どうも、すこっちです。(^^ゞ
今日のすこっち探検隊はですね、アタシも当事者だった3・16の福島県沖の地震の後の仙台城の状況をレポートしてみたいと思います。
報道でみなさんもご存じの通り、3月16日の23時36分に発生した福島県沖を震源とするマグニチュード7.3(震度6強)の地震によって、東日本大震災は持ち堪えた仙台城のシンボルとも言える伊達政宗の騎馬像が傾き、石垣の一部が崩れました。↓

新聞でもニュースでも報道されたし、ガイドボランティア会の仲間からもLINEやらメールやらで写真付の報告も頂いた。なんとなく状況は分かったので、それだけでも十分ではあった。
でも、でもである。
2年もまともに活動をしていないとは言え、自分を成長させてくれたホームグラウンドである仙台城が、伊達政宗の騎馬像が痛恨の一撃を喰らって、瀕死の重傷を負っている。そんな状況を自分の目で確かめなくてどうする?自分の足で歩いてみることで、報道だけでは感じ取れない何かがあるはずだ。それを、自分自身で確かめて、このブログをご覧の皆さんだけには少なくともお伝えする使命があるはずだ。
踊る走査線の中で、織田裕二が演じる青島俊作刑事の名セリフにあるではないか。
「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」
と言うわけで、すこっち探検隊が出動です!
真っ先に気付いたのが、大手門脇櫓から左折するルートは通行止めになっていた。
これは、大きく迂回せねば仙台城には行けない。
巽櫓跡付近の駐車場に車を止めると、ところどころに地割れが、、、。(-_-;)
これ以外にも複数箇所ありました、あらためて地震のパワーを感じます。
すでにニュース等で報道されております伊達政宗の騎馬像。
このように、白いシートで4方向を覆われておりまして、政宗様のお姿は確認出来ないんです。
う~ん、唯一の写真撮影スポットがこうなると、けっこう辛い。(>_<)
仙台城北面の石垣は頑丈だよね~、見ての通りです。
詰めの門の入り口、石段脇の積み石がちょっと隙間が空いてしまったのかな。
以前も崩れた西側の石垣は、ご覧のようにに崩れてしまっていました。
以前このブログでも紹介した左が政宗様と右に天照大御神を祀ってある「浦安宮」にも、ダメージが。
本来はこうなっているのですが(向かって左側)
向かって右側がこのようになっていました。(政宗様の左側が無傷なのは、さすがってか!)
ざっくりではありますが、仙台城の今現在の状況です。
東北新幹線は4/20頃には全線運転再開を目指す模様とのことで、ホッと一安心。
しかし、石垣が崩れて騎馬像もお目に掛かれないということを悲観的に捉えると、観光で仙台城を訪れる皆さまの足が遠退くことが懸念される。るーぷる仙台がどういう運行をするか次第にもよるけれど、お客様心理としては、「手前の瑞鳳殿だけ見れば、いいんじゃない」と考えるのが自然ではなかろうか?
しかも、11年前の3・11の時も4月に大きな余震があった。
ここ1ヶ月ぐらいは予断を許さない日々が続くと思われる。
地震警戒モードのお客様だったら、そもそも東北地方に行くのを敬遠する可能性も高い。
コロナ禍に地震に新幹線ストップ。オマケに原油高騰で物価高と来たもんだ。なんでこーなるの!(>_<)
でもね、常にピンチをチャンスに変えてきたのは誰ですか?そう、我らが伊達政宗様その人ですね。
人取り橋の戦いの奇跡も、小田原遅参の白装束も鶺鴒の花押も、日光東照宮の鉄燈籠も、みーんなピンチからの逆転劇だった。
これは、もうアタシらがこのピンチをチャンスに変えていくしかない。
まずは、挨拶代わりにピンチをチャンスに変えるすこっちガイドトーク!
みなさん、騎馬像は修復のため今は台座だけです。しばらくは主(あるじ)のいない台座だけで寂しいと思われるかもしれませんが、実は、騎馬像がない台座だけの写真が撮れるのは今だけなんです!
これって、超プレミアだとは思いませんか?
なぜなら、台座だけだったのは太平洋戦争が激化し、金属類回収令によって昭和19年(1944年)に騎馬像が仙台城を去り、昭和39年(1964年)10月9日に2代目の騎馬像が設置されるまでの20年間だけ。
今回は実に58年ぶりの政宗様の「ご出陣」となり、私たちが「留守居役」なのです。
是非ともこの機会に、仙台城へ足を運んで頂いて、政宗様のいない台座だけの姿を写真に収めたり、SNS等にアップをして頂けたらと思います。そして、政宗様が無事にご帰還された暁には、再び仙台城にお越し頂いて、政宗様とのご対面を実現させてください。
皆さまの仙台城への訪問そして再来が、地震で被災した宮城県への何よりの復興支援になります。
当会員一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
お越しの際にはボランティアガイドの話に耳を傾けて頂いて、「心に残るお土産話」をテイクアウトして頂けたら、それが一番の喜びです。
「曇りなき 心の月を 先だてて 浮世の闇を 照してぞ行く」(伊達政宗辞世の句)
私たち宮城県民も心の月を先だてて、浮世の闇を照らして前を向いて進むのみです。!(^^)!