アメリカンブリーXL

という犬がいます。

 

 

 

 

アメリカン・ピットブルと

アメリカン・

スタフォードシャー・

テリアをかけあわせて

1980年代に米国で

生まれたといわれる犬種です。

 

 

 

 

 

 

大きさで4階級にわけられ

(スタンダード・

ポケット・クラシック・XL)

『XL』と呼ばれるサイズは

体重60キロ以上を意味します。

 

米国のユナイテッド・

ケネル・クラブ曰く

「素晴らしい家庭犬になります」

「いかつい見た目に反して

物腰は穏やかでフレンドリー」

 

つまり「見た目はピットブル!

でも中身は皆大好き

スタフォードシャーテリア!」

ということなのかと思うのですが

・・・スタフォードシャー・

テリア(英国産)は正式名称

『スタフォードシャー・

ブル・テリア』で

あれも結局は元闘犬で・・・

 

まあ私もスタフォードシャー

テリア、通称『スタッフィー』は

大好きな犬種なんですが。

 

でもそのスタッフィーに

わざわざ

アメリカン・ブルドッグや

マスティフをかけ合わせて

作られたのが

アメリカン・スタッフィーで

つまりは元闘犬と元闘犬の

遺伝子を受け継いだ超大型犬

それがアメリカンブリーXL。

 

前述のユナイテッド・

ケネル・クラブも

「攻撃性はこの犬の特性です」

と明言しています。

 

アメリカンブリーが

英国に持ち込まれたのは

2014・15年ごろだそうで、

それが瞬く間に人気犬種に。

 

そしてロックダウンを

背景にした犬市場の

未曽有の活性化を経て

ここ数年問題になっているのが

アメリカンブリーXLによる

咬傷事件の頻発。

 

死者も複数出ています。

 

2021年に

10歳の少年が

頭と首を噛まれて。

 

2022年に

17か月の赤ちゃんが

自宅で襲われて。

 

今年4月に65歳の女性が

2匹の飼い犬(双方

アメリカンブリーXL)の

喧嘩を止めようとして。

 

2021年の最初の事件以来

「この犬を飼育禁止犬種に」

という声はあがっていたのですが

ここまで政府当局は

これといった対応を

決定せずに来ていました。

 

先月9月、

11歳の女の子が道で

アメリカンブリーXLに襲われ

腕と肩を噛まれ、彼女を

助けようとした男性二人

(話から外れますが

この二人は本当に

勇気があると思います、

相手は攻撃態勢に入った

60キロ超の犬ですよ)も

結構な怪我をして、で、

この女の子が顔と実名を出して

「アメリカンブリーを

禁止犬種にして欲しい」と

改めて訴え、この事件では

男性一名が犬に

追いかけられる場面を

現場を通りかかった

バスの乗客が撮影していて

それが報道でも流されたため

「この犬は危険だ」という

認識が一気に高まりました。

 

しかしその時点では

RSPCAやドッグ・トラストは

「禁止犬種指定は

解決にならない」

「問題は無責任な

繁殖・飼育・管理だ」と

反論していました。

 

しかし彼女が

アメリカンブリーXLに

襲われてから

1週間もしないうちに

今度は52歳の男性が

アメリカンブリーXL

2匹に襲われ

病院に搬送、その後死亡

 

スナク首相はこの犬種を

飼育禁止に指定すると発言

 

私は正直この指定を

ありがたく思っています。

 

「犬に罪はない、無責任な

飼い主に罪はある」という

愛護団体の指摘もわかるのです。

 

でも現時点ではそうした

無責任な飼い主に

責任を持たせる方策はないのです。

 

犬が誰かを噛んだ後に

飼い主は責任を

問われはしますけど

でもそれまでは当局は

無責任飼育者をどうこうできない。

 

アメリカンブリーXLが

飼育禁止犬種に指定されても

現在飼われている

アメリカンブリーXLが即座に

薬殺されるわけではありません

 

飼い主は自分の犬を登録し

保険に入り犬に去勢・

避妊手術を受けさせ

散歩時にリードと

マズルを装着すれば

今後も飼育を

継続することが可能。

 

 

 

 

ただそれでも

飼育禁止犬種指定によって

『罪のない健康な

資質にも問題はないと思われる

アメリカンブリーXL』が

薬殺される可能性は増す、と

一部の関係者は指摘していて

そのお話はまた明日。

 

 

盲導犬が

アメリカンブリーXLに

襲われた事例もあります

 

・・・わが愛犬アーシー

(大犬とはいえ体重30キロ)と

森を歩いているところを

突然アメリカンブリーXL

(65キロ)に襲われたら

正直逃げようがない気がします

 

犬に罪はない、というのは

とてもよくわかるんですが

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