どうも、すこっちです。(^_^)/
ひょっとして、Amebaブログを書いている方の中にも保険関係の仕事をされている方、実際にブログを利用して保険をお勧めしているという方もいらっしゃるんでしょう、きっと。
誤解の無いように断っておきますが、これは別にその人たちに喧嘩を売るわけではないので、アタシが感じたままを書くだけですから、お気になさらないように。m(_ _)m
先日、ある集まりで保険屋さんから商品説明(まあ、早い話が保険の勧誘ですわな)を聞かせて頂くという時間があり、資料に目を通しながらそれとなーく聞いていた。
ふと周りを見渡してみると、誰一人として彼の話に熱心に耳を傾けているような様子は皆無である。
そんなことを言ってるアタシも、「ご苦労さんですね~」ぐらいのつもりで聞いていて、内容は右から左である。
なんで、こんなことになるのか?
実際のところ、社会人になってそれ相応の年齢になった人たちというのは、だいたい自分で大なり小なり生命保険や損害保険には入っているものだ。よっぽどの事情が無い限り、保険内容を見直したり、保険を増額しようと思っている人はそうそういない。(はずである)
保険屋さんはノルマを達成するために必死である。一人でも新規加入や他社からの乗り換えに死に物狂いなのであろう。今やコロナ禍による好況と不況の業界が二極化する時代。コロナ感染を煽って、保険勧誘をしたところで、それ以上に庶民の財布のひもはそうそう緩くはならない。
あるかどうか分からない未来の不安に、果たしてどれだけの人が保険料を払うという決断をするのだろうか?
でね、本題はここからである。
前述したように、話を聞かされるほとんどの人は「あ~かったるい、早く終わんないかな~。」と思っている。それなのに、その保険屋さんの彼の説明がまた、当たり障りの無い、マニュアル通りの、特徴もトーンの強弱も無い、超凡人トーク。(>_<) ハッキリ言って、じぇんじぇん頭に入ってこないし、じぇんじぇん心に響いてこないし、胸に刺さらない。
別に彼に罪は無いよ。教えられたまんま、マニュアルを覚えたまんま。まっとうな説明だったんでしょう。
でもそれだったら、誰がやっても同じなんだよね。果たしてあなたの保険商品説明を聞いて、どれだけの人がさ、「あーなるほど、確かに見直した方が得かもな~」とか、「そっか、その程度の負担でこのぐらいの補償が付くんだったら、考えてみようかな」って心が揺り動かされて、聞いた人が実際に何かしらの行動に移すんでしょうか?
大事なのはここである。いくら、立派な商品であろうと、聴き手の心に響かなければ、聴き手の心を打たなければ、単なる時間の無駄なのである。聞いた説明も右から左なのである。彼は、わざわざ貴重な時間を割いて集まってもらった人たちの前で話をする上で、そこまで考えていたのかと言えば、たぶん答えはNoでしょう。
そんなことを感じながら聞いていたすこっちは、ふと思った。
アタシだったら、どんな説明をするんだろうか?いや、仮に説明をする立場だとして、どんな説明をしたら、聞いてくれている人たちの心を打つことが出来るのか?目を♥マークにすることが出来るのか?惚れさせることが出来るのか?結果的に保険に入れさせることが出来るのか?
思い付いたアイデアとしては、
その1 「入院したときの体験談を話に織り交ぜる」
これは実際に入院をした人で無いと語れないね。アタシも入院をした経験があるから話すけど、今ほとんどの病院の入院に必要な用具ってほとんどが下請けにお任せのレンタルである。自前であれやこれやと準備する人は少ないから、ほとんどの人が「○○セット」的なやつをお願いする。そうすると、入院日数にもよるのですが、そこそこ高く付くんだよね。
あと、余計なものを売店で買ってしまうとか、テレビカードを買ってしまうとか、そういうことを保険勧誘の話に織り交ぜてあげれば、入院経験者は「そうそう、そうなんだよねぇ」とあるある談義に納得するし、入院未経験の健康体の方は「あーそうなんだ、ちょっと考えてみようかな」という気になるのかもしれないね、別に不安を煽るって意味じゃあなくって、人間は共通認識と未体験ゾーンに興味津々な生き物ですから。
その2 「入院経験者の話や実際に入院している人の話をリサーチしてみては?」
結局のところ、どうして保険に入ろうと思うのか?と言えば、要は自分の稼ぎに対して、病気になったり、ケガをして働けなくなって、収入よりも医療費が上回り、生活が立ち行かなくなることを防ぐためである。だとするならば、実際に手術を経験されている方や、長い期間入院されていた事のある方、若しくは可能であれば現在入院をしている人に話を聞いて、どんだけ大変なのか、どんだけしんどくなるのか、どんなとき保険がありがたいと思ったのかという話を散々聞いてみたらどうなのだろう?
そして、そのたくさん聞いた「入院話極秘ファイル」の中から、これはと思ったネタを商品説明の話に織り交ぜたらどうなんだろうか?そうすれば、保険商品には興味の無い人でも、手術の話とか、入院の話だけは興味を持って耳を傾けてくれるはずである。
そこから先は、ある意味賭けである。
自分の紡ぎ出した話を聞いて貰えた。それを、聴き手がどう感じ、自分の話がどんだけ聴き手の心に響いたか?胸に刺さったか?それによっては、ひょっとして保険加入を真剣に考える人も出て来るかもしれない。
アタシは帰り際、その保険商品の説明をしてくれた若い兄ちゃんに、こう聞いてみようと思った。
「君は、病院に入院したことあるの?」って。
実際には聞ける状況には至らなかったが、仮に聞いたとしてこの質問の答えはたぶん「No」であろう。
入院していたら、もっと想像力が働いて「私も入院したことがあって、その時は大変でした~」的な話が顔を出しても不思議ではない。
実はこの「心に刺さる」という言葉が、アタシらのようなボランティアガイドにも通じるものがある。
覚えた、学んだ当たり前の知識を当たり前に語るのは、場数をこなせば誰にだって出来る。なんなら、小学生だって良いだろう。物覚えの早い彼らの方が、むしろハマリ役だったりするかもしれない。
でも、いい年をしたおっさんガイドには出来て、小学生には出来ないことがある。
それは、これまでの経験や培った感性や感受性、そして人間力、人生観といった「心の充実」から語られる「心に響く」説明なのである。もちろん、その人物がいくら物理的な年輪を重ねていても、心の年輪が未熟であれば、間違いなくその説明は右から左なのですけどね。
このご時世、保険屋が商品を売るのは至難の業だと思う。昔、昔の保険屋のおばちゃんが会社に来て、あめ玉なんかを配って、いつの間にか新入社員を落としていたなんて時代は半世紀前かな?
商売が難しい時代、形の無い物を売るのだったらなおさら知恵を出さなければならない。
人は人の話に感動して、心が動き、行動を起こし、財布のひもが緩む。
それは、今も昔も変わりが無い。
「車寅次郎の口上にも、一見の価値あり」ってことなのかもしれませんね。!(^^)!