東洋の魔女たちが本当に追い求めていた、金メダルとは? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

アタシの職場には休憩室と言われるものがなーい。(>_<)

(まあ、そういう職場は多いのかも知れませんが、、、。)

 

なので、普段は自分の車の中で昼休みを過ごしていた。

 

しかし、梅雨明けから始まった灼熱地獄キャンペーン。いくらか涼しいと思われている仙台であっても、車の中は無料のサウナそのものである。かといって、わざわざエアコンをフル回転して涼むのも馬鹿馬鹿しい。なので、最近はもっぱら涼しい社内で過ごすしか無い。(-_-;)

 

今日も今日とて、ネットサーフィンというか日経新聞を一通り読み終わったアタシが久々にBuzzFeed Japan のHPに足を伸ばしてみた。このBuzzFeed Japanさん、ONE MORNINGの7時台のコーナーに副編集長が出演していたりして、結構今時のキャッチなーネタにアンテナを張っている。だから、アタシ的にはたまにチェックして起きたいと思っている。

 

そんで久々に訪れたホームページ。なかなか興味深い記事が多くって、楽しませてもらったんだけど、その中でアタシが一番惹きつけられた記事がある、それがこちら↓

なぜ、東洋の魔女は「非国民」と呼ばれたのか。五輪をめぐる“誹謗中傷”が、彼女たちを追い込んだ (buzzfeed.com)

 

まあ、詳しいことは読んでもらえれば分かるんですが、要は東京オリンピック1964であれだけ注目の的だった「東洋の魔女」こと女子バレーボールチームの監督とメンバーが、実は2年前の世界選手権で目標を達成し燃え尽きて、もう辞めたいと思っていた。なのに、世の中がそうさせてくれなかったというんだから、穏やかじゃあ、ない。

 

アタシは昔の映像でしか観たことが無かったけど、あのソ連のオーバーネットで金メダルが決まった瞬間はおそらく日本中が歓喜したんでしょう、きっと。2020の盛り上がりに比べたら、月とすっぽんだったでしょうなあ~、景気も良かったんだろうし。

 

想像を超えた盛り上がり。それは、時として人間が人間を追い詰める。スマホの普及した昨今では、SNSが主体となって、応援やら誹謗中傷やら罵詈雑言やらとプレッシャーを遙かに超えたパワハラを当事者に仕掛けるけれども、そんな文明の利器のかけらも無かった昭和39年でさえも、監督や彼女たちへのプレッシャーはハンパなかったようですよ、だって手紙攻撃に「非国民」扱いですもん。

 

そんな重圧をはねのけて、見事に金メダルGETというミッションをコンプリートさせたんだから、もう凄いとしか言い様がない。国民の勝手な盛り上がりというエゴにちゃーんと付き合ってあげた分けだね。

 

そんな彼女たちが一番追い求めていた幸せって、なんだと思います?

 

記事を読めば分かりますが、それは「結婚」。

 

実際、チーム内で最高齢の28歳だったキャプテン・河西昌枝選手も、このように回想している。

「わたしたちはわたしたちなりに結婚問題を真剣に考えました。そりゃ女ですもの。実のところバレーボールと心中する気持ちはありませんでした」(読売新聞、1964年10月24日)

当時は「女性は20代半ばで結婚する」という価値観が、社会に根強かったそうで、1960年の平均初婚年齢は男性が27歳、女性が24歳だったんだとか。(ちなみに、アタシが結婚したのも27歳でしたけどねって、あっこれは余計な情報でしたね、ごめんなさい)

 

女の幸せ=結婚。こんな大事な幸せとバレーボールを天秤に掛けたら、どうやったって、「結婚」の方が大事に決まっているでしょ!球遊びなんかにかまけて婚期を逃していられるかー!

 

これが、わずか半世紀前の我が国ニッポン人の女性の正直な気持ちだったのである。

(それが、半世紀でずいぶんと常識も変わるもんだ)

 

スポーツに情熱を注ぎ、メダルを獲り、ヒーローやヒロインに祭り上げられ、時の人になる。

あちらこちらで大歓迎を受けて、勘違いをする人だったら、道を踏み外す人もいたかもしんない。

 

その後の待遇や名声を考えたら、指導者としての道も悪くない。今時の人ならそう考えるだろう。

 

でも、当時の女性達の赤裸々な告白は違ったね。

 

誰かのために何かをする。でも、それは決して国民のためなんかじゃあ、ない。自分と一生を添い遂げてくれる伴侶のため。だから、貴重な時間を奪わないで欲しい。将来の旦那様と巡り会う貴重な時間を。だって、この世に生を受けた以上は、つがいになり、子を産み育てるのが、人として動物としての一番の幸せであり、スマートなことなんだから。

 

確かに人の価値観は時代によって変わる。

 

多様性の社会「令和」。

 

でも、アタシは思う。

 

異性に興味を抱き、特定の人を愛おしいと思い、夫婦となる。

 

こんなシンプルな生理現象を棚上げしておいて、これ以上の最優先事項なんて他にあるんだろうか?

 

いや、たぶん無いんだと思う。

 

当時の東洋の魔女たちの思いは、時代を感じさせない女性の魂の叫びであるとアタシは信じたい。