絶体絶命のピンチであなたがピッチングコーチだったら、なんて声を掛ける? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^)

 

我が楽天イーグルスは今日、4月16日の試合は見事に3-6でホークスに逆転負け。

 

岸投手の記念の150勝目もお預けで、中継ぎ投手陣が踏ん張れずに崩壊。

 

日本ハムと並んでの敗戦だったので、5位の座は死守はしたようですが、いつ最下位に沈んでもおかしくない状況。ヤングファイターズとロートルイーグルス。明らかに選手のネームバリューだけならリーグ一のラインナップのはずなのに、順位は相変わらずの低空飛行。

 

話は変わりますが、アタシは2月まで日経新聞のインターネット版を毎月定額を支払って購読をしていました。仕事上のネタ収集にはひじょうに役に立っていたのですが、現場から本社に異動になって、それほど効果が薄れてきた感があったものの、購読する時間がなかなか取れないということで、2月で購読を打ち切りました。

 

でも、日経新聞を読んでいることによる影響力は計り知れないものがあることは実感していたので、さすがに捨てきれず、ネット版を打ち切ってからはもっぱら図書館などで週末に1週間分を読むということをルーティンとして課していたんです。

 

たまたま今日、日経新聞を読んでいましたら、スポーツコーナーにこんな記事が。

 

これ、逆風順風というコーナーらしいんですけどね、読んで頂くとわかると思うんですが、ロッテの中森俊介投手が1死満塁という大ピンチの時に、マウンドに行った黒木コーチが中森投手に発した言葉が、「初球、なんで行く?」だったのだそうです。

 

エラーが絡んでのピンチだし、こんな時に配給の話をされてもどうなんだ?と思うのですが、

そこで中森投手の返答が「直球で行きます」だったと記事には書かれてあります。

 

その後、中森投手は連続三振で見事にピンチを脱出!

果たしてこの黒木コーチとの「禅問答」で開き直って上手くいったからなのか?

中森投手の実力なのかは定かではありませんが、結果はピンチを凌ぐことに成功しました。

 

アタシら凡人感覚だと、仮に自分がピッチングコーチだったとしてマウンドに行ってね、エラーでピンチに陥ったピッチャーにどんな言葉を掛けられますか?

 

せいぜい、「気にすんな、気持ちを切り替えていこう!」とか「もう、開き直るしかないじゃん、思い切っていけよ!」なんて気休め的な言葉しか掛けられないと思う。

 

そこをですよ、あえて「初球、なんで行く?」とあくまで「今は戦闘態勢の継続状態なんだ、さあ次はどうする?」みたいなドラクエで言うところの「戦う 逃げる 呪文 道具」を問い続けるなんて、なんという黒木コーチのセンスというか、ナイスな禅問答なんでしょう!(^^)

 

結果的に中森投手の「いやいやストレートで押しますよ!」的な戦闘意欲を高める発言を引き出し、後続を抑えることに成功したっていう、双方が見事に仕事を成し遂げた。

 

我が楽天イーグルスの石井監督が開幕前にどういう言葉で選手たちを鼓舞したのか?小山ピッチングコーチがピンチでマウンドに行った時にどんな言葉を掛けたのか、アタシには知る由もないんですが、果たしてこういうバイキルト的な呪文というか、野村克也さんのよく言う「無形の力」的なセンスに満ちた会話のやりとりがあったんでしょうかねって、思うわけですよ。

 

アタシは単なるしがないサラリーマンで、仙台城でボランティアガイドをやっているけど、ガイド活動を7年ほどやってきて分かったことがある。接するお客様も人であれば、接する自分も人である。話を聞いているお客様のリアクションを見ていれば、自分の話を興味深く聞いてくれているのか、そうでないのかはなんとなく分かる。その状況に応じて、こちらは対応を変えてあげなければならない。お客様がこの後の時間を有意義に過ごせるように配慮して、說明をする時間を延長するのか、短縮するのかを判断しなければならない。

 

つまり、場面、場面に応じて、こちら側の説明する内容も、時間も、リアクションも変わるということなのである。

 

しかし、それを臨機応変に対処するには、経験もさることながら、人としての年輪をいい感じで刻んでこなければ、その場面でその人に対するタイムリーな対応というのはなかなか出来るものではないんだとアタシは思う。

 

ペナントレースはまだ始まったばかりである。たかだか10試合程度が消化したぐらいでどうのこうのを語るのは時期尚早なことは分かっている。

 

だからこそ、この記事の中にある「ノ・インボルタ」(スペイン語で”たいしたことないよ”)

や「ケンチャナヨ」(韓国語で”大丈夫”)という回復の言葉=ホイミORベホイミORベホマが選手の心に刺さるかどうかが勝負の鍵になってくるのではないだろうか?

 

あなたも会社で部下や後輩がミスをやらかしたときには、さりげなーくスペイン語でこう言ってあげましょう。

 

ノ・インボルタ!(たいしたことないよ)

 

頑張れ、楽天イーグルス!

 

選手は頑張っている、あとはそれを指揮、コントロールする側の問題だと思わずにはいられない今日このごろです。(-_-;)