すこっち探検隊が行くto「傾聴ボランティア養成講座」 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

「話し上手は聞き上手」なんて言葉がありますが、あながち当たらずとも遠からず。

 

アタシもいろんな話し方の本を読んでいるんですが、この手の本に書かれているのも話し手と聞き手は表裏一体。話し手の話がきちんと伝わるかどうかの大事なポイントは、聞き手に共感して貰えているかどうか?そうしたときに聞き手の気持ちになってみる、聞き方のHOW TOを知っておくというのも、大変ためになるのではないかなあと、思っていた矢先一枚のチラシを目にしました。

 

「傾聴ボランティア養成講座」なるもの。3日間の講習で6,000円。

 

なるほど、なるほど。まあ、6,000円の出費は痛いが、「身銭を切らなければ、良い学びは得られない」というアタシのモットーがありまして、早速申し込んでみました。

 

以前ブログにも書いた通り、アタシのもう一つの顔である「仙台城ガイド」の活動がコロナ禍の影響でまるっきりの活動停止状態。今年はこのままだと活動をしないまま「死ーズンオフ」となるでしょう。(-_-;)

でもね、転んでもタダでは起きたくないすこっちさんですから、この冬眠期間をプラスにするべく自分が吸収できるのものは、ドラゴンボールのセルの如く吸収するべく、全くの未知の「傾聴」といういく戦場にいざ、出陣!と相成りました。

 

講習自体は昨日で無事、3日間の講習は修了したんですが、10時から15時の3日間はきつかった。

 

それでは、簡単にポイントを振り返ってみたいと思います。

 

その1 「傾聴のイロハは否定しない、反論しない、自分の考えを持ち込まない」

 

「傾聴」とは話し手の話をタダ聴くこと。ただし、「聞く」と「聴く」は違う。この違いって分かりますか?

 

「聴く」は英語で言うと、「hear」音楽を聞いたり、会話中の話を聞いたりということで聞こえてくるというニュアンスだ。それに対して、「聴く」は「listen」注意深く聴く,意識して聴くと言う意味になる。

 

昔の英語の試験は「ヒアリングって」言葉を使っていたけど、今は「リスニング」って言ったりしますもんね。それだけ、「聴く」ということが注目をされていることになるのかな。

 

「傾聴」では、相手の話を遮ったり、腰を折ったりはタブー。さらに、「それは違うんじゃ無いの?」って否定したり、「私はそれ、こう思うんですけど」と反論したり、「私も経験あるんでけど、これはこれこれこうですから」みたいな自分の考えを持ち込んで、相手を論破するなんてもってのほか。(みなさんはこんな経験したことないでしょな~、アタシも無かったわ)これがね~、なかなか骨が折れる。どうしても、打ち返したくなるのよ、会話だと思うから。でもそれを鍛えるための講座だからね、これは、、、。(-_-;)

 

その2 「大事なことは話し手の身になって、聴くこと」

 

そうなんです。話し手さんは、自分の思いを聴き手さんは100%受け止めてくれるものと思って話をする。出し惜しみをせず、ピッチャーだったら一回から全力投球だ。決してそれを受け流したり、聴いているふりをして、上の空では話し手さんに失礼だ!それに、そんなの見透かされるんだね、伝わるもん。

だから、真心で接し、相手の身になって聴く。自分の魂が話し手さんに憑依して、自分もその人のつもりになって聴く。そうじゃないと、なかなか親身になって聴くということは難しい。そう言えば、思い出したよ。アタシが尊敬する武将じゃないけど、江戸時代の武士で河井継之助の師匠でもある「山田方谷」って人がいるんだけど、この人のモットーが「至誠惻怛」(しせいそくだつ)なのです。意味は「相手に真心をもって尽くし、相手の気持ちに寄り添うこと」ズバリ、これこそが「傾聴」の極意だったんだすわな。

 

その3 「ロールプレイングはゲームだけじゃあ、ない!これは大きな発見」

 

「それじゃあ、実際に傾聴をやってみましょうか。」っておい、おいこっちとら傾聴の「け」の字も理解をしてないのにいきなり実践かよ?と受講者のほとんどが突っ込みを入れたくなった。でも、さすがに生きたサンプル=話し手さんを連れてくる分けにはいかないので、それは受講者同士でやる。

受講者が3人一組になって、「話し手」と「聴き手」と「観察者」に分かれる。「話し手」は例えば、「あなたグループホームに入所した80歳の老人で~」みたいな架空の設定で役者に成りきる。「聴き手」は素直に「傾聴」の練習だわね。んでもって、「観察者」は聴き手を客観的に観て、どういうところが良かったか?良くなかったか?こうすればもっと良かったという第三者の目で振り返りを発表する役目。

 

これがねー、なかなかいいワークだった。アタシは設定上、「認知症の85歳老人」を演じるという大役を仰せつかったんだけど、「超難しー」(>_<)あのね~ちょっとこれは荷が重過ぎくないですか?って思ったんだけど、不思議と意外とやれるモンなのね。認知症の経験は無いけど。(まあ、演技がハマっていたかどうかは定かではありませんが)と、こんな感じで受講者同士、違う組み合わせで行われたロールプレイングは実に3日間で5回に及んだ。いやー疲れたのなんのって。でも、貴重な経験だったわ、フツーに生活してたら、こんな経験なんて出来ないもん。それに、この3人でやるロールプレイングって、研修などにはなかなか使えるかも。アタシの中にあった、「話し上手は聞き上手」って言葉に「観察上手」って言葉も一つ、加わりましたよ。

 

と、まあそんな感じで3日間の講習は終わったわけですが、いやあー良い勉強になりましたよ。しっかりと聴くことで相手の思っていることを引き出す。そして、親近感が湧く、距離が縮まる。共感をもってもられば、こちらの話も興味を持って聞いてくれる。それはイコール、ガイドとしてアタシの話をお客さんが興味深く聞いてくれるってことに繋がる。「うなづき」や「オウム返し」というテクニックは知ってはいたけど、

それをより効果的に使うには、1にも2にも「傾聴」というスタンスを自分の中に持っているのと、いないのでは明らかに違うなって感じがしました。大変ためになりました。(^o^)

 

さすがに、「傾聴ボランティア」の入会申し込みはしませんでしたが、ここで学んだこと、そしてなによりロールプレイングはゲームだけじゃ無いって事が良く分かったし、貴重な経験になりました。

 

講座を開催して頂いた皆さんには感謝感激です。本当にありがとうございました。m(_ _)m