すこっち探検隊が行くto「仙台城ナイトツアー」 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

さあて、今日のすこっち探検隊はなんと「仙台城」。

 

仙台城ガイドを務めるアタシが何をいまさら庭みたいなところを探検すんのよ?とツッコミを入れないでください。今回は、仙台ふららんさんが主催するなんと「ナイトツアー」なのです。

 

思えば、コロナ野郎のとばっちりでアタシのガイド六年目もマホトーンでずっと封印されっぱなし。

 

鬱屈が溜まってはいるけど、今となってはどうにもならない。(>_<)

 

そんな矢先に仙台ふららんさんがこんなイベントを企画してくれた。もうね、こうなったら行くっきゃない!まあ、言うたらアタシもねガイドとしての試合感が相当鈍っている。例えるならば、登板間隔の空いたリリーフみたいなもんだ。

 

今の状態で出て行ったら、間違いなくセーブどころか炎上必至!(森原かっ!)

 

そんな分けで、復習も兼ねつつなにか新しいエキスをGET出来たらいいかなー。それと、夜にやるってどんな効果があるんだろうか?というのも大変気になる。さらにはね、「新しい生活様式」ならぬ「新しいガイド様式」を確立するためにも、どんな感染予防対策をされているのかっていうもの大変興味があったので参加してみたという分けなのです。

 

集合時間は大町西公園前駅に午後6時40分。アタシの戦略としては仙台城本丸の駐車場に車を止めておけば、アタシだけがゴール地点の本丸からすんなりと帰れる。やったーラッキー!ところが、この戦略を遂行するには、アタシが駐車場から大町西公園前駅まで歩いて行かないといけない。そんな分けで、あの急勾配を必至こいて、下る、下る。そして、大橋からまた上る、上る。スタート前にこんだけ体力使いまくりのアタシっていったい、、、。(-_-;)

 

今回の参加者は全部で6名。気付けば最低催行人員ギリギリである。誰か1人がキャンセルしたら、今日のこの場はあり得ないってことだったりするのです。(相変わらず、ギリギリのところで持ってるね~アタシって)

 

まずは、昔の天文台があった辺りで一説明。

 

ここには片倉小十郎のお屋敷がありました~的な説明からスタート。

 

 

あーその仙台城風呂敷絵地図ね、アタシも持ってる。なんてことは口が裂けても言わない。なぜなら、今日のアタシは仙台城ガイドの身の上を隠した007なのだから。「フン、フンなるほど~」と案内役の遠藤さんの説明に舌鼓を打つ、すこっち。それにしても、暗い中での説明は結構大変だ。

 

 

どうです?左に見えるのが東北放送の電波塔「トリシャイン」ってやつね。そんでもって、中央右側に青く光っているのが、仙台城本丸でライトアップされた政宗様の騎馬像になります。ちょうど、仙台大橋辺りから見ると、こんな感じで見えます。

 

 

暗いのに、欄干から川底を見て何探してんの?とお思いでしょう。これ、実は昔の仙台大橋の橋脚の跡を見ようとしてるんです。ベタなネタですし、昼間じゃないと当然よく見えない。でもね、アタシはこの時点で何かを掴み取った。つまりね、ナイトツアーというのははっきりと見えなくてもイイんです!

「あそこにこんなのがあるんだよ、今はよく見えないけど、なんだったら明るいときに来て見てね。」

見えそうで、見えない。いや、ほぼ見えない。でも、見たいと思った人はまた来る。要はリピート心をくすぐる要素もあるってことなんです、これって。

 

足早に仙台市博物館の裏庭から旧登城路へと歩を進めるナイトツアー一行。

 

このツアーのコンセプトの一つに「五感を研ぎ澄ませて味わう」というのがある。

 

日中では喧騒な仙台市内。夜だからこそ、堪能できる味もある。

 

 

一行が初代騎馬像の前を通りますと、どこからともなくツーンと鼻を突くような香りが、、、。

実はこれ、山百合の匂いなんです。見渡すと、至る所に百合、百合、百合。この時期って、こんなに百合が群生していたなんて、全然知らなかった。それになんとも言えないこの香り。なるほど、ナイトツアーでなければ、こういう発見もなかったかもしれない。

 

 

あの仙台城屈指の急勾配を登り、ようやくライトアップされた北面石垣へと辿り着きました。

 

あらためてみると、なかなかイイ感じじゃあないですか~。(^_^)

 

やっぱりね、紅葉のライトアップとかってありますけど、確かに昼見るのが定番だし王道だし、文句の付けようが無いのも事実。でも、ある意味目線を変えるというか、ちがった角度からこうして石垣を見つめるっていうのも、これはこれで味がある。物事にはいろんな見方があるように、同じ観光資源でもちょっと味付けを変えれば、違った魅力が出せるというのも、ちゃーんとアタシは感じ取ったよ。

 

この石垣の説明の時も、「石垣にマークみたいなものがあります!」なあんて説明をすると、みなさんがこぞって懐中電灯を当てて、「えっ、どこどこ?」みたいなお探しモードに入っていたけど、これはこれで

ある意味楽しい演出でもある。どーせ見えないんだけど、要は見ようとする好奇心を刺激してあげるだけで十分だって事なんだよね。

 

 

 

 

かくして我々ナイトツアー一行はラストステージの仙台城本丸、伊達政宗様騎馬像前に無事、到着しました。ここで、主催者の粋な計らいでドリンクでカンパーイ!(希望者にはビールだったけど、車のアタシはやむなくウーロン茶)ここで、お開きと相成りました。

 

まあね、今回007の身だったアタシとしては、案内役の遠藤さんが話してくれた内容は知っている事の方が多かった。でも、遠藤さんのサービス精神旺盛で参加者を愉しませようとする語り口は、味が合ってイイかもと感じました。これ、アタシの目指すガイド像と方向性は同じかもしんないなあ。

 

んでもって、せっかくなんで今回の「仙台城ナイトツアー」に参加してアタシが感じ取ったことのまとめ

 

①ナイトツアーは昼のツアーのフリのようなものである。夜によく見えなかったり、興味を持たれた方はぜひとも昼にも来て頂きたい!実はリピート心をくすぐることで、昼にまた来てもらうための巻餌だったりして?

 

②夜だと言うだけで、ワクワク・ドキドキ感は増幅される。懐中電灯なんて持ってたら、肝試しっぽさ全快である。これこそ、ナイトツアーの真骨頂!?

 

③ライトアップされた石垣に騎馬像。昼間は何気なく見ている風景も見方を変えれば、違った魅力を演出効果が期待出来る。夜桜見物の人気も納得ってか~。(^o^)

 

④「百万ドルの夜景」ならぬ「百万人の夜景」。これを本丸の絶景のロケーションから眺めるというのもプレミア感アップ間違いなしかも。カップルにはうってつけのデートコースに昇格か?

 

⑤暗闇だから懐中電灯で照らしたところだけが見える。懐中電灯をポインター代わりにしてガイド説明をすれば、みんなの注目を一手に惹きつけられるかも。

 

⑥ゴール地点でのドリンク振る舞いに参加者でのカンパーイ!うーん、達成感を演出するのにこれ以上のイベントはないでしょうな。もちろん、ドライバーはNG厳守でね。

 

といったところでしょうかね。

 

実は後から振り返ってみると、アタシだったらここではこんな説明をするんだけどなあ~とか、こんな話をすれば、盛り上がるんじゃないかなあ~。なんてことを思い付いてたんです。

 

まあ、実際にアタシが企画してナイトツアーをやるというのはクリアしなきゃ無い問題が多そうなんけど、そういうことを考える気付きといいうか、ヒントにはなったような気がします。

 

この「ナイトツアー」今年で2回目なんだそうで、来年もやるのかな?

 

その節はぜひとも「すこっち版 仙台城ナイトツアー」としてのオファーを心待ちにしておりますので、仙台ふららんの関係者の皆さん、よろしくお願いしますね。(^o^)

 

あーそうそう、ナイトツアーじゃあなくともライトアップされた石垣と騎馬像はご覧になれますので、大事な人とご一緒にどうぞ!

 

以上、すこっち探検隊でした。m(_ _)m