キャラで釣る人、モノで釣る人。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

以前このブログにも書いたことがありますが、職場に定期的にごっそりとお菓子を買い込んで来て、置いている人がいる。

 

誰がつまんでもいいよ的なものなので、職場のほとんどの人がその恩恵に預かっているようにも見える。アタシもこの職場に異動してきた頃は、残業続きで遅くなることも多かったので、何の気なしにそのフードをつまんでいた。

 

でも、ある時を境にこの行為はどこかおかしいのでは無いか?と違和感を感じるようになった。

 

彼は自腹でそのフード類を買ってきて、定期的に補充をしているのですが、これが変だ。

 

職場で小腹が空いたときように、副食物が必要なのであれば、そもそも会社の経費で用意をするべきものだ。個人の懐から支出するなんて、そんなおかしな話は聞いたことが無い。


じゃなかったら、各々が買うもんだ。

 

百歩譲って、ちょっとしたお菓子屋なんかを行為で買ってくる人はいる。でもそれは、上司が出張土産に買ってきたものだったり、差し入れ的なものだったり、小規模なものであれば常識の範囲内であって、大量にバイキングスタイルにしておくなんて、どー見たって普通じゃ無い。(>_<)

 

アタシがずーっと感じ続けてきた職場の違和感。

 

「いいじゃん、アイツが勝手にやってることだし、好きなときにお菓子がつまめるんだし」

 

たぶん、皆さんはそう思っているんでしょう。

 

しかも、たちが悪いのが課長以上の管理職も平気でつまみ食いのお世話になっている。

 

みんなは気付いているんだろうか、彼に懐柔されているということを。

 

彼が買ってきたフードを食べ続けるということは、彼からずーっと足元を見られているということだ。

 

「あんた、いつも俺の買ってきた○○食べてたよねぇ、じゃあ、○○やってよ、大目に見てよね」

 

と彼は口には出さないけれども、暗にそういう目に見えないストレートを内角高めに投げ込まれている。懐柔されている身のあんたらが、その内角球を打ち返せるんですか?

(ちなみに、アタシだけはそのフードに手さえ触れてないからね)

 

彼は良かれと思ってやっている、みんなに喜ばれるだろうと思ってやっている親切心なのかもしれない。そういうことをすることによって彼は、職場のみんなの共感や信頼を得たつもりになっている。

 

でもね、そんなのアタシから言わせたら、結局自分に人間としての魅力や自信が無いから、「モノで釣る」という行為に及んでいるということなんだよね。さもしいというか、淋しいというかさ。普通に人間が人間とコミュニケーションを取るのに、そんなに貢ぎ物なんて必要か?GIVE MEチョコレートに群がる終戦後の日本じゃああるまいし。

 

そりゃあ、あんたは独り者で実家暮らしだから、お金を自由に使える身なのかも知れないけれど、それにしたって、いいお金の使い方をしているとは思えないね。

 

アニメちびまる子ちゃんに花輪君っていうお金持ちの息子が出てくるよね。爺やみたいな執事がいてさ

ぁ、友達を招待しては、豪勢な料理なんかでもてなして、みんなにうらやましがられて。

 

でもさ、なんかどことなく淋しいような気がする。詳しいことまでは分からないが、おそらく両親もお忙しい方で留守がちなんでしょう。子供にだけは不自由させまいと、贅沢の限りを貢いでいるんだろうけど、それで必ずしも花輪君が幸福感を味わっているのかと言ったら、それは?なのである。

 

そんな環境とは全く真逆のまるこの「さくら家」、3世代同居だし、姉とはしょっちゅうケンカだし、お母さんはガミガミうるさいし、お父さんは飲んだくれるとどーしようもない、ひろし。でも、なんだかんだ言っても、楽しそうだよね。そこには、人と人とのコミュニケーションがあり、関わり合いが途絶えることがない。

そこから、お互いをいたわる気持ちや、感謝の気持ちや情愛が育まれていくもんなんだと思う。

 

つまり、「モノで釣る人」に対して「キャラで釣る人」。

 

自分の自由になるお金が少なくたって、みんなにおごってやれなくたって、なんか話しやすいとか、いい雰囲気を持っているねとか、とっつきやすいとか、一緒にいると楽しいねって感じる人はたくさんいるもんだ。

 

そういう人たちによって自然に作り上げられたものが本来の職場の健全な環境なのである。

 

管理職さえ彼に懐柔されている今の職場では、アタシが蜂の一刺しでその行為を糾弾したところで、本人には馬の耳に念仏だろうし、周りからは「余計な正義感を振りかざしやがって」と白い目で見られるだけなんだろうから、貝のままでいるしかないのだけれど、結局アタシのフラストレーションは永久に溜まりっぱなしである。(>_<)

 

いつか、会社のもっともっと偉い「違いの分かる人」がふらっと職場に現れて、「なんなのや、これ?」ってその醜態の異様さに気付き、正義の裁きを下してくれることを願い続ける、すこっちです。(-_-;)