どうも、すこっちです。(^_^)
新年あけましておめでとうございます。
でも、皆さん疑問に思いませんか?
新年が明けて、なんでめでたいんだろうって。
外国でも”HAPPY NEW YEAR!"ってお祝いするけど、新しい年を迎えるということは、老若男女を問わず1歳年を取るということ。ということは、平等に1年死へのカウントダウンを数えるという事にほかならない。ごめんなさいね、新年早々縁起の悪いことを書いてしまって。でも、これは否定のしようがない事実。誰しもが、正月気分で美味しいものを食べて、お酒を飲んで、浮かれているだけというのは、考えなければいけない。
幼い頃に観たアニメ「一休さん」の中で、ふだんは明るくポジティブな一休さんが突如としてダークネスなキャラに変貌して、こんな和歌を口ずさんだのを今も覚えている。
「元旦は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
そう、正月気分で浮かれるのは今も昔も同じなんだけど、元旦を迎える=死に一歩近づいているということだけは肝に命じておかねばならないと思う、今日このごろです。
さて、私事で恐縮ですが、マンガの「BLUE GIANT」にハマっている、すこっち。
今から9年~6年ぐらい前のマンガで「今更何言ってんのよ!」とツッコミを入れたくなる方がいるのも十分に承知しています。
いや実はですね、この漫画が仙台を舞台にしたマンガでひじょうに評価が高く、面白いというのは聞いていたんです。でね、読もう読もうとは思っていたんですが、例によって例のごとく読みそびれ、読まないまま2022年の年末を迎えていたという、、、。(-_-;)
TSUTAYAで「木更津キャッツアイ」のDVDを借りたときに、たまたまレンタルコミック5冊無料のクーポンが出てきましてね、だったら迷わず「BLUE GIANT」だろうと、借りました。
こっから先は読んでいない人には大変申し訳ないんで、先に謝っておきますけど。
これが、超面白い!もうね、最高ですわ。つーか読んでるうちから感動が溢れてきてね、涙腺が緩みっぱなしなんですわ。
なにが心が揺り動かされるってね、主人公が高校生の宮本大って言いまして、仙台市出身なんですけど、もうね、彼のジャズ、サックスに対する一途で真っ直ぐなひたむきさに心を打たれる分けなんです。
なんか読んでいて、心が洗われるっていうか、別にアタシの心は淀んでも黒ずんでもいないと思ってはいるんですけど、ここまで純粋にがむしゃらにジャズと正面から向き合って、前だけを向いて走り続ける姿を見ているだけでね、ホッコリを通り越して、人としてのあるべき姿を思い出させてくれる作品なんだわね。
そして、そこに来て舞台というか出身が仙台でしょ。これがまたハマるんですわ。知ってる地名が出てきたりイベントが出て来たり、伊達政宗の騎馬像が出て来たり、なにしろ広瀬川の河原で365日毎日サックスの練習をしているとかって、地元民にとってはツボを刺激しないワケがない。
お正月休みに10巻まで一気に読み終わりました。
10巻の最後はあまりのどんでん返しに衝撃がハンパなかったですけど、それも人生かと。
いやあ、これを知らずに今まで生きてきたなんて、なんてもったいない。
こういう純で一途な気持ちって、年令を重ねると、決して無くしてはいないんですけど、世の中の馴れ合いというか、酸いも甘いも的な空気感に同化して、表に出さずに隠れキリシタンのように影に追いやってしまうようなところが出てきてしまうもんです。
でもね、本当はさ、そういうマインドって最後の最後では大事なもんなんだよね。そして、最後の最後の究極な場面で物を言うのは、そいういう”一途な魂”なんだろうなと、アタシは思う。
キャプテン翼で「ボールは友達」とブレなかった翼が、日向小次郎よりも勝っていたように、
マンガ「イレブン」の青葉茂が最初は馬鹿にされていた存在がひたむきさで花開いたように
誰もが無理だと言われた二刀流をメジャーで見事に成し遂げた大谷翔平がいい例だ。
世の中に一途にひたむきに、前を向いて努力をしている人は本当だったら称賛に値するはずだし、応援してあげなければ、いけないはず。それが、人間に本来備わっている”心”という臓器。
そんな忘れていたような思いを思い出させてくれる、いい作品です。
読んだことのない方は、ネットカフェでもレンタルコミックでも借りて読んでみてください。
いやあ~マンガって本当にいいもんですね。それでは、さいなら、さいなら、さいなら。(^o^)