大河ドラマ「独眼竜政宗」の側室猫御前はフュージョンだった!? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^_^)

 

大河ドラマ「独眼竜政宗」

 

なにしろ今から33年前の作品ですから、その記憶があるのは黙って45歳以上ってことになるのかな。

まあ人伝いに聞いて興味を持って、DVDを借りて観るとか、NHKのBSで再放送をしていた時期もあるから、リアルタイム世代で無くとも鑑賞した人たちもいないわけでは無い。

 

実際、アタシもこの作品を鑑賞したのはボランティアガイドを始めることにした6年前。ある意味、自分がその年代で興味が湧く大河ドラマの題材で無ければ、観ないもんだよね。

 

以前ブログにも書いたんですが、実は独眼竜政宗は今ユーチューブで無料で鑑賞が出来てしまう。なので、私第一話から観始めて、先週ようやく全48話を見終わりましたー。(^o^)

あらためて観た独眼竜政宗は良かったよー。なにが良いってね、とにかく熱い!俳優陣の熱がね、これでもかっていうぐらい伝わってきた。特に渡辺謙さんね。そして、片倉小十郎訳の西郷輝彦かな。そうそう、義姫訳の岩下志麻さんも熱かったね~。PASSION(情熱)はドラマの魅力の醍醐味だわ。

 

そんでもって、2度見めの独眼竜でね発見したことがありました。

 

大河ドラマでは伊達政宗の側室として登場する秋吉久美子さんが演じる猫御前。アタシは当然この人が政宗の嫡男秀宗の生母で、秀宗と一緒に宇和島に行ったとばかり思っていた。すこっちはドラマは本当のことだと思っていたから。

 

ところが、実際は違う。

 

実際に伊達秀宗を生んだのは新造(しんぞう)の方という側室であり、作品中で猫御前の父として登場する飯坂宗康のご息女は飯坂の局として伊達政宗の側室になっている。(伊達政宗と飯坂の局の間には子供が生まれなかった)

 

つまり、作品中で登場する「猫御前」というのは、架空の人物。いや、正確に言うと、側室「新造の方」と側室「飯坂の局」がフュージョン(漫画ドラゴンボールで孫悟天とトランクスが合体してゴテンクスになったやつね)して、「猫御前」が出来上がったということになる。

 

じゃあ、なんでわざわざ2人を合体させてしまったんでしょう?

 

実はこの「新造の方」と「飯坂の局」は同一人物にしてしまいたくなる、ある理由があったのです。

 

伊達政宗と新造の方には秀宗のほかに宗清という嫡子がおりました。一方、先に述べたように飯坂の局には子供が生まれなかった。自分が2人以上の子宝に恵まれたら、2人目は実家の飯坂家の跡取りにするという密約があった。(飯坂宗康には娘しかいなかったのです)お家断絶を回避するため、起死回生の策として娘を側室として送り込んだ宗康。しかし、計画通りに物事は進まないのが世の中の常。

 

でも、転んでもただでは起きない飯坂家。ここで一計を案じます。飯坂の局と年齢も近く、側室同士としても仲の良かった新造の方に懇願し、息子の宗清を養子としてもらい受けることに。

かくして、飯坂家はお家断絶を免れたという事になる分けです。

 

つまり、宗清の生母は新造の方だけど、養母は飯坂の局。だから、合体=フュージョンしたとしても、理には叶っている?ということになるんでしょうかね。

 

ちなみに、伊達政宗様には正室愛姫の他に少なくとも確認されているだけで、8人の側室がいて、16人の子供がいたとされています。最後の子供である千菊姫が生まれたとき、政宗公はなんと60歳。

(でも、断っておきますがその時の側室の年齢は22歳ですからね)