どうも、すこっちです。(^o^)
昨日に引き続き、山形での放送大学面接授業「オーケストラの世界を探求する」の2日目です。
今日の1時限目が座学で2時限目がオペラの段取り中の現場を見学の予定だったのですが、急遽予定変更!ってどういうこと?って思ったら、なんでも朝のほうが現場に携わって準備している人が少ないので、先生の臨機応変なお取り計らいで、貴重なオペラの舞台裏を見学させて頂くことになりました。
やまぎん県民ホールというのは、2021年の5月に開館したのですが、東北屈指の最先端の設備を整え、オーケストラのコンサートだけではなく、オペラでも演劇なんでも来いのクオリティの高い施設なのです。(詳しくはこちらのやまぎん県民ホール3D案内をご覧頂きたい↓)
授業の中で説明があったのですが、こうした音楽ホールというのには「残響」(室内などで、ある発音体の音が鳴りやんだあとまで残って聞こえるひびきのこと)という効果がどれくらいあるかによってその施設のクオリティが測られるのだそうで、「2.0秒」が理想とされていて、日本では東京にあるあのサントリーホールが満席時で2.1秒なんだそうです。
んでもって、やまぎん県民ホールは「1.9秒」という地方の施設としては驚異的な数字を弾き出しているというんだから、大した施設ですこと。
アタシはアラフィフの年齢まで生きてきて、コンサート会場が音の響き方によって、演奏の聴こえ方の質やクオリティが変わるなんて、ちっとも知らなかったし、気にしたことさえなかった
。それなりの名高きアーティストが来てパフォーマンスを披露すれば、当たり前のように観客が熱狂し、拍手喝采からのアンコールみたいなものが繰り広げられるものだと思っていた。
でも町の体育館で聴くのと、残響まで考えられたホールとでは、同じ演奏でも違って聴こえ、自分の感性が享受する感動も違ってくるということになる。魂が揺さぶられるような、心に響いたというような表現が自然と口から出るっていう感覚はひょっとしてそういう会場でのパフォーマンスを体験したときなのかもしれませんな。
授業で折に触れて先生から語られていた、山形県、山形市の並々ならぬ山響こと山形交響楽団への支援と協力。それに応えようとチャレンジ精神の歩みを止めない山響。まさに官民がスクラムを組んで山形を文化創造都市とする目標に向かうところは勇者そのものなのである。
名もなきある人が始めた、誰も気に留めることのないような些細なアクション。最初は周りの人も馬鹿にしていた。冷笑されようとも、罵声を浴びせられようとも名もなき人はそのアクションをがむしゃらに続けた。ある日、そのアクションに呼応するものが現れた。そして、呼応するものが増えていく。いつしか、そのアクションは多くの人の支持を得て、大きなうねりとなった。
名もなきある人が「勇者」となり、「無」から「有」を創り上げた瞬間である。
ひょっとして、山形交響楽団が成し遂げようとしているのは、これなのかもしれない。
この先「山響」から目が離せない!(^^)
おまけ
やまぎん県民ホールに併設してある「YAMAGATA0035 BY KIYOKAWAYA」山形県内には35の市町村があるんでこの名前が付いたんだとか。ここではその35市町村のお土産がGETできるという優れものなんだって、覚えておいて損はないかも。