会社とは人柱で成り立っているものである | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^^)

 

最近、アタシが勤める会社の実態がなんとなく分かってきた。

 

みなさんは「人柱」というものをご存知だろうか?

 

意味を調べるとこうある。

  1. 難工事完成を祈って神にいけにえとして生きた人を水や土に沈めること。そのいけにえの人。転じて、ある目的のために犠牲になること。その人。                

  2. 神の加護を得たり、穢れを払ったりする時に生きた人間を犠牲にして捧げる、人身供犠(じんしんくぎ)・人身御供(ひとみごくう)の一つとみられています。 いわゆる生贄(いけにえ)です。

罪のない生きている人間を、工事の完成を祈って生き埋めにするという。なんとも残酷な人を人とも思わない悪魔のような所業。
 
そもそも人を生き埋めにしたからと言って、難工事が無事に片付くのか?建てた建築物が上部で長持ちするのかは、正直わからないし、今となっては祟りや汚れを恐れ、神様にすがるしかなかった時代のいわば迷信みたいなものである。
 
がしかし、実はこの「人柱」が実は日本の会社組織にも根強く残っているのである。
 
具体例を述べるとしよう。
 
例えば、会社の各セクションというものは複数の人で構成されている。その構成員の中には、性格のいい人、悪い人、きつい人、仕事運びの上手い人、仕事がトロい人などなどいろんな人材がいる。そんな中に一人や二人はいるはずである。一通りのことは何でもこなせて、人当たりがいい。その人に頼んだり、わからないことを聞いたりすれば嫌な顔せず、こなして接してくれる。
 
いつしかそんな人に仕事は集まり、ある程度位も上がってはいくのだが、困ったことが一つ。
そう、得てしてこういう人は人に対して「NOと言えない」そして、仕事を部下や周りに振れない人物だったりする。
 
自分が無理をすれば、なんとかなる。プレイヤーとして破格の年俸をもらえるメジャーリーガーだったらそれでもいいだろうけど、会社員はそういうわけにはいかない。そこそこの給料をもらいながら、自分なりの達成感を心の支えとして会社員としての道のりを歩み続けるAくん。
 
こうして、立派な会社の「人柱」の誕生である。
 
いっぽうで、世の中には同じ会社員でも世渡り上手というか、泳ぎ上手というか、そういう人が必ず存在する。声がデカく、タバコやゴルフ、飲み会などのコミュニケーションの場には必ず顔を出し、ポイントを稼ぎ、株赤を上げる。いつしかそうして積み重ねた自分なりのコネクションが妙な自信になり、自分の要求は声高に押し通し、嫌なことは拒否する。ようは逃げるのが上手い、早いのである。周りもその存在感から一定の距離感を保つ存在のBくんがいる。
 
つまり会社とは前述した「人柱」によって、形作られているのである。
 
ただし、その屋台骨を支えているのは、貪欲で出世欲の強いバイタリティに溢れた人などではなく、難しいパズルのピースが見つからないときに、無理やりそこにハメられてしまったNOと言えずに宿命を背負わされた、不器用で頑張りやさんのAくんなのである。
 
誰しも火中の栗を拾いたくはない。ましてや自ら火中の栗を拾いに行く人もいないだろう。
でも、拾いに行けと言われて拒否することもままならず、ヤケド覚悟で拾いに行く。そんな人もいるのが一筋縄ではいかない人間社会であり、会社勤めの難しいところなのである。
 
さあ、あなたはAくん?それともBくん?

でも人柱は使い捨て。前任の人柱がいなくなれば、また別な人柱があてがわれるっていうね。
 
人柱にならぬよう生きるのか?それとも、、、。いずれにしても、「命は大事に」である。