なんでだろう?お役所の定型書式について考える | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

ほとんどの人が当たり前だと思って流している些細なことに、違和感を感じたり、問題点を見つける能力。

 

これには二通りの考え方がある。

 

一つは自分がこれまで培ってきたセンサーの感度が高まっているということである。

これはこれで褒められた才能の一つなのだと思うのですが、それをおおっぴらに言葉にすることが、必ずしも自分の利益に結びつかないのが日本社会の難しいところ。気付いてはいても「沈黙は金なり」な場合が多いのも日本社会の特徴でもあったりする。立ち回り方には注意が必要だということだ。

 

もう一つはそれだけ周りの人は見ているようで見ていない、見ているけれども気付かない。その出来事が右から左にベルトコンベアのように流れていくことに、目くら判を押しているだけということだ。

 

見方を変えると、そこにはビジネス業界で俗に言う「ブルーオシャン」。ライバルがいない一人勝ちの可能性を秘めた世界が広がっているということにも繋がる。それを活かそうとチャレンジするのか、そのまま流してしまうのかはその人次第ということになる。

 

誰しも自分の歩んできた人生にはそれなりの自負があるのだろうけど、多くの体験や経験値を出来るだけ多くの人がセンサーを高めることに使っていったら、世の中の仕組みももっと暮らしやすいものになっていくんだろうなあと思う今日この頃です。

 

さて、今回アタシが気付いたお役所のなんでだろう?

 

それは、こんなことなんです。

 

経理に異動したアタシの仕事の関係上、毎年4月になると自分の会社の固定資産の課税標準がいくらで、税金がいくら課されているのかを確認する「固定資産の縦覧」という制度がある。

市町村に「申請用紙」と会社からの代理ですよという「委任状」を携えて、お役所のわざわざ窓口に足を運んでこの手数料の掛からない期間のうちに、台帳のコピーをもらってくるというお仕事だ。

 

ところが、この申請する用紙の定型フォームが市町村によってバラバラ。しかも、委任状をアップしている市町村もあれば、申請用紙と委任状がセットになっているところもあれば、任意の委任状で書いて来いや!とこれまたバラバラ。おまけに捺印不要の市町村と未だに捺印を押せという市町村。

 

あのねー、これってさぁ、誰もなんとも思わないんですかねぇ。(-_-;)

 

いっそのこと総務省かなんかで固定資産の縦覧の定型フォームを統一してさぁ、各市町村はこの定型フォームを使いなさい!とかお達しを出せばさ、どこの市町村も同じ申請用紙で済むんではないの?

なんで横の連携がおざなりで、各市町村がてんで勝手にバラバラって意味が分からない。

 

委任状もさ、申請用紙と委任状をセットにしている市民に優しい賢い市町村があるんだから、そういうお隣さんをお手本にしてさ、自分とこの行政サービスを向上させようという発想になぜ、ならない?

 

あとハンコね。お国がさ、ハンコ撲滅キャンペーンを始めたじゃないですか。なのに、なんで県や市町村によって対応がまちまちなのよ。おかしくないですか?廃止するんなら廃止するで、お国がちゃんと指導していかなきゃ嘘でしょ!なんでもかんでも自主性に任せりゃいいってもんじゃないよ。やるんなら中途半端じゃ無くって、徹底的に周知してよってぇの。困るのは税金を払ってる一般庶民なんだよ。

 

さらに言うとね、いっそのことこういう手続きをオンラインに移行することは叶わないんでしょうか?

だって、要は市町村のホームページにアクセスして、IDとパスワードで個別認証をきっちりやって、自分とこの固定資産の台帳データをPDFでダウンロードが出来れば済む話なんじゃないの?

 

もちろん、整備には莫大なお金が掛かるのかもしれないけど、それによって人員を削減出来るし、職員の負担も減る。働き方改革を推進するには、持って来いなんじゃないの?

 

とにかくお役所の手続きはどれをとっても、そう。名前と住所と電話番号と生年月日なんかをこっちで書いたと思えば、あっちに行けば行ったでまた書かせる。マイナンバーとかで紐付けが上手くいけば横断的なデータ共有は本当に図れるんですかね。

 

そろそろ目先の金をケチって、いざとなったら人海戦術で解決しようという戦前の古くさい考え方から足を洗わないと、どんどん世界に後れを取って行きますよ、と思うのはアタシだけでしょうか?