どうも、すこっちです。!(^^)!
誰もが世の中にある映画やドラマの全てを鑑賞出来る分けではない。
たいていの人は誰かから勧められたり、紹介記事を読んだりして、気になる作品をチョイスするもの。そうは言っても誰しも時間には限りがある分けで、見ようと思っていても忘れ去られてしまう作品は星の数ほどあるはずです。
「すこっち過去の映画名作劇場」では世間では不朽の名作と呼ばれている作品や、アタシが観たいと思っていたのに観忘れてしまった作品を、掘り起こして鑑賞した感想を述べています。
今回のすこっち過去の映画名作劇場は途中経過もこのブログで挟みました、タッキーこと滝沢秀明さんが源義経役を演じた大河ドラマ「義経」を紹介します。
いやー全48話を観終わりました。
これが意外とすんなりと48話までサクサクと観終わった感がある。
大河ドラマは48話ありますから、作品によっては「なんか疲れる」とか「なんか飽きてきた」とか「これ、つまんなくない?」と感じる作品もあったりするんです。そういう「箸が進まない」作品では無かったですね、「義経」は。
それでは、大河ドラマ「義経」の魅力をすこっちなりに語りたいと思います。
魅力その1「タッキー義経の存在感は永遠に不滅です!」
もうね、1にも2にもタッキー義経で決まりでしょう。まあ、例えて言うなら「キャプテン翼」を観ているみたいな感じです。タッキー義経が翼クンで、弁慶が岬クン。そこに石崎とか若林とか森崎とかが存在しているみたいなね。迫り来る平家の軍勢を蹴散らして行く様は、さながら全国大会を勝ち上がっていくといったところでしょうか?そして、壇ノ浦の決戦=決勝戦での日向小次郎との対決みたいなね。義経と家臣達の熱い絆=南葛FCのチームワークを思わせるようでした。やっぱ主人公の存在が映えると、物語は締まるなぁと感じさせてくれるんですね。
魅力その2「源平合戦を復習したい方には最良の学習教材では?」
「源平合戦」と一口に言っても、どちら側からの視点でドラマを描くかでストーリーはじぇんじぇん違うものになる。大河ドラマだと、平家側視点の①「平清盛」、奥州藤原氏視点の②「炎立つ」、そして今回の源義経視点の③「義経」。現在進行形の「鎌倉殿の13人」にも描かれてはおおりますね。えっへん、アタシは①~③を全て鑑賞!ミッションをコンプリート。(^^ゞ
やはりね、「義経」視点だと描かれている幅が広い。そして、見逃されがちな知らない細かいところまで丁寧に拾ってくれている。歴史好きの端くれとして、また仙台城ガイドの端くれとしてしっかりと抑えて起きたい「源平合戦」の理解が今回の鑑賞でかなり深まったような気がします。単純に源氏が平家を滅ぼしました、チャンチャンでは無かったんだな、ということがアタシの心にはしっかりと刻まれたような気がします。
魅力その3「平家には平家の論理、言い分があったはず」
この作品の素晴らしいところは、義経が滅ぼした平家=悪玉としてだけ描いていないということ。普通だったら平清盛は悪の帝王みたいな描き方をされることが多いのですが、義経=幼い牛若と交わりがあったといういこともあり、渡哲也演じる清盛がひじょうに情に厚い、心優しい人として描かれている。そして、平家一門の方々が時の趨勢で完全アウェイの状況に置かれるんだけど、それでも精一杯生きようとする生き様がアタシの心に響いた。
第35話の壇ノ浦の決戦で平家方が海に飛び込むシーンなんて、涙無くしては観られません。
魅力その4「世の中の理不尽さを描いた様は、今に通じるものがあるのかも」
「このような仕儀に立ち至り面目次第もございません」m(_ _)m
こんなセリフが平家方や源義経側から発せられる。
自分は自分たちの進むべき道を信じて頑張ってきたけど、思わしくない結果になってしまってお詫びのしようもございません、といった意味でしょうかね。
横暴が反感を買ったとは言え、一族が総スカンを喰らって都落ちとなった平家。
血を分けた一族なのに、仲間割れからの平家滅亡からの兄弟を殲滅する源氏。
判官びいきという言葉がありますが、やはりちゃんとお役目を果たした人にはそれ相応の正当な評価をして欲しいし、されるのが本来あるべき姿でなのだと思うのです。
そりゃあね、成り行きもあるでしょう。周りのしがらみやら、義を通す、新しい国作りなどなど自分一人の意思だけではコントロールが出来なくて悩みもしたんでしょう、頼朝も。
じゃあ、果たして今のこの国のトップは頼朝ほど悩んでいるのでしょうか?
「このような仕儀に立ち至り面目次第もございません」m(_ _)m なんて言うんだろうか?
結局、「理不尽」という高い壁の前に民が虐げられていく姿は平安時代であろうと、民主国家となった現代の日本であろうと、あまり変わらないような、、、。(-_-;)
いろんなことを考えさせてくれる、グラッチェな作品でした。
ご覧になったことの無い方は、源平合戦の自分の中へのインストールだと思って、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
格好いい「タッキー義経」様を眺めているだけでも、十分に浸れますよ! !(^^)!