どうも、すこっちです。(-_-;)
最近、映画の過去の名作を定期的に観るようにしている。
この先、いつどこでどんな人に会うかもしれない。たまたまその人が映画好きで、名作の話になったりした場合、ある程度過去の名作の話にも付いてける自分でありたい。そのための「すこっち映画名作スタンプラリーキャンペーン」といったところでしょうかね。
たまたまDVDレンタルの棚を眺めていたら、「卒業」という題名が目に入った。「あれっ?これってひょっとしてダスティ・ホフマンが主演の結婚式会場から花嫁を奪うっていうラストシーンが有名なやつでは?」と頭の中にふと浮かんだ。
映画の有名なシーンというのはTVなんかで結構取り上げることが多いので、知らず知らずのうちに知識としてはインプットされていることが多い。でも、わざわざ昔の映画のDVDを借りてきて確認をする人というのは意外と少ない。なにせ、「七人の侍」、「カサブランカ」、「旅情」、「ローマの休日」といったラインナップを制覇してきたアタシとしては、迷うことなくこの「卒業」をレンタルした。
ダスティ・ホフマンと言えば、「レインマン」で自閉症患者を演じてアカデミー賞を獲った名優。あの演技はホント圧巻だった。「レインマン」であらためて彼の素晴らしさに気付かされたアタシとしては、否が応でも期待してしまう、「卒業」だったのだが、、、。
果たしてこの作品を観たことのあるって方って、どのくらいいらっしゃるんでしょう?観たことのあるって方、手を挙げてもらっていいですか?(そんなの、どーやって確認すんだよ)
題名からぼやいてますんで、率直に申し上げます。
なんなんですかね、この映画?一体全体何を伝えたかったんだろうか?
まあ、話題作でも何でも無いんでネタバレは承知の上で書かせて頂くとね、大学を卒業した若者(ダスティ・ホフマン)がね、実家に帰ってくる。そしたら、突然父親の会社のパートナー夫婦の奥さんから不倫の誘惑を受ける。最初は拒否っていたものの、誘惑と好奇心に負けて不倫関係をスタート。ズルズルと関係を続けるものの、この不倫相手の娘と恋仲になってしまう。その後、なんだか良く分かんないんだけど、彼女の通う大学の近くにダスティ君が住んでちょっかいを出す。そしたら、付き合っている彼氏がいるのに、ダスティ君の誘導作戦に心が揺れる。
そうこうしているうちに、彼女は彼氏との結婚を決意。どうにか結婚式会場をなりすましで突き止めたダスティ君はそこに押し掛け、窓越しに彼女の名前を大声で連呼。これだけでも、相当迷惑千万なんだけど、あろうとこか彼は花嫁を強奪して、一緒に停留所からフツーの乗り合いバスで旅立ってエンド。
という作品なのである。
まずね、このダスティ君(役名はベンジャミン)のやることがあまりにも突飛過ぎる!そして、行動の中身に時間を掛けなさすぎ。不倫のシーンは相手からモーションを掛けられての事だから、目をつぶるとしてね。なんか、娘との恋仲になるシーンも物語の展開としては強引すぎるし、ショートカットし過ぎって感じがした。プータローなのに、両親にいきなり彼女と結婚をするとか宣言するけど、彼女の同意を得てないとかって、全然意味が分からない。突然、彼女の大学の近くに住む設定も脈絡がなさ過ぎるし、今で言ったら、単なるストーカだよね。
そんな中、これからさらなるすったもんだがあるのかと思えば、突然の結婚式のシーン。(-_-;)
あのね、ただ単に「花嫁強奪」って名シーンを世に送り出したかっただけなのかしら?
結局、若いダスティ・ホフマンが縦横無尽に「不倫→恋愛→ストーカー→花嫁強奪」をやり尽くして物語は終わる、って作品なんだわね。
どーしてこれが名作と言われるのか、アタシにはじぇんじぇん理解出来ましぇーん。(>_<)
あえて、印象に残っている事と言えば、作中で使われているサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」かな。あーなるほど、これで使われていたのねというインプットはおかげさまでされました。
当時の人の感性とかニーズが今の人のそれとは違うから、一概には言えないよね。って言う人はいますけど、そうは言っても、古い作品でも面白いのは面白いし、つまんないものは逆立ちして観たって、つまんない。
まあ、いいや。とりあえず、これでアタシの中で「卒業」は本当の意味で「卒業」ってことですから、良しとしますかね。観て確認をしなきゃ、分かんないことって世の中にはいっぱいあるということなんだね。
さて、これを読んで観たことの無いあなたは、観ないまま「卒業」する?それともちゃんと観て「卒業」する?それはお任せしますけど、
アタシはとりあえず「レインマン」を観たことの無い人には、「レインマン」を観て欲しいかな。(^o^)