・3,1・2・3」の

音というかテンポが揃わない。

 

この間までは舞踏上で

ダンスシューズを履いて

軽やかとは言わずとも

周囲に許されるリズムで

ワルツのステップを

踏めていたはずなのに

まず靴のサイズが

足に合っていないというか

私最近膝とか

足首とか痛めましたっけ?

 

あといつの間に足場がこんな

深くぬかるんだ

沼地になっているんですか?

 

半泣きになって泥の中に

両手を突っ込んで体を支える私に

優しい言葉をかけてくれたのが

夜想曲連隊所属の元将校さんで

この人は自分も

怪我をしているせいか

(注:ここらへんは

Norizoさんの妄想の話なので

真面目につきあってはいけない)

本当にね!こういう時優しいの!

 

すべては私の

自業自得であるにもかかわらず

ピカピカに磨いた靴を

私と同じ泥濘に突っ込んで

「大丈夫ですよ!

ゆっくりもう一度!

焦らないで、ゆっくり!」

 

私は泣きそうになりましたよ。

 

おかげさまで先日

沼地から這い上がることに成功し

引退将校さんの肩を借りて

足元の悪い田舎道を

なんとか舞踏場のある

お屋敷の前まで歩いて行って

・・・でもまだあの

西洋館の中には入れない。

 

その前にまず

靴から泥を落として

顔を拭いて

挨拶の言葉を思い出して

・・・道は遠い!

 

でも目指すべき方向を

再びむくことには成功した!

 

ここまで無体な真似をしても

文句ひとつ言わず

「はい、出動要請ですか」と

私の隣に立とうとしてくれる

元将校さんのためにも

この曲、なんとか

仕上げたいものです。

 

頑張ります。

 

 

人は何のために

ピアノを弾くのでしょうね

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