どうも、すこっちです。(^o^)
今週から毎日会社が終わってから、歩くことを日課としている。
朝は思うように起きられないので続かないし、快活クラブでベルトコンベアの上を歩くのも、雨の日は有りだとしても、殺風景で続けるモチベーションが上がらない。
そこで、ふと自宅と会社の間に緑地をふんだんに備えた公園があることを思い出した。
「あっ、そうだ!ここならば、お金も掛からないし、自然も豊富。」ということで、会社帰りにわざわざ着替えて、車を止めて、公園内を歩いてみることにした。
やってみて思った。やはり、自然の中を歩くのは何者にも代えがたい心地良さがある。
最近だと夕方は蝉の大合唱。あちらから、こちらからミンミンゼミにツクツクボウシなどなどあとは名前も知らない蝉オールスターズが過ぎ行く夏を惜しむかのように、まるで高校野球の決勝戦の仙台育英のブラスバンドのように、最後の力を振り絞って演奏を響かせていた。
そして、秋に移り変わり始めるこの季節は、何と言っても「風」である。心地よい風がサラッと吹き抜けていくかと思えば、木々を揺らし、葉っぱだけがザワザワと風が通り抜けたことを知らせてくれる一瞬なんて、何とも言えない風情を感じさせてくれます。
ふと、グランドに目をやると、サッカーのコーチらしき人が何人かの小学生を相手に指導をしている光景を目の当たりにした。今やクラブチームやらなんやらできちんとした組織に所属してスポーツの教えを請うのが当たり前の世の中になったような気がする。
昔の小学生など、空き地があったら缶蹴りにドッジボールなどなど、無いもの尽くしの時代では会ったけど、知恵を絞って遊びに興じていたものだ。
中でもアタシが夢中になったのが、プラスチック製のバットとゴムボールだけで興じる「草野球」である。これって、本格的なのは金属だったり、木のバットを用意して、守備は全員グローブをはめて、軟式ボールを使ってやるんでしょうが、そんなだいそれた大掛かりなこと、その辺の連中を集めておいそれとは出来るもんじゃあ、ありませんよ。
なので、誰が持ってきたのかは分からないけど、プラスチック製のバットとボールがあればすぐに出来ちゃう「草野球」がプロ野球選手の気分も味わえて、当時としてはそりゃあもう、最高の娯楽だった。
あの当時、小学生でも結構ナイター観戦をして、選手の特徴を覚えている人が多かったので、小林繁投手の特徴的なフォームのマネをして投げるヤツがいたり、掛布選手のバッティングゲージでのルーティーンを真似るヤツがいてみたりと、単なる草野球がツボにはまる面白さを備えていた。
アタシも調子に乗って、江川卓張りのフォームで快速球を投げ込んで三振を取ったかと思えば、西本聖張りに左足を高く上げて投げてみたり、定岡正二のフォームを真似てみたりと、当時の巨人軍三本柱を一人で演じるという、なんとも贅沢な投手気分を味わったものである。
そして、このプラスチック製のバットでゴムボールを打つ草野球って、まともに当たると結構打球が飛ぶんです。なので、ドンピシャのタイミングだと、見事なホームランをかっ飛ばす爽快感を味わえる。アタシも狭い空き地ならではのホームランの感触に酔いしれたものである。
そんな有意義な時間も、ナイター設備があるわけではないので、日が暮れてボールが見えなくなれば、日没コールドゲームである。不思議なことに、そこには「白河超え」を思わせるような勝負に対する執念や執着心は毛頭ない。「楽しかったね、じゃあまた明日!」的なスカッと爽やかに終わるお気楽な草野球。この気張らない「あっさり塩味感」が後を引かない良さでもあった。
かれこれ、40年ぐらい前の話である。
さて、昨今の小学生の遊び事情に目をやると、確かに空き地は少なくなった。公園では球技を禁止しているところも目立つ。なので、必然的にお家でゲーム、となる。今でもあの当時と同じ、プラスチック製のバットやゴムボールは発売しているんでしょうが、低学年の子供とお父さんが休日のバーベキューが出来るような広い場所でせいぜい腹すかし程度か食後の運動として、やるぐらいのもんになっちゃったんだろうなぁ~。寂しい限りです。(-_-;)
別に本格的な野球じゃなくてもいいんです!あの当時の見様見真似で有名選手の一挙手一投足を再現する行為なんて、楽しい以外の何物でもない。なおさら今は地元にプロ野球チームがある。
そんな再現が出来る「お気楽草野球」が出来る環境が根付いて欲しいと思った、今日このごろでした。(^^)