英国盲導犬協会の主催する

『盲導犬候補生育成

基本方針確認講座』

みたいなものに参加しました。

 

ネット講座だったのですが

オンライン教室に参加したら

講師役の訓練士さんが

わが愛犬アーシー

(元盲導犬候補生)が

盲導犬協会在籍時に

何度かお世話に

なったことのある方で、

「Norizo、久しぶり!」

「あ!ご無沙汰しております!」

 

その日の講習参加者は

私以外の方は皆様

「盲導犬協会に先日

パピーレイザー

(盲導犬候補生が

訓練学校に入るまで

生活を共にして仔犬に

『人間との生活』の

基本を教える役割)

(旧称:パピーウォーカー)

として登録を済ませました」

みたいな方々だったため

私と訓練士さんの挨拶を見て

そうした方たちが

「えーと、Norizoは

経験者・・・?」

 

「あ、ハイ。

元パピーレイザーで、

現在はフォスタラー

(パピーレイザーが

仔犬の世話を

出来なくなった時などに

短期的に仔犬の面倒を

見る役割)です」

 

「そのパピーレイザー時代に

そちらの訓練士さんは

Norizoさんの

担当訓練士さんだったの?」

 

「いえ、担当訓練士さんは

別にいてですね、こちらの

訓練士さんには月に一度の

集団訓練の時などに

お世話になったのです」

 

そう、あれはアーシーが

まだあどけない仔犬だった頃、

私はどうしてもアーシーに

『伏せ』をさせることが出来ず、

「半泣きになって

助言を求めたら

こちらの訓練士さんが

ものの3秒で解決策を

示してくださって

あれはまさに神業でした

 

「まあ、訓練士さんて

そんなにすごいのね!」

 

「すごいです。訓練士さんが

すごいだけではなく、

これは私の個人的な見解ですが、

英国盲導犬協会というのは

本当にすごい組織だと思います。

私が仔犬の面倒を見ていた時、

躾だけじゃなくて健康面とかで

何か問題が起きたとしますよね?

そういう時の緊急連絡先が

盲導犬協会では

すべて完璧に機能するんです」

 

話していて気付いたんですが

私はどうも英国盲導犬協会が

『贔屓』みたいなんですよ、

今時の言葉でいうと

『推し』ですか?

 

ですからつい舌が滑らかになり

「そしてそれは

経験に裏打ちされた

歴史的資産だと思うんです。

私の仔犬が問題を抱えた時、

私と仔犬にとってはそれは

初めての経験なんですが、

盲導犬協会の長い歴史では

同じようなことが絶対に

何度も何度も

起きているんですよ。

その膨大な過去の

事例から得た最適解を

協会はいつも

我々に示してくれたんです。

私は本当に得難い経験を

あの時させて

もらったと思っています!」

 

私の熱い言葉に

訓練士さんは少し照れた笑顔で

「Norizoが今とても

素敵なことを言ってくれて

本当に僕は嬉しいですが、

でもそうなんです、

これから皆さんは各自

手元に仔犬を引き取って

そして育成を開始しますよね?

その仔犬のことを一番

よく知る立場になるのは

間違いなく皆さんです。

僕たち訓練士じゃありません。

でも僕たちはプロとして

これまでに何年間も多くの

仔犬や犬と接しているんです。

子犬が問題を抱えた時に

それに最初に気づくのは

多分皆さんです。でもその

問題への対処法をよく

知っているのは僕たちです。

この場合の『よく』は

『数多く』を意味します。

子犬が『伏せ』をしない、

じゃあこうやってみましょう、

それが駄目ならこうしましょう、

もしくは他の手を

使いましょう、と僕たちは

提案することができます。

そしてそれらの提案はすべて

その仔犬が将来盲導犬として

働くことになる前提での提案です。

それが僕たち訓練士の

仕事、存在意義なんですよ」

 

私がオンライン講座に

参加している間、

アーシーは私の足元で

昼寝をしておりました。

 

 

アーシーの盲導犬候補生時代、

思い返せば私は文字通り

『泣くほど頑張った』のですが、

そしてそれは

『盲導犬育成』という意味では

成功をおさめなかったのですが、

でも結果として私は

本当に気立てのいい犬を

個人的に手に入れてしまって

なんというか心からすみません。

 

それにしても久々に会った

盲導犬協会に関連する皆様は

相変わらずとても

『気持ちの良い方』ばかりでした。

 

なんかこう愛情に関して

素直というか

信頼がある方たちというか・・・

 

これぞ犬好きの

正しい姿であると

私は言いたいです。

 

本日は何だか

とりとめのない話で

申し訳ありませんでした。

 

 

こう言っちゃなんですが

某KLMとは正反対の姿勢

私なぞは感じるんですよ

 

・・・Norizoさん、

まだ引きずっていますね

の1クリックを


ヨーロッパランキング