さてそんなわけで

英国で飼育禁止犬種に

指定される見通しの

アメリカンブリーXL

 

 

 

 

しかし現在当地にて

アメリカンブリーXLを

飼育していらっしゃる

皆様はご安心ください、

今後の繁殖・販売・譲渡は

禁じられますが、

今お手元で飼育されている

その子は去勢・避妊をし

登録をし保険をかけ

公共の場に出る時は

リードとマズルをつければ

これからも無事に

飼い続けられますよ!

 

 

 

 

ただ犬の保護団体などは

今後『性格的に何も

問題がなく健康的な』

アメリカンブリーXLの

薬殺が増えるだろう、と

予測しています。

 

何故か。

 

『譲渡』が禁止されるからです。

 

つまり『見た目は強面、

でも中身は天使』な

超大型犬を飼いたいと

アメリカンブリーXLを

手に入れたものの、

その子が思った以上に

力が強く、攻撃性が高く、

躾が難しく、しかも

大きく育ってしまったら。

 

そこで自力での飼育を

諦める飼い主もいるわけです。

 

これは悲しい話ですが

決断としては間違っていないと

私は言いたいところです。

 

自分の限界を超えて

犬を飼育するのは

犬も自分も不幸にしますし

英国にはそういう犬を

引き取って次の飼い主を

見つけてくれる団体が

複数存在しますし、

色々考えてもう駄目ならば

そういう施設に足を運び

犬を渡し寄付金を収め

そして二度と自分の犬は持たない。

 

それは一つの

英断であると私は言いたい。

 

で、そういう団体が

現在恐れているのは

今後アメリカンブリーXLが

「うちではもう面倒を

見られないんです」と

持ち込まれても、もう

次の譲渡先は

見つけられない、という・・・

 

だって譲渡それ自体が

禁じられちゃって

いるんですから。

 

犬の保護団体は現在

どこも大忙しの上

(『自分の犬をもう面倒

見られません』という

問い合わせが増加の一途を

たどっているらしい)

財政的にも非常に厳しく

(インフレの直撃を受けている)、

だいたいそういう団体の職員も

基本は犬好きでしょうけど

『その危険性から飼育が

禁止された』ほどに危険な犬を

職務において取り扱うのは・・・

 

状況によっては保護団体も

「お引き受けできません」と

断るしかない、でも

断られたほうももう自力での

飼育は絶対に無理、そうなると

残る道は一つ、薬殺しかない。

 

あと一部の関係者が

指摘しているのが

飼育が禁止される

『アメリカンブリーXL』とは

どういう犬を指すのか、が

現時点でまだ

定義されていないんですよ。

 

犬種は不明の雑種の子、

母犬の母犬がアメリカン

ブリーだったかも、

みたいな認識で飼っていた

自分の犬が「この子は

アメリカンブリーXLです」と

突然言われたらどうするか。

 

・・・そんなの

ああ、そうですか、と

指定されたとおりに

犬を登録して

避妊・去勢して保険に入って

散歩の時はリードとマズルを

つければいいじゃないですか、

マズルはちょっと

可哀そうかもしれませんけど

説明すれば犬だってきっと

わかってくれますよ、と

私などは思うのですが、

その手続きの煩雑さを

嫌がってか何かは知りませんが

犬を遺棄する馬鹿どもが

それで増えるという

懸念があるんですって。

 

・・・どうして?

 

自分の犬でしょ?

 

ここまで何の問題もなく

世話して育ててきたんでしょ?

 

そういうことを

する人がいるから

「これだからそもそも

アメリカンブリーXLを

飼うような人は・・・」

みたいな陰口が

発生するんですよ!

 

ただ勿論犬飼いとして

正しい姿勢を持った

アメリカンブリーXLの

飼い主も大勢いて、

そういう人たちを支援するため

たとえば無償で

トレーニング講座を開催する

トレーナーさんも出ました

 

これはあれですか?

 

魚心あれば水心?

 

ともかく私は犬好きとして

犬の薬殺件数と

犬による咬傷事件数が

少なくなることを

願ってやみません。

 

人間側の責任ですよね。

 

犬飼いの端くれとして、

私も気を緩めずに

愛犬アーシー(大型雌犬)を

飼育していきたいと思います。

 

 

こういうことを

書いておきながら

たとえば明日、うちの犬が

何かの拍子に狂乱して

誰かに怪我をさせる可能性は

ゼロではない、本当に

ゼロではないんですよ!

 

でも真実いざとなったら

私はアーシー(30キロ)を

押しつぶす勢いで

抱え込めると思うんですが

・・・65キロ超だとなあ・・・

 

相打ちの覚悟で

押さえつけに行っても

首を噛まれたら

人間側はもう動けないですよ

 

犬のためにも躾は大事

 

初心を忘れずに犬と

暮らしていきたいと思います

 

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