どうも、すこっちです。(^^)
5月2日は1日に出勤した分のお休みでした。
お休みだったカミさんとランチしようということになりまして、塩釜で今知る人ぞ知る話題の人気店「人と木」さんに行ってまいりました。↓
https://tabelog.com/miyagi/A0404/A040404/4027350/
ここですね、本塩釜駅の裏側(イオンビッグや七十七銀行がある側)のすぐ近くにあるんですが、店内はそんなに広くない。なので、開店と同時ぐらいのタイミングで行かないと、満席で入れない可能性が高いというランチ時は競争率の激しいお店。
カウンター席だけが空いていたので、そこに着座しました。
ここのお店はなんと「ワンオペ」。マスターなのかな?調理される方がお一人で料理の一切を作っていて、もう一人の方が配膳と調理補助といった感じ。
でね、料理が運ばれるまでの間いろいろと店内を観察していたら、あることに気付いた。
このお店って、ちょうどダイニングキッチンの先にカウンター席がある配置なのですが、このダイニングキッチンとお客さんの間に壁だったり、仕切りのようなものがないのです。
普通お店って、調理している人とカウンター席のお客さんとの間には仕切りのようなものがあって、調理している姿が見られないようになっている。まあたまに、それを売りにして見せられるようにしてあるお店もあるけど、ここの場合はちょっと違っていたんです。
ダイニングキッチンに大きな炊飯釜が2つドカンと置いてあって、そこでご飯をお茶碗に持ったりする。そして、あらかじめ段取りしていた小鉢用のお料理や漬物やなんかをタッパから取り出して器に盛り付けをしていたんです。メインディッシュのお魚は左後方にある大型のオーブンで焼く。
彼の手際の良さと配置を見て、「これはなかなか考えられているなぁ」と思ったんです。
なぜかと言うと、彼の後ろにガスコンロがあったのですが、彼はそのガスコンロで煮たり、焼いたりを行わない。つまり、ランチメニューの間は対面キッチンでお客の方を向いたまんま料理を作る工程において、一切動きに無駄がないのです。
よくね、飲食店の厨房って狭くて、動線が確保されていないイメージがある。あっちで焼いたり、こっちで煮たり、そっちでなんか別な盛り付けをしたりと、動線がバラバラ。なので、行ったり来たりして動きに無駄が多かったりするもんです。
なのに、自分の調理している姿は極力見せたくないと思うのが普通。
そこをあえて、対面キッチンにすることで、調理場というテリトリーを完全にコントロールして無駄な動きを極力省くようにしている。これはアタシの推測ですけど、ひょっとしてワンオペでどうやったら効率よく回せるかということをとことん追求したんではないのかな、と。
そうして、出てきた「人と木定食」(1,800円)というのが、こちら。
どうですぅ、立派なもんでしょう!
さらにこれに、コーヒーとデザートが付くというスペシャルなクオリティと来たもんだ。
よく見ていただくと、定食のラインナップがすべて木の御膳に乗せられている。これだと、配膳する方も楽だし、テーブルも汚れない。刺し身の乗っている器なんて、なんておしゃれなんでしょう。小鉢の一品一品も美味しいし、卵焼きには店名まで入ってる。デザートもですね、チーズケーキといちごと抹茶アイスのハーモニーがまた格別。
しかも、これだけで終わらない演出をアタシは発見した。
実はうちの職場の送別会でこのお店をセッティングしようとした女性社員がいて、連絡先を取りたくてネットを調べたんだけど、Instagramのアカウントはあるものの電話番号がどんだけ探しても突き止められなかった。仕方がないので、その女性社員は直接お店に行って予約を入れたんだそうです。まあ、結果的に送別会が延期になって、予約はキャンセルしたんですけどね。
でね、昨日のランチで出された割り箸の袋になんと、電話番号が入ってたのよ。
そうなんです。あえて電話番号は教えない。でも、来店して料理を注文した方にだけ教える。
このお店の料理や雰囲気が気に入った人は、その電話番号をスマホに登録して、リピーターになる。これって、お店を利用した方の特権みたいなもの。よーく考えられてるよねぇ。
まあ、Instagramのメッセージでやり取りは出来ると言えば、出来るのだけどね。
気になった方は、足を伸ばして行ってみる一見いや一舌の価値ありなんです、はい。
よく塩釜はひがしもののマグロだ寿司だと、そっちの方ばかりもてはやされますが、実はこうした魅力の詰まった小さな個人事業主の方の飲食店が散りばめられているのも「隠れキャラ」みたいな塩釜の「イイね!」ポイントだったりするのです。