どうも、すこっちです。(^^)/
以前、脳科学者の中野信子先生の本を読んだときにこんなことが書いてありました。
「コロナ禍の昨今、自粛警察みたいなことをやり始めて自己満足している人がいますが、人間は正義感を振りかざして行動し、それを達成すると脳からドーパミンと呼ばれる快楽ホルモンんが分泌される。それを何回も繰り返している人は、その快楽に麻痺してしまって、ある意味「正義中毒」に陥っている。」
なるほど、確かにうなずける。あっちでも、こっちでも人の揚げ足を取っては、傷口に塩を塗り込んで「口撃」する人がいるけど、まさにそれかもね。あなたの周りにもいませんか?会社の上司、女子社員、はたまた奥さんに娘さんとか。アタシはね、確かに「正義の味方」は好きだよ。「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない!」ってセリフが大好きだ。(ヤッターマンを知らない人はググってみてね)半沢直樹を毎週観ているし、悪事に対する「倍返し」をした時のスッキリ感なんて、コカ・コーラの比ではない。
でもね、これもアタシがよく使う言葉だけど、それもさ「程度問題」なんだって。
どうして、相手をそこまで完膚なきまでに叩きのめさなきゃいけないの?相手にだって言い分はあるし、ひょっとして自分に落ち度があったり、間違っている場合だってないとは言えないよ。それにさ、逆の立場になって考えてみてよ。例えばあなたがある人に人前で罵倒されて、罵られて、さんざん赤っ恥を欠かされたとしましょう。いくら、自分に非があるとしても当然あなたの心には、「こいつ~」"(-""-)"って思いが克明に刻まれる。そんな時、たまたまその相手がさ、本当に困っていたとする。例えば、その人が仕事で重大なミスを犯して、フォローが必要だったとする。そんな時、自分が助っとしてあげれば、うまく解決できることが分かっていたとして、あなたならどうします?素直に手を差し伸べてあげたくなりますか?
まあ、中には聖人君子みたいな人もいるかもしんないけど、申し訳ないけどアタシはその域にはまだまだ達することは出来ないね。「ざまあみろ!」だよ。「いい気味だよ」。確かにね、よろしくないよ、大人げないことは分かってる。だけどね、あんたがアタシにしたことは今の目の前のことを差し引いても、全然相殺されないぐらいの長距離弾道ミサイルをアタシのハートにぶち込んだんだっつーの。自分の「大人気(おとなげ)」という関所を簡単に通す分けには参りませんって。とどのつまり、人間は感情の動物なんだから。
武田信玄の名言にこんな言葉があります。
「戦いは五分の勝利をもって上となし、七分を中となし、十分をもって下となる。
五分は励みを生じ、七分は怠りを生じ、十分はおごりを生ず。」
分かりやすく言うと、勝敗は五分五分ぐらいで勝つぐのが一番良い。
七分でまあまあだけど。怠慢なところが生まれるし、八分の勝ちはすでに危険ゾーンだし、
九分、十分の勝ちは驕り(おごり)が生まれて、そのうち大敗するよ。
信玄公は分かっていたんだね。独り勝ちがいかによろしくないかってことをさ。「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」って言葉もある。逆切れされたときに、窮地に陥るのは自分なんだって。
人の気持ちを大事にしない人に、幸せは訪れない。人生にいつまでも連戦連勝なんて続く分けがない。
困ったとき、苦しいとき。ピンチは必ず訪れる。そんなとき、「あのとき救ってもらった」、「生かしてもらった」その気持ちが相手の心のハードディスクに記憶されていれば、きっと「倍返し」のヘルプがあなたに返ってくるはず。
「魚心あれば 水心」。相手を思う気持ちがあれば、相手も自分のことを思ってくれる。
時には、折れることも「思いやり」なんだよね。(^^♪