すこっち探検隊が行くto「寒風沢島探検ツアー」 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

宮城県も緊急事態宣言の仲間入り。

 

これでは、我が「すこっち探検隊」も思うように探検が出来ないではないか!

 

しかし、ものは考えようである。

 

だったら、気にはなっていたけど行ったことの無い人気の無いところだったら、密にはならないし、感染リスクも少ない。

 

ということで、今回のすこっち探検隊は知る人ぞ知る江戸時代の仙台藩の重要な貿易港だったと言われる寒風沢港のあった塩竈市の寒風沢島に行って参りましたよー。(^o^)

 

んじゃあ、「寒風沢港」ってなに?初耳だという人のために簡単に説明しますね。

 

もともとは単なる漁村で港と呼べる代物なんてじぇんじぇん整備されていなかった寒風沢島。そこに1616(元和二)年に上総国(今の千葉県)から長南和泉守という方が一族とともに移り住み、寒風沢水道に面した海岸部を埋め立てて、寒風沢港の基礎を作りました。(寒風沢に長南という苗字の人は今でも多いのです)

 

そして、時は寛文年間(1661~1673)幕府の命を受けた河村瑞賢は、福島県北部(伊達・信夫)の天領の年貢米を安全かつ円滑に江戸まで運ぶため、阿武隈川を下って河口の荒浜港(亘理町)に送り、そこから廻船(御城米船)で太平洋を南下して江戸に下る「東回り航路」を整備しました。

 

ところが、河口の荒浜港は大型船の出入りが難しく、危険であったため、石巻・野蒜・高城・塩竈・蒲生・閖上・荒浜といった仙台湾に面する主要な港湾の中間に位置し、水深があって強風の影響を受けにくい寒風沢港が江戸に向かう廻船の拠点港として整備されていきました。

 

こうして、寒風沢港には、多くの蔵が建てられ、荷の積み込みや管理をする幕府のお役人が交代で常駐するようになり、さらに仙台藩も年貢米や農民から買い上げた御買米(おかいまい)を一旦この港に運んで、廻船で江戸に積み出したんで、藩の役所も置かれ、廻船問屋やら宿屋や遊郭まで出来てそりゃあ、もう大繁栄を極めたんだそうな。

 

ということなんだそうです。(ごめんなさい、看板の説明書きそのまんまです)

 

 

それでは、参りましょう!「すこっち探検隊が行く寒風沢島探検ツアー」の始まり、始まり。

 

自慢じゃないが、アタシは塩竈市の離島なんて行ったことがない。(>_<)

 

初めて、塩竈のマリンゲートから市営汽船の乗船券を買う、すこっち。

片道630円、まあこんなもんでしょ。

寒風沢島に降り立ち、帰りの出発時刻を確認する。「えーと、12:07分で帰ろうかな。」

 

島内の全容はこんな感じになっているようですが、なんかいまいちピンと来ない。

 

ここで我がすこっち探検隊は、無謀にも行き当たりばったりで探検を続けることにした。(゚Д゚)

 

「どうせ、小さな島だし、適当に道を歩いてりゃあ案内板もあって、辿り着くだろう」

 

「分からなくなったら、道を歩いている人に聞けばいいだろう」

 

そんな軽率な判断で本当に大丈夫なんだろうか?

 

天気も良いし、運動不足解消には持って来いだ~と快活に歩を進めるすこっち探検隊。

 

おー一応民宿はあるらしいね

とりあえず日和山展望台を目指してみるとしますか

行き当たりばったりの出たとこ勝負を決め込んだのはいいが、いざ歩いてみるとデスよ、これがハイキングコースにしてはけもの道とは言わないけれど、かなりの「探検隊チック」な道のりなのである。

たった一人で誰もいないジャングルっぽい道を寂しーく歩いているとね、おどろおどろしい雰囲気を感じるし、薄気味悪さも感じてくる。そんな不安を感じていたら、前方になにやら赤いものが見えるよ、、、。

なんと、6体のお地蔵のお出ましである。とりあえず手を合わせるすこっちであったが、おどろおどろさでビビりまくっているアタシの緊張感はMAX!

さらにこんな感じの道が延々続くっていうね。

そしたら、なにやら建物らしきものが、、、。どうやらここは廃校になった小学校?

校庭だったところに遊具が、、、。

元はここが浦戸第一小学校だったんでしょうね

古い郵便ポストが残っていました

 

とまあ、ここまででもミステリーツアーっぽさがてんこ盛りなんですが、さらに先を急ぎます。

 

ようやく、日和山展望台の案内標識のあるところに辿り着きましたよ

しかし、また道のりがエグい!

おー展望台まであとわずか

 

展望台とはいうものの、周りの草木が邪魔で何にも見えず

 

でも、あったありましたよこれが有名な「縛り地蔵」。なんでも、遊郭の遊女が船乗りが船に乗って仕事に行ってしまうと、いつ戻ってくるか分からない。お金のためなのか本当に恋い焦がれた人のためなのか、ずーっとこの島に居て欲しいという思いから、お地蔵さんを縛って願を掛けたという事のようです。

(女性の執念は恐ろしい、っていうかお地蔵さんがかわいそうだよねぇ)

 

っていうか、どんだけアドベンチャーなの、この道

ふぅ~、休みたいけど腰掛けるような場所がなーい。(>_<)次の目的、砲台場跡へ

 

なるほど、敵が来たらここから狙い撃ちをしようとしてたのね

反対側には寒風沢海水浴場が見えますよー

世界一周をした寒風沢出身の津太夫と佐平のことが書かれた案内板(この話も掘り下げてみると、結構面白いのです)

 

かくして我がすこっち探検隊は無事に寒風沢島の探検を終了し、桟橋へと到着しました。

 

いやーなんでしょう、このほどよい高揚感。

 

適度な疲れとワクワクドキドキを感じさせてくれた数々の道のり(行き当たりばったりだったからねぇ)

 

船旅&歴史散策&ハイキング&ミステリー&アドベンチャー気分がたったの1,260円+駐車場代+ドリンク代ぐらいで楽しめてしまうんですから、コロナ禍でステイホームで気が滅入っているという方には、ピッタリかもしれませんよ、ただし注意するべきとこが次の3点。

 

その1 ハッキリ言って、人は住んでいますがまず会いません。ジャングルで足をくじいたり、道に迷ったりしたら、自力でなんとかするしかありません。携帯電話の電波はバリバリ入るので、いざとなれば電話すれば済むんですが、あんまし格好がよくないわね。だから、今回のすこっちのようにお一人での探検はお勧めしませんな。出来たら、ああだこうだと喋りながらハイキングするのが楽しくてベターかも。

帰りの時間も気にしつつ、深追いはしないで早めに切り上げた方が無難。

 

その2 この島にお店は無い。公衆トイレも桟橋の近くに一カ所あるだけ。(>_<)なので、熱中症対策、水分補給用のドリンク持参は必須である。(一応、自販機は1台だけあった)小腹が空いた時用のお菓子持参ならなお結構。

 

その3 たまにに見る人間様の血に飢えているヤブ蚊が多い!写真を撮ろうとスマホをいじった手にも

蚊が寄ってくる。なので、長袖長ズボンはもちろんのこと、虫除けグッズもあったらGOOD!

 

この塩竈浦戸諸島巡りというのも、ちょっと面白いかもしれませんね。

 

次は別な島の探検に行ってみるとしますかね。

 

以上、すこっち探検隊でしたー。!(^^)!