どうも、すこっちです。(^o^)
さて、今年のプロ野球パ・リーグ。開幕当初はぶっちぎりとは言えないまでも堅調な戦い方で首位をキープしてきた我が楽天イーグルスも夏から秋への季節の移り変わりと共に、成績も移り変わって参りました。気が付けば、現在4位。監督が替わってから好調のオリックスに、いまだ健在の栗山差配が冴えを見せれば、再開の可能性も否定出来ない風前の灯火。
もちろん、郷土の誇り、東北の牽引役のイーグルスですから、最後まで応援する気持ちが萎えた分けではありません。(昨日もラジオ中継聴いてたしね)でも、勝ちきれないよね~。うーん、スッキリしない。まるで、金魚すくいをやっていてすくえそうなところまで来たのに、最後でモナカの皮がぐじゃぐじゃっとなって、まんまと金魚を取り逃がしたときみたいな感じだ。(-_-;)
まあ、それは引き続き動向を注視していくということにしまして、今日はプロ野球の監督に見る「レジェンド看板」の有効性について、考察してみたいと思います。
現在のセパ両リーグの監督の中で、名球会(投手は200勝、250セーブ、打者は2,000本安打)の会員であるのは、セリーグではヤクルトの高津臣吾監督とDeNAのラミレス監督の2人。パリーグではソフトバンクの工藤監督とロッテの井口監督の2人。どちらも仲良く二人ずつという結果なのだが、意外なのは今や名監督として名高い原辰徳監督は1,675安打で残念ながら名球会には入っていない。
「名選手名監督にあらず」なんてことも言われてましたね。必ずしも輝かしい戦績を残した人がマネージャーとして好成績も残せるかは別問題だという論法ね。確かに、過去にはそういう監督もいました。(どこまでが線引きなのか難しいけど)今の日本ハムファイターズの栗山監督の現役時代なんて、まともに試合に出ているところを見たことがあるって言う人の方が少ないかも知れません。
でも彼はちゃーんと実績も残している。ジャーナリストとして長年外から野球を観てきて養った野球感をもとに就任一年目で優勝だからね。しかも、今年は9シーズン目の長期政権。でも、これは日ハムという球団の方針と北海道という地盤が栗山さんを発掘して、抜擢したものに寄るところが大きい。
他のチームはね、どうなんだろう?現役時代にはそこそこ実績を残して、ちったあ名の知れた選手だった人が監督をやっているように思われる。楽天イーグルスの三木肇監督を除いては、、、。(-_-;)
現役生活は12年。生涯成績は359試合に出場して、生涯打率は.195 HRは2本。現役時代のタイトル暦なし。恐らくよっぽどのプロ野球通でも彼の選手時代を語れるって言う人はそうそういないだろう。
そう、我が楽天イーグルスは現役時代、打率2割にも満たなかった人に監督を委ねているのである。
「別にいいんじゃないの?指導者として勉強して認められたから、監督に抜擢された分けだし、二軍監督で優勝もしているし。」確かにおっしゃる通り。思い起こせば、前平石監督も二軍監督だったのに、梨田さんの休養でもって、監督代行になったっけ。
確かに、現役時代と指導者としての看板は違う。現役時代に芽が出なかったから、若手の伸び悩んでいる選手の気持ちも分かってあげられて、ケアも出来る。そういう見方もある。でもね、プロ野球の世界というのは戦いの場である。一度、プロ野球という戦場に足を踏み入れたのならば、常在戦場。生き馬の目を抜く厳しい、相手を蹴落として自分が生き残る競争社会なのである。
そんな厳しいプロの世界で選手としてそれなりの成績を残して、タイトルも獲って、街を歩けば通りすがりの人がその存在に気付き、テレビやラジオからもオファーが来る。実績を残した人というのは、そうした良い面も悪い面もたくさん見てきて、いろんな経験から学んで身に付いた野球観というものがある。
これは理想論かもしれないが、全国の野球少年さらには高校球児、若しくは今年ドラフトの指名を待つ身の選手だったとしたら、実際のプレーを球場で見た、テレビで見たことのあるあの選手が監督をやっているチームで思いっきり自分の野球道を磨いてみたいと思うはずだ。(そうあって欲しい)
レジェンド看板を持つ監督に少しでも近づきたい、教えを乞いたい、何か言葉を掛けてもらいたい。掛けてもらったら、励みになる→さらに精進する。ってなると思うんだよね。楽天の前監督の野村克也さんなんかはまさにそんな存在だったんだと思いますよ。なんて言ったって、レジェンド中のレジェンドだからね。
こう言っては非難囂々かも知れませんが、他の11球団に比べたら、楽天の三木監督は現役時代の成績は小者中の小者だ。それは、紛れもない事実である。カリスマ性の無い監督にどれだけの選手が目を輝かせて、「この人に付いていきたい!」と心がときめいているのかは正直、分からない。でもね、たぶん日ハムの栗山さんが監督を引き受けた時も同じようなことを言われたんだと思う。それを、就任一年目から覆しちゃって、見事に結果を出した。
「やって、やれないことはない」
これは、「半沢直樹」の前シリーズで金庫に閉じ込めらそうになった半沢直樹がギリギリのタイミングでお目当ての書類を探し出したときのセリフだ。
最下位の可能性さえ見えてきた薄氷の4位の小者三木監督の楽天イーグルス。ここは一つ、あなたの生き様を見せて頂きたい。男を魅せて頂きたい。周りのコーチや取り巻きが何を言おうと、あなたが信じる野球観で迷いの無い名采配を見せて頂きたい。上層部にどう思われようが、首がつながっているかどうかなんて、そんなことは気にしないで、ファンが納得する采配。「なるほど、こういう采配で負けたんじゃ、しょうがないな。」、「さすがは三木監督」というものを見せて欲しい。
今の上位3チームの監督はいずれもレジェンド看板を掲げた立派な監督だ。
レジェンド監督に一泡吹かせて、倍返しが実現したら痛快じゃないですか!
「やって、やれないことはない」だったら、もうやるしかないっしょ。
さて、皆さんのプロ野球の監督の好みは「レジェンド看板派」?それとも「無看板派」?