どうも、すこっちです。(^o^)
どちら様の家庭においても、男親の趣味や趣向が息子や娘に引き継がれるというのは簡単なようでなかなか難しいものである。
例えば楽天イーグルスファンの親父がいたとして、子供の頃から球場に連れて行って一緒に応援していたとする。幼い頃は一緒になって応援していたものの、物心が付くと友達や彼氏彼女との交友関係が優先され、いつしか楽天イーグルスの応援も上の空。気付いてみたら、まるっきり関心がなくなっているということはよく聞く話である。
苦い経験として、アタシは大のプロレス好きだった頃、息子二人を宮城県内で開催されるプロレス会場に連れて行った。当時はみちのくプロレスが全盛で小さな会場でしょっちゅう興行をやっていたので、家族でよく観戦に行っていた。子どもたちも喜んでいた、と当時は思っていた。
ところがである。物心が付くか付かないかのうちから、プロレスは彼らの頭の中からは完全に切り離され、熱くなっていたアタシだけが、一人蚊帳の外となっていった。
よくよく考えてみれば、親子揃って同じ趣味や趣向を愉しむなんてことは、親の勝手な妄想である。子供にも子供の意志がある分けで、そりゃあ思い通りにならなくて当然なのである。
すこっちの「アタシの趣味を引き継ぐ人はいないのか?」という遠吠えも虚しく響くだけなのかと諦めかけていました。
がしかし、なにがきっかけで物事が進展するのかは分からないもの。
次男が21歳の誕生日を迎えるということで、「まあ誕生日記念にいいか」と思って、なじみのBARに連れて行ったら、これがまた結構気に入ってくれまして。そしたら、たまたまアタシも受講したことのあるウィスキー講座が開催されていて、お金は援助するから行ってみたら?と勧めたら、本人は乗り気で行くという。
かくしていつの間にか、すっかりウィスキーにハマっておりまして、すこっちの2代目が誕生してくれそうな雰囲気になりつつあります。
また一方で、アタシは映画好きでもあるのですが、こちらもいつの頃からか自分一人で映画館に足を運ぶようになり、映画好きになりつつあるということだったりするのです。
なんなんでしょう?
これって、ひょっとしてアタシの大事な魂の一つでもあるウィスキーと映画が、北斗神拳の一子相伝のように、親から子に受け継がれようとしているということになるのでしょうか?
まあそうは言ってもね、あんたはまだウィスキーの世界ではギラとホイミを覚えて、大海原に旅立った勇者の1人に過ぎない。映画だって、昔の名作と言われる映画を探求してこそ、映画の真髄が分かりだすというもの。
これから先、ウィスキーと映画が君の人生に実りを与えてくれるのかは分からないけれど、少なくともウィスキーをただ飲むだけの人、映画をタイパで追っかける人にならないことは確かなんだろうと思う。その点は大いに評価できる。
いっそのこと、すこっち二世なんて言わずに、どうせだったら親を超えて行け!
物価は上がって、道は険しいけど、だからこそ乗り越える喜びも大きいだろう。
でもな、甘く見るでない。クアトロ大尉のあの言葉を言わせてもらおう。
「まだだ、まだ終わらんよ」ってな。