すこっち探検隊が行く「工藤静香コンサート」で感じたこと、気づいたこと | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

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どうも、すこっちです。(^o^)

 

さて、昨日のブログの続きとしまして、山形市のやまぎん県民ホールで開催された「工藤静香さんのコンサート」のレポートをば、書き綴ってみたいと思います。

 

ただ、誤解のないように先に断っておきますが、一応これ「すこっちのブログ」なので、例えばこのコンサートのレポートをいい事づくしの誰でも書けるような褒め殺しレポートにすることは簡単なのですが、それでは正直アタシの味付けに反する。アタシが観て、感じたままを書くことに意味があると思うので、美辞麗句の羅列だけを求めている方は、ご遠慮頂きたいです。

 

では、早速行ってみましょう!項目別に区切ってまいります。

 

その1「やっぱ凄いね、やまぎん県民ホールの残響効果」

 

以前のブログにも書かせていただいたんですけどね、会場である「やまぎん県民ホール」の実力の凄さが際立ってました。

 

音楽ホールというのには「残響」(室内などで、ある発音体の音が鳴りやんだあとまで残って聞こえるひびきのこと)効果がどれくらいあるかによってその施設のクオリティが測られるのだそうでして、「2.0秒」が理想とされていて、日本では東京にあるあのサントリーホールが満席時で2.1秒なんだそうですが、やまぎん県民ホールは「1.9秒」という地方の施設としては驚異的な数字を弾き出しているのです。

 

ちなみにアタシの席は後ろの方の一番右端の席だから、壁際に近いところだったんだけど、ステージで歌う静香さんの声もバンドの演奏もビンビン響いてた。しかも、品の良い、響きの良い重厚な音だったように思う。

 

絶対にホールの効果ってあるんだと思ったわ。あれが、同じ演奏を町の体育館で聴いたのとでは明らかに違うし、有り難みも感動も違うんだろうと。みなさんもこれからコンサートに行くときには、「残響」もチェックしたほうがいいかもしれません。

 

 

その2「フリートークネタをいくつかご紹介しましょう」

 

まあ、コンサートと言うとね、歌の合間に必ずあるよねフリートーク。まず最初に彼女の口から発せられたのが、「工藤静香でした~。」これ、意味わかりますか?アタシも知らなかったんだけど、なんでも山形県の方が電話で会話をする際に冒頭で「◯◯でしたぁ~」と自分の苗字や名前を過去形で言い放つそうなんです。

 

AIで調べたところ、このような回答が↓

 

電話の会話で自分から名乗る際に「〇〇でした」と過去形を使うのは、山形県の一部地域(特に村山地方)で使われる特徴的な方言です。

これは、一般の日本語の感覚からすると、電話をかけたばかりなのに「もう話が終わったのか?」と戸惑ってしまうかもしれませんが、山形の方言においては、過去形が完了の意味合いで使われるため、「〇〇という人間が現れました」といったニュアンスになります。

山形大学の中澤信幸教授によると、「この『た』は過去形の意味ではなく、完了形の確認する意味合いで使われています」とのことです。

ただし、この表現は、現在では50代以上の人が使うことが多いとされており、若い世代ではあまり使われなくなってきている傾向もあるようです。

ですから、「〇〇でした」という表現自体は標準語にもありますが、電話の冒頭で名乗る際に使うのは山形特有の用法と言えます。

 

なるほど、静香さんは山形の御当地ネタを最初に持ってきて地元民のハートをつかもうとしていたってことなんだわね。(^^)

 

それと、時間が無い中、山形蔵王に行ってリフトに乗ってきたそうですよ。頂上の方で撮った写真をInstagramにアップしているそうなので、よかったら御覧くださいとのこと。

 

その3「なぜか唄うのは、中島みゆきさんの曲ばかり。してその理由は?」

 

これねぇ、アタシと同様に予備知識ゼロの観客が目の当たりにしたら、面食らったと思うんですけど、冒頭からしばらーくご自分の曲ではなく、中島みゆきさんの曲ばっかりを歌ってたのよ。

 

なんでなんだろうと思って調べてみたら、2025年7月9日に中島みゆきさんのカバーアルバム『Love Paradox』がリリースになっていて、工藤静香さんと中島みゆきさんは、長年にわたり楽曲提供というかたちで深い関係を築いているんだそうで、中島みゆきさんは、工藤静香さんの数々のヒット曲の作詞を手がけており、「MUGO・ん…色っぽい」「黄砂に吹かれて」「慟哭」などが代表的です。また、「激情」は中島みゆきさんが作詞作曲ともに手がけた初の工藤静香さんの楽曲なのだそうです。

工藤静香さんにとって中島みゆきさんは「憧れ」の存在であり、非常に敬愛していると報じられていて、一方で中島みゆきさんも、工藤静香さんのことを大切に思っているとのこと。

 

そういうことなのね。たださ、会場に足を運んだ人の中にはアタシのように、持ち歌を歌ってくれるものとイメージしていた人はけっこう多いはず。そういう点ではちょっと微妙だったような気がしました。

 

その4「最近のコンサートによくある、ファンクラブ会員のニーズに寄せたプログラム」

 

これはですね、アタシの周りでもよく聞く話なのですが、最近のアーティストは「囲い込み」が顕著である。ファンクラブ員を集め、年会費を取り、プレミア感を充足させ、満足させる。

この日も前の方の席はファンクラブ会員が優先的に割り当てられていたらしい。ペンライトを振る姿も統制が取れていたし、なるほどさすがは「推し活」ファンである。

 

なので、曲の構成も一見さん向けの人気曲連発というよりは、ニューアルバムやニッチな楽曲を求めるファンクラブ会員目線の構成となることが多い。

 

この日もアタシが知っている有名曲としては、「抱いてくれたいいのに」、「FIJITSU」、「MUGO・ん…色っぽい」、「ぼやぼやできない」、「嵐の素顔」の5曲だったような。しかも、「FIJITSU」と「MUGO・ん…色っぽい」は観客の方が煽って、即興で1番だけ唄ったもので、それを除けば実に3曲?というこになる。やっぱ「唇から媚薬」に「黄砂に吹かれて」や「メタモルフォーゼ」は聴きたかったなぁ。会場が一つになって一番盛り上がったのは、「嵐の素顔」でしたね。

 

その5「最後に金言を言い残して、彼女は去った」

 

相変わらずのスタイル維持で、伸びやかな声と迫力のある歌唱力は衰えを感じさせないものだったことは、言うまでもなくプロの真髄を感じましたし、有意義な時間を過ごさせて頂きました。

アンコールが終わり、最後の最後に彼女はこんな感じの言葉を残していきました。

 

「最近はなにかというとSNSなどで、誹謗中傷する人がいて、そのことに思い悩む人も多いですけど、そういう人たちが自分の力になってくれるわけではありません。そんな事を気にして悩むだけ時間がもったいない。だったら、自分のプラスになること、自分が楽しいと思えることに、時間やお金を使いましょう。それでも、辛くなったら、工藤静香がいるんだと思ってください。

私もさんざんいろいろと言われてきました。でも、ちゃんと今生きてます、歩んでます。

 

今日は本当にありがとうございました。」

 

人に心から感謝の言葉を述べられる人というのは、それだけ心をすり減らして、傷ついて、何度もかさぶたを剥がされて、強く生きてきたから語れるものだと思う。

 

同世代として、これからも、くじけずに前を向いて、強く歩みを進めて行きたい!そう思ったすこっちでした。(^^)