私はNHKの大河ドラマを
真面目に観ないで
ここまで来た人間なのですが
（あれってそこれこそ
『観る家』で育った人は観る、
みたいな番組ですよね）、
ほらあれなんですよ、
私は時代物ドラマには
『ヨゴシ
（ウェザリング）』ですとか
『時代考証』ですとかを
わかります、一般的な
NHK大河ドラマ視聴者は
そんなものは求めていない。
今回ちらっといわゆる
『朝の連続テレビ小説』も
久々に目にしたんですが
あのぺかっと明るい画面、
衣装と髪型を
その時代風にしておけば
それでOKみたいな開き直り、
いえこれは悪口じゃないんです、
でも何でしょうか
『戦後復興期の日本』を
『壊れたブロック塀』で
表現しようとするも
そのブロック塀の周りは
チリ一つ落ちていない状態で、
わかるんです、視聴者も
朝の８時から『映像の世紀：
日本、復興期の混迷』みたいな
絵面は見たくないわけで。
でも私はそれが苦手なんです！
こんな奴が今年の大河
『光る君へ』を観たらどうなるか、
そりゃもう俳優陣が全員
今時のお化粧をしている時点で
肩ががっくりと落ち
（そりゃ今時引き眉お歯黒は
色々厳しいかとは思いますが）、
画面からあふれる清潔感に
背中が曲がり（あの時代の
人々が月に何度お風呂に
入っていたというのか）
（ただ皆様ノミ虱が
たかったような宮中絵巻は
ご覧になりたくないですよね）
セリフ回しが完全に
現代風なことに歯ぎしりをし
（まあこれは『完全に
当時を再現』されたら
私も含め視聴者は
置いてけぼりに
なりますでしょうし）
それにしても
平安時代に帝と
お近づきになるようなお嬢様が
こんなにお顔を
人目にさらしていいのか！
十二単を
お召しになるような女子は
もっとこうもったりと
動くべきではないのか！
平安時代を舞台として
ジェスチュアや所作が
ここまで躊躇なく
『洋風』で許されるのか！
そもそも当時って
あんな小金持ち風の若い娘が
一人歩きするのなんて
鴨ネギどころの話ではない
治安状況であったと
私は理解しているので
ございますけど！
ただ逆にこれほどまでに
堂々とした嘘・
フィクションを見せられると
逆に見ているこちらの
腹も据わるというか
オープニングの作りも
「うわあ」って
センスだけれども
（個人の感想です）、
演出のはしばしが
あまりにNHK的だけれども
（『視聴者は馬鹿なので
馬鹿にもわかる演出を』と
上層部から指示が出ている感）、
いやしかしこれ脚本・演出、
相当好き勝手しているな、
大丈夫なのか、第一話だぞ、
もしかして製作陣は
自棄になっている・・・？
からの最後の５分間。
待って待って待って、
今年の大河ってテーマは何？
恋愛と権力闘争を軸にした
平安宮中物語かと
思っていたんですが
・・・え、何この展開？
あまりにびっくりしたので
第二話も観てしまったのですが
（大河ドラマを２週連続で
視聴したのはこれが初めてです）、
おいおいおい本当にNHKは
今年の大河で何をやる気なんだ、
展開が完全に昭和黄金期の
少女漫画のノリではないか！
そして逆説的に
この少女漫画ノリを
令和時代のテレビドラマとして
世間に押しだすには
あのふてぶてしいまでの
演出上の開き直りが
必要だったわけで・・・
どう考えても己が非常に
苦手とするタイプの
時代劇ドラマなんですが
（平安時代を真面目に
勉強・研究している人は
泡を吹いて卒倒するか
爆笑しつつすべてを
受け入れるかの二択な気がする）
なんだか一周まわって私は
これ、好きかもしれない・・・！
ただあの、『NHK大河』で
これはOKなんですか？
ほら普段
観ていないからわからなくて。
とりあえず私はこのドラマを
最後まで追えなくて
残念な気持ちになっています。
この物語をどこにどう
着陸させるつもりなんでしょうね。
というか『毎年
大河ドラマを観ている』層には
この物語はどう
受け取られているのか。
・・・これ、OKなんですか？
私は清潔感溢れる時代劇
（リアリティの欠如ともいう）を
忌避する傾向がありますし
恋愛物とか苦手ですし
ところどころに出る
昭和コメディのノリには
古さを感じているんですけど
・・・でも何故だろう、
この物語が今後どう膨らんで
どう決着がつくのか
今、非常に気になるのです
あとさ、これ、さりげなく
音楽がとてもよくないですか？
そこも開き直って
完全洋風音楽なあたりに
現在制作側の『攻め気』を
感じております私です
しかしこれ視聴率とれますかね？
『光る君へ』を観ているあなたも
大河ドラマは観ないアナタも
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