「おちょくる」という文化はどこの国、どこの社会でもあるものなのか? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

アタシも社会人になって、早30年くらいかな。

 

渡ってきた会社は2社だけだけど、社会人になってというより学生時代から感じていた疑問がある。

 

それは、自分と同等の人、若しくは関係的に自分よりも下の人をからかう、いたぶる、ちょっかいを出す、今の言葉で言うと「イジる」といった相手を「おちょくる」という行為がどうも、腑に落ちない。

 

もちろんね、お互いに親しくなって、お互いの人間関係が確立している環境に置いてね、ちょっと意地悪をしてみたり、からかったりというのは分からないでもない。どこまで行ってもそれはお互いは冗談で流せる範囲だ。

 

ところが、である。先輩後輩、若しくは上司と部下という避けては通れない上下関係が前提にある状況では、これ必ずと言っていいほど、こうした「おちょくる行動」は起こりえる。でね、これが通過儀式と思っている連中は多いんだろうし、この程度のプチパワハラにいちいち腹を立ててたら、この先の人生をどうやって生き抜いていくの?みたいな考えの人はたぶん、相当多いんでしょう。

 

でもさ、たまに思うんだけどね。果たしてその「おちょくり」って、本当に必要か?アタシの職場でも見掛けるんだけど、後輩がさ真面目に質問ややりとりをしてんのに、それに「おちょくり」で返す先輩がいるんだよね、それってどうなのよ?後輩からしたらさ、「こっちが真面目に質問してんのに、なんだよ!」って気分じゃない。そもそもさ、そういうやりとり事態が無駄じゃないのかって、アタシは思うんだよね。

 

冗談を言って、楽しむときは楽しむ。笑うときは笑う。それでいいと思う。だけどさ、からかわれて、おちょくられて、された後輩は付き合いで笑うでしょう、きっと。でもね、決していい気はしないし、自分なりに腑に落ちないところはあるんだと思うよ。それってさ、その時点でおかしい!不条理だよ。こんなね、人が人をおとしめて、その場の笑いを取って、果たしてなにが面白いの?それが誰かのためになるの?

 

でね、アタシが一番知りたいのはね。どこの国でも、どんなコミュニティでも、こうした「おちょくる文化」は存在するのかなあってことなんです。

 

以前、中村俊輔さんの書籍を読んで、イタリア時代にからかわれたことがあったって書いてあったけど、仮にそれが愛情表現の一部だったとしても、おちょくっていることに変わりは無い。ってことは、「おちょくる」は万国共通ってことになるのかな?

 

じゃあさ、アマゾンとかの原住民でも「おちょくる」行為はあるのかな?それで、おもしろがったりするのかなあ?例えば、良識ある日本国の中でも、大学教授同士だとか、国会議員同士とか、研究者とか、そういう意識の高い、崇高なレベルの人たちの間でも「おちょくる文化」は果たして存在するのか?

 

もし、どんなコミュニティでもそうした「おちょくる文化」が存在するのだとしたら、明らかにそれは「不健全」だとは思いませんか?確かに笑いは大事だ。ユーモアは必要だし、ジョークやウィットは心に安らぎを与えてくれる。でもさ、それはさ相手をおとしめてまでして、得るべきものでは無いんだと、アタシは思う。

 

なんだろうね、アタシの感覚では「俺たちひょうきん族」がもてはやされた頃から、人が人をおとしめて笑いを取るみたいな文化が熟成していったように思うよ。お笑いのクオリティは確かに上がって行ったけど、うーん、上がりすぎたのかもしれないね。その弊害が一般ピープルの「おちょくる文化」の普及なんだと思う。

 

誰しも、自分がおちょくられて、良い気分だって言う人はいないはずだ。だったら、周りのヤツがどう思おうが、最低限自分だけは、そういう色に染まらない自分でありたいと思って欲しい。

 

おちょくられたヤツの気持ち、立場になってみれば自然と分かること。

 

本当にお互いがお互いを尊重し、共に協力し合って生きていくって思いがあれば、「おちょくる文化」なんてなくたって、ちゃーんといい関係で共存していけるはず。

 

早いとこ、そんな低俗で低レベルなもたれ合いからは、足を洗うことです。

 

いつも心に太陽を 太陽は万人を照らすけど、必ず日陰は出来る。

 

でも、日陰はあくまで日陰。日陰が全世界を占めてどうすんの?

 

ここは、天照大御神の国ですぞ!