異次元の少子化対策って、どのへんが異次元なの? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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どうも、すこっちです。(^_^)

 

「異次元」という単語を調べてみますと、こうあります。

 

1 異なる次元。また、次元の異なる世界。「―空間」

2 (比喩的に)通常とは全く異なる考え方、また、それに基づく大胆な施策。

 

岸田総理大臣が念頭の記者会見で突如としてぶち上げた「異次元の少子化対策」。

 

みなさんはこの発言を聞いて、どのように感じましたか?

 

つーかさぁ、この原稿っていったいどこのどなたがお作りになったのでしょう?

 

首相の秘書とか補佐官とか愛息子を含めて、いっぱいいるお付きの人たちはこの「異次元」って言葉が使われている時点で、「いや、首相それはちょっとやめた方が、、、。」とか、「もうちょっと表現を改められたほうがよろしいのでは?」とか突っ込めないものなのでしょうか?

 

それとも、「おおー”異次元”ですかいい表現ですねぇ」とご機嫌を取るべくヨイショ発言をしたのか、またはこの人に言ったところでどうせ聞く耳を持たないしと、さじを投げられているかのどちらかなのかな。

 

でね、本題のこの自称「異次元の少子化対策」ですが、内容としましては

 

1)児童手当など経済的支援の強化

2)学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充

3)働き方改革の推進、の三つになる模様とのこと。

その中で、経済支援策の中核となるのは、現行制度では、中学生まで1人当たり原則1万~1万5千円が支給される。自民党内では第2子には3万円、第3子には6万円に増やす案、公明党内では18歳まで支給対象を広げる案が議論されている。所得制限(世帯主の年収1,200万円程度)を見直すという議論もあるそうな。

これらを実現するためには、数兆円単位の新規財源が必要で、3兆円規模との指摘もある。いずれにせよ、安定財源の確保が不可欠。ちなみに、こども家庭庁の来年度予算案の総額は4.8兆円であるが、そのうち、児童手当は1.2兆円と予算の4分の1を占めているんだって。

 

あのーなんか話がじぇんじぇん噛み合っていないと思いませんか?

 

首相をはじめ与党の方々が「少子化対策」とほざいているのは、「子育て支援」なのでは?

 

「子供が生まれてから、今まで以上にお金をあげます!だから、子供を作って!」

 

って、議論の論点が最初っからズレている。(-_-;)

 

あのねー、「ロスジェネ」ってしってます?「ロストジェネレーション」=「失われた世代」

=「失われた30年」とも言いますね。

 

2000年代に入り、バブル崩壊後の就職氷河期世代に対して使われた言葉でして、要は思うように就職が出来ずに非正規で働き、正規も正規で給料も上がらず、不安定で鬱屈した時代を過ごしてきた世代という言葉があてはまるのですかね。

 

そんな世代の方だったり、そのあとのY世代、Z世代の方々が自分一人の生活もままならず、一人暮らしはおろか、親のスネをかじってのパラサイト・シングルがあふれているという現状で、何をどうやったら、恋愛して結婚して家庭をもって、子供を授かってというビジョンを描けるというのでしょう?

 

もちろん、村田英雄の「夫婦春秋」のように、金がなくても愛さえあれば、という考え方もあるにはある。(”夫婦春秋”がわからない人は、こちらの動画の歌詞をご覧になって)

 

 

今の時代は不自由のないなんでもそろっている時代である。手元には超優秀なミニコンピューターである「スマホ」があり、お金が無くとも情報入手も情報発信も買い物も音楽を聞くのも、映画も動画も観れて満ち足りていて、恋愛や友達との付き合いといった人との関わりが薄くても、別に不自由も寂しさも感じないという人たちがそこら中にいる。

 

そんな現代において、スマホ依存のヤング・ジャパニーズ・ピープルズをどうやって将来に夢や希望が持てて、恋愛やら結婚という桃色の好奇心に引っ張ってこれるのか? それを考えて、そのために必要なお金を使うのが、政治の成すべきことなんじゃあないでしょうか?

 

1)~3)の案なんて、今までやってきて成果を挙げられなかった政策の焼き直しみたいなもんでしょ!

 

いっそのこと、お国がお金を出した政府主催のねるとんパーティーでもやったらどう?

「桜を見る会」に税金を使うより、よっぽど意味があると思うんだけどね。

 

恋愛というのは、ある意味浮ついた高揚感があって、お互いがその気になって成立するものであり、かしこまってやるものではない。浮ついた心の状態というのは、ある程度自分の自由に使えるお金があって、自分自身が精神的に良い心地になって、そういう中から異性に興味を持ち出して、恋愛に発展するものである。

 

結界によって封印された今の若い人たちでは、なかなかそういう心持ちにはなれない。

 

鬱屈した呪縛から若い世代を解き放つには、消費税なんてものを一旦凍結するとか、目に見える「心浮つき刺激策」という魔法を掛けてあげなければ、抜本的な少子化対策にはつながらないんじゃないかとアタシは思います。

 

以上、通りすがりの少子化担当おじさん、すこっちからの提言でしたぁ。(^o^)