年末の日本への

帰国便でうっかり

映画『バトルシップ』に

心奪われてしまった私ですが

 

 

 

 

流石にこのまま

「2022年と23年、

マイベスト映画は2年連続

『バトルシップです』」みたいな

状態になるのは悔しいため

(私にも色々あるんです!

見栄とか虚栄とか建前とか!)

冬から春にかけて

ちょこちょこ映画を観た私です。

 

主にテレビ画面鑑賞ですけど。

 

そもそも!

 

日本から英国に帰って来る

飛行機の中でも私は

『バトルシップ』以外の

映画も見たんですよ!

 

『アンナ・カレーニナ』と

『ダーケストアワー

(邦題:ウィンストン・チャーチル

ヒトラーから世界を救った男)』。

 

あわよくばそれらを

わが『2023年の

お気に入り映画』と

宣言できるように・・・

 

でもそれは失敗しました・・・

 

ふたつとも良作ですけど

『バトルシップ』ほどの

力強さはなかったのです。

 

『アンナ』は演出で色々

冒険をしているんですが

ちょっと私の

好みとはずれていて、

何よりヴロンスキーの

線が細すぎる。

 

原作にのっとってもっと

若ハゲ系筋肉質ハンサムを

起用しないと!

 

 

あと所々で

「これ、お洒落で

気が利いた

物語の見せ方じゃ

ありません?」みたいな

監督のドヤ顔を

感じたのがちょっと

 

『ダーケストアワー』は

うまく作り過ぎというか。

 

こちらはこちらで

「こういう映画を観たがる人は

こういう手堅い映像づくりが

お好きでしょ?」感がある

 

その後テレビで観た

『イミテーション・ゲーム』は

脚本はいいわ役者はうまいわで

文句なく面白かったんですけど

でも『バトルシップ』には及ばず。

 

 

性暴力事件で現在収監されている

例のワインスタイン氏の

会社が作った映画です、

映画自体がとてもいい出来だけに

「こんな映画を作れる人が

またどうしてあんな真似を」

みたいな気持ちになりました

 

目先を変えて日本の映画で

『GHOST IN THE SHELL / 

攻殻機動隊』。

 

 

主題歌の歌い出し

『あがまえば』を

『吾が前歯』と理解して

混乱したのは私です

(正しくは

『吾が舞えば』ですって)

 

これはむしろ

大きな声で世間に

お勧めして回りたい

作品だったのですが

・・・でもやっぱり

私がまた観たいのは

『バトルシップ』・・・!

 

私はどうしてしまったんだ!

 

『バトルシップ』の何が

そんなに面白かったんだ!

 

もう私はこのまま

『バトルシップ』に汚染された

映画脳を抱えて

生きていくしかないのか・・・

 

『野良犬』よりも

 

 

 

 

『ゴジラ』よりも

 

 

 

 

『バトルシップ』な人間として

今後映画を

観続けるしかないのか

・・・と絶望しながら

視聴したのが『市民ケーン』。

 

 

 

 

皆さん!

 

『市民ケーン』はすごい!

 

特にハラハラ

ドキドキするような

場面もなく、

時にはほとんど冗長な

話運びを見せもするのに

観終わった後の

「・・・なんか

すごいもの観た」感が

しみじみと深い・・・!

 

おかげさまで

『市民ケーン』を

視聴した日をもちまして

私の『バトルシップ』の

呪いはとけました。

 

何かしら、つまり

映画を観てそれを

『バトルシップ』と

比較する日々が

終了したというか。

 

その証拠にその後

『炎のランナー』を観た私の

心は平静でございましたよ。

 

 

 

 

『炎のランナー』も

いい映画ですよ。

 

あの有名な楽曲の

使われどころも理解しましたし。

 

高校時代くらいに観たら

ポーっとなったと思います。

 

そんなわけで

『バトルシップ』を観て以来

映画に対する趣味が

偏向した自覚のある皆様、

指向性矯正に

『市民ケーン』をお勧めします。

 

個人の感想です。

 

 

なおわが夫は

『市民ケーン』を

楽しんだと同時に

「・・・僕ってもしかして

ちょっとケーンっぽいですか?

つまりその・・・君に何か

贈り物をする時に、君が

欲しいものじゃなく僕が

欲しいものを贈る

傾向があるっていうか・・・」

 

「えらい。よく自分で

気が付いたな!」

 

夫は「そこは否定して

欲しかった」そうです

 

何を甘えたことを

言っているんだ

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