打席で立っているだけにも意味がある。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

いやー昨日までで、楽天イーグルスは日本ハムファイターズに2連勝。

 

今日は雨で流れた土曜日の振り替え試合だったんですが、残念ながら一点差負け。

 

三連勝出来なかったのは残念ですが、一応2勝1敗で勝ち越しを良しとしますかね。

 

さて、アタシは今日のこの試合、ラジオで聞いていたんだけど、解説の増田さんがなかなか味のあるコメントをされていた。ちょうど、島内選手が打席に立っていたときのこと。調子の上がらない島内選手に対して増田さんが、「調子が悪いんだったら、無理に打たなくてもいいんですよね。彼ほどの選手なら打てなくても試合には出してもらえるんですから、バッターボックスでただタイミングを合わせるだけでもいいと思うんです。ヘタにボール球に手を出してもっと調子を崩すぐらいだったら、そういう打席があっても別に構わないんですけどね。」みたいなことを言っていた。

 

なるほどね~、これはなかなか言えないよ。

 

野球はスポーツであり、戦いである。スタメンはもちろん、ベンチに座っている控えメンバーにしても、首脳陣にしても、打席の一挙手一投足に目を光らせている。無気力なプレーをしたら、途端に「喝!」を入れられるか、ヘタをすると交代させらる。と、素人のアタシなんかは思ってしまう。

 

しかし、見方を変えて増田さんの言う理論を突き詰めてよく考えてみる。

 

調子の悪いバッターはなんとかしてヒットを打ちたいと焦る。当然、ボール球や難しい球に手を出してしまう。そうなれば、間違いなくヒットを打てる確率は下がる。そして、打てないことに悩み、泥沼にはまっていく。ならば、増田さん理論に則って、バッターボックスに立って、タイミングを合わせるだけにする。打ちたいという気持ちが最初っから無いのだから、見逃し三振をしても当たり前。でもボールを見極めれば、フォアボールで出塁出来るかもしれない。ヒットやホームランを打てなくても、四球=シングルヒットと同じだ。

 

一打席、一打席を大切にするという気持ちはとっても大事なことなのだが、自分の調子が上がらないときには、その一打席を長い目で見て、意味のある使い方をするというのもまた、プロフェッショナルなのかもしれません。

 

これをね、仕事でも私生活にでも当てはめてみるとですよ。

 

誰にだってスランプはある。仕事をしていて、上手くいかないとき。遊んでいても、なんか気が乗らなくて、つまんなく感じるとき。そんな時、強引に押し通したって、どんどん深みにはまってしまうもの。だったら、開き直って気分転換に全然違うことをしてみるとか、海に行ってただボーッとザブーンと寄せては返す波を眺めてみるとか、アーケード街の二階のカフェの窓際に席を取って、そこから通りを歩く人を「人間ウォッチ」してたっていい。

 

人間、一つのことだけを突き詰めて考えていると、意外と周りが見えないものだ。

真面目一辺倒に取り組む姿勢だけでは、紡ぎ出せない考え方や言葉もある。

 

「いんんだよ!立っているだけでも。」

 

これは、奥が深い。

 

ある意味、「いいんだよ、君は生きているだけで、素晴らしいんだから。」と言われているような気がする。

 

まあ、駆け出しの新人選手にはなかなか難しいかもしれませんが、そこそこ年輪を重ねたみなさんだったら、たまには「意味のあるサボり」も必要だったりするのでは?ただし、最低限フォアボールは取れるようなマインドだけは残しておいてね。(^^ゞ