どうも、すこっちです。(^。^)
近いところにある名所ほど足を運ばないもの。たしか、枕草子だか徒然草にも似たような事が書かれてあった。
時代は変われど、人の思考にさしたる違いはないのでしょう。
今日のアタシはお隣塩竈にある、明治時代に建てられた天皇や大隈重信が宿泊したこともある由緒ある旧ゑびや旅館(現在は1階がはれまというカフェで2階と3階は博物館)に行ってまいりました。
ここね、塩釜にあるのは知っていたし、何度も前を素通りしていた。でも、ひょんなことから初めてお邪魔しました。
なんでも土日の12時から15時までしか開館していないんだそうです。
入り口は昔の建物らしく、こんな急な階段を登ります。
部屋のふすまの上の欄間の部分の、小さな穴がいっぱい空いているこれ、なんだかわかりますか?
実はこれ、木材をフナクイムシが食べた後なんです。昔はこういうのが流行りというか価値があったそうで、わざわざ木材を海に沈めて、フナクイムシに喰わせていた。でも、食べ物屋さんは、フナクイムシが食べた後=お客が沢山食べる=繁盛するという縁起担ぎの意味もあったそうです。
こちらは、江戸時代の塩釜の様子を描いた
ものになります。今は埋め立てられましたけど、昔は海岸線がもっと内陸まで入り込んでいたんですね。
松の間には床の間に松が使われ、
竹の間にはふんだんに竹が使われ、
桜の間にはちゃんと桜の木が使われ、
な、なんと天井には桜の満開の🌸桜が描かれているという贅沢な間があったりと、
当時の人の風流を愉しむ心の奥深さがひしひしと伝わってきます。
お雛様🎎も可愛らしい🥰
帰りはこんな急な階段を降ります。
道路を挟んだ向かい側には、「お釜神社⛩️」もあり、セットで訪れるのがオススメです。
宮城というと、仙台周辺と松島に足が向きがちですが、塩竈のこんなところも大人のいい味出してますので、よかったら足を運んでみては、いかがでしょうか。