どうも、すこっちです。(^o^)
さて、今日も過去の名作と呼ばれる名作を紐解いて行くとしますかね。
ただ、今日は果たして名作と呼ばれているのかどうかは良く分かりません。(>_<)
今日紹介する作品は「新幹線大爆破」。
なんとも衝撃的な題名なんですが、アタシがこのDVDをチョイスしたのには理由があるのです。
実は以前ブログにも書いたんですが、アタシのマイ・フェイバリット映画は「SPEED」。キアヌ・リーブスが主演のノンストップアクションムービーとして一世を風靡した名作。
みなさんのマイ・フェイバリット・映画を教えてください! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ (ameblo.jp)
でね、この作品のヒントとなったのかどうか詳しいことは良く分かりませんが、なんでも似たような展開の作品がメイド・イン・ジャパンでもあるということを聞いたことがあった。それが、この「新幹線大爆破」なんです。まあ、「SPEED」のあらすじを知っている人なら分かると思うんですが、爆弾魔が路線バスに爆弾を仕掛けて、一定速度を下回ると爆発するって設定なんですが、この「新幹線~」はなんとそれを新幹線でやっているという。バスならばある程度自由度はあるが、それをレールの上のしかも新幹線でやるという大胆さ。
では、早速すこっちと一緒にこの「新幹線大爆破」の魅力を探っていくとしますかね。
その1「この爆弾が起動する設定って、実は日本がオリジナル?」
1994年公開の「SPEED」に対して、「新幹線~」は1975年公開ですから、見方によってはこちらが「元祖」というか19歳も「大先輩」。携帯電話も無い約20年も先に作られたというだけでも、大変な驚きだ。つくづく日本映画のアイデアには敬意を評したい。
その2「手に汗握る、ハラハラ・ドキドキ感は相変わらずの及第点」
「SPEED]をご覧になったことがある人はご承知かもしれませんが、このねぇ一定速度を下回ったら爆発するという設定はハラハラ・ドキドキの鉄板なのかも。「SPEED]でもバスの乗客を人質にするというのは衝撃だったんだけど、この「新幹線~」は、犯人の要求に対して新幹線の乗客1,500人が人質ですからスケールが違う。当然、事の次第を知った乗客のパニック度合いもハンパない。ある意味これも元祖、「無限列車」だったりして。果たして、新幹線は爆発するのか?乗客の運命やいかに?
その3「昔の映画は展開が早っ!、っていうか無理くりっぽい強引さが、、、。」
昔の映画を観ていてのあるあるなんですが、「なんでこの展開からこうなるの?」とか「いや、いきなりそれはないでしょう?」っていう無理やりなうっちゃり型な展開の多いこと、多いこと。ホントツッコミどころが満載なんですが、それも何でもありの昔だから許される面白さの肝なのかも。
その4「この無茶な設定でよく撮影しましたねぇ~昔の国鉄ですよ」
新幹線ってことはさ、JRが発足したのが1987年ですから、この映画が撮影された当時はまだ国鉄の時代。こんな大胆な設定の映画に日本国有鉄道が全面協力してくれていたなんて、それだけでも驚きです。だって、今だったら、こういうのJRが民間企業とはいえ、ここまで協力をしてくれるもんなのかなぁ~。そう考えると、昔は緩かったというか寛大だったというか、いい意味でいい時代だったのかな。
※ネットで調べたところ、国鉄は題名に難色を示した上に、映画を観て模倣犯が増えることを恐れ、一切の撮影協力を拒否したんだそうです。そのためか、劇場の入りは不入りだったんだとか。
その5「豪華俳優陣の演技がこれまた熱い!」
主演が高倉健さんですよ、そんでもって宇津井健に千葉真一、丹波哲郎、北大路欣也と来たもんだ。豪華俳優陣の演技がまた、熱いのなんのって。まあ、そりゃ必死だよね、新幹線の乗客をどうやって救うかっていう極限状態だし、停車は出来ないし。身代金は払わなきゃならないし。そんな熱っぽさがビンビン伝わってきます。そして、犯人側の悲哀さも感じ入りますね。
まとめ
最後の最後はアメリカ版の「SPEED」のような劇的な幕切れ!ってな感じではなかったけれど、勧善懲悪を貫徹してストーリーはフィニッシュとなる。見終って感じるのは、今から45年前にずいぶんと大掛かりで大胆でぶっ飛んだ映画を作ったもんですよ。人命を守ろうという使命感もひしひしと伝わってきたし、何より強引なストーリー展開であっても観ている人を方向的には納得させる起承転結感。
この映画を観ていると「ただただ乗客を救いたい」というその1点のために、関係者が同じベクトルに向って行動する真摯な姿勢。そして、そこには今の映画にありがちなちょっとした笑いをさそうような三文芝居や謎解きなどの要素は一切無い。ユーモアも時には大事なんだろうけど、目の前の事態に向き合うという点では「空気を読む」的な今時の感覚は考えさせられるものがありましたね。
なんでもかんでも、やることなすことマスコミやらSNSからディスられるのが日常化した昨今。映画業界もなにかと大変なんでしょうなぁ~問題作と騒がれたり、方々の許可を得たりとかって。
そんなうっぷんを晴らすには、古き良き時代の日本の熱い映画がいい「胃薬」になるかもしれませんよ。興味を持たれた方は、「SPEED」も「新幹線大爆破」もどちらもオススメですので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?