すこっち探検隊が行く「クラブウィルビーアカデミー2024」in東京大学 PART2 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^)

 

今回は前回に引き続き、2月4日(日)に行われた「クラブウィルビーアカデミー2024」の生島淳さんの講義についてのお裾分けタイムにいたします。

 

スポーツライターの生島淳さん。スポーツコメンテーターは数多くおりますが、アタシ的には

彼が一番話しが聞きやすくて、一番興味を惹かれる話し方をする。

実際に彼の講義を聞いて、あらためてそれを再認識しましたね。

 

まずは、生島淳さんの著書の紹介

 

・「エディ・ジョーンズとの対話」
・「決めて断つ」
・「箱根駅伝ナインストーリーズ」

・「一軍監督の仕事」

・「気仙沼に消えた姉を追って」

・「箱根駅伝に魅せられて」

 

日本では遠くまでボールを投げられる野球選手を「肩が強い」、「強肩」という表現を使いますが、アメリカでは腕周り全体を使うという意味で、「ストロングアーム」と言うそうです。

所変われば考え方も表現の仕方も違うということ。

 

生島さんの考えの中に「言葉、思想、哲学 言語を理解するとスポーツが上達する」というのがあるそうです。例えば一流の卓球選手を目指す日本選手がいたとして、中国に留学に行ったとする。通訳を通して相手の言っていることは理解出来るし、それを通して技術を学ぶことがある程度は出来る。でも、言語を理解し、思想、文化を理解出来るようになれば、スキルは格段にアップするんだそうです。日本人はなかなかそこまでどっぷりと入り込めない。

 

箱根駅伝に関しての話で昨今、青学の一人勝ちの様相を呈してきたところに駒澤大学が割って入るようなった。それは駒澤大学の大八木監督が還暦になったことを境に考え方が変わったことが大きい。今までの上から物言いのスパルタ指導一辺倒ではなく、青学=原監督の指導の仕方に影響を受け、そこに寄せていくように監督像が変わっていった。

青学のアプローチはこうである。


・目標管理ミーティングの実施


学生同士で目標を決め、目標達成のためにはどうしたらいいかを真剣に議論し、解決策を導き出すための話し合いをやっている。

 

・今日のひとこと

 

朝食の席での1分間スピーチをやる、毎日これをやることにより選手のコメント力、スピーチ能力がアップ→青学の選手がマスコミの前でもでちゃんと自分の言葉で喋れる理由がこれ

・選手たちのSNSはOK

 

大学によっては部活中はスマホやSNSを禁止するところもあるんだそうです。でも、青学では各自の判断に任せて、別に禁止にはしていない。原監督曰く、「使いながら、適切に扱うことを教えるのが教育である」とのこと。なるほどね~それがなかなか出来ないので、すぐに「ダメ絶対!」にしたがるのは、学校も会社でも同じこと。

・リクルーティング
 

青学にふさわしい人材を見つける。以前高校からタイムの速い選手ばかりを採ったことがあった。大変素直で返事はいい。だけど、なんでも返事は「ハイ!ばかり」で中身がない。

結局自分なりの考えがない→上からの言いつけには従うので成績はいいということ。

原監督曰く、返事のいい選手はいらない、返事の中身のある選手が欲しい
いい意味でチャラチャラしていてもいいじゃない?大学生なんだから

【駒沢 大八木監督は還暦になって考え方が変わった】

こちらから問い掛けをしないと選手のモチベーションは上がらないということに気付いた

ビジネス派の原監督、リボーンした大八木監督

箱根駅伝でユニフォームが漢字のところが多いのはなぜか?→出願時期と重なるため

東洋大学が山の神柏原を擁して優勝、受験料収入が億単位だった。箱根駅伝は正月に行われるため、大学の出願前の絶好のアピールの場となる。アルファベットではどこの大学なのか分かりづらいし、伝わらない。

 

ラグビーのワールドカップでフランスに行ったときのこぼれ話

・フランスのおにぎり1個600円 おにぎりならぬ「SONIGIRI」食べてびっくり!すっぱい酢飯だった。お寿司とおにぎりのコラボ?防腐対策?とても食べられたものではなかった。

その後、東京にある「おにぎりごん兵衛」のフランス店のおにぎりを買ったら、SONIGIRIよりも安かった。食べたらメッチャ美味しくて、感動したそうです。

フランスでワイシャツを1枚クリーニングに出すと2,000円。物価はかなり高い

電車が時間通りに到着する率はイチローの打率より低いとのこと。時間に正確な日本の鉄道はやっぱ優秀なんですわな。


フランスのエレベーターは質が悪い。ちょくちょく止まったり、降りる時に段差があったりした(フロアと高さが合わない)


ほとんどの人がタンブラーや水筒を持参する、なぜか?

 

コンビニのような便利な店が少ない、自販機を設置すると壊される、水が高いなどの理由。

そういう点では日本はなんて恵まれた国なんでしょう。でも、個人店が多くて、お店が元気だった。そういう点ではフランスはまた行きたいと思った。

【ラグビー日本代表エディさんの話】

 

コーチングはサイエンスに基づいて立案し、人間に接する場合はアートを用いなければいけない

エディさんに言わせると、日本人はクリエイティビティを持っている人が少ない。クリエイティビティとはどういう能力かというと、日本語で「創造力」のことです。 英語で著作権を意味するクリエイティビティと呼ばれることもあり、何もない状態から独自の新しいものを生み出す力のことを指しています。 創造力のある人は、より多くの計画やイメージを創造して実施、実現することができるため生産性が高いと評価されることも多い。

 

アクシデントや想定外のことが起きたときのひらめきやアイデア力に乏しい

日本人は100%正しく実行することに重きを置きすぎる、そもそも日本のシステムがそうなっているし、そうさせている。

根性練習、長時間練習は問題である→集中力が薄まる
早く終わるときもあれば、長くなる時もあるのがトレーニングである

ゴリラには白目がないので、眼による感情表現が出来ない
日本人は目上の人と目を合わせない→島国あるある、アイコンタクトが苦手
アイコンタクトの重要性

ロンドンの地下鉄はビザタッチで乗れる

アメリカのリトルリーグ4年生まで12人制 3人ずつ入れ替えし、全員にチャンスを与える

高学年になって上手な人はクラスを別にして特別指導するんだと、自由と平等の国アメリカらしいというか、平等になるように配慮しないと周りのツッコミがハンパないんだそうです。


インプロビゼーションとは、想定外のことに即興でアレンジしようとする力、即興的(先の準備なしで)に話されたか、書かれたか、または構成された創造のことで柔軟性が求められる。 

ジャズなどの即興演奏がいい例

 

日本人はインプロビゼーションを高めていかないと、、、。

陸上は才能 最大酸素摂取量が物を言う 双子はその能力が優れている

かつて中国では、2メートル超の男女のバスケット選手同士を結婚させたら身長の高い子どもが生まれるのか?という実験(?)が本当に行われて(さすが中国)年齢ごとにモニターし続けたんだそうです。実際に凄い身長になって、バスケ選手としてNBAからオファーが来たんだけど、中国政府が契約金を半分よこせと言ってきたんだとか(そのへんもさすがは中国)%を下げて妥協したらしい
 

とにかく細かいトリビア話がたくさんあり過ぎて、退屈することがなかった淳さんの話。

しかも、その話し方がホント面白そうに話をするので、ガイドの参考にもなるかも。

彼の著書を読んでみたいと思いました、きっと面白いはず。