仙台城の鬼門と桃太郎、その意外な関係とは? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

とうとう、仙台城にある「見聞館」も閉鎖されてしまいました。

 

「見聞館」とは、仙台城の本丸にある唯一の無料展示館であり、出土した金箔瓦が展示されていたり、本丸大広間にあった鳳凰の絵が再現されていたり、仙台城と政宗様を紹介する映像なんかが観られる施設なんです。まあ、ふらっと仙台城に足を運んだ方にとっては、青葉城資料展示室で700円を払うよりもね、その資金をずんだシェイクと串焼き牛タン代にでも回してもらってその味を堪能しつつ、この「見聞館」を観てもらってから、無料のボランティアガイドの話でも聞いた方が100倍楽しめるとアタシは言いたい。

 

そんな、ガイドの良き相棒でもあった「見聞館」がコロナの影響でお休みとなった。

まあ、ガイドの活動もお休みですけどね。(-_-;)

 

こんなご時世にアタシが出来ることと言ったら、せいぜいこのブログを通して仙台城や伊達政宗の魅力をみなさんに発信すること。

 

そして、「このすこっちって何者なんだ?」、「なかなか面白いじゃん」、「仙台城って面白そうだな、行ってみるか?」ってな感じで興味を持って貰えたら、「恐悦至極」。(マンモスうれピーってことだよ!)そして、この事態が沈静化した暁には、堂々と胸を張って仙台城へ入城して頂けたらと思います。その時は私がしっかりと道先案内人を務めさせ手頂きますので、よろしくお願い致します。m(_ _)m

 

さて、仙台城には「艮櫓」(うしとらやぐら)というのがありました。昔は干支の組み合わせで方角を表していたんですが、北東の方角が「鬼門」=鬼が出入りする方角ということで、忌み嫌われていたのです。

その「北東」=「丑寅」=「艮」の方角にある櫓だから、「艮櫓」。高さが15.5メートルありまして、これは「彦根城」の天守閣と同じ高さだったそうです。

 

仙台という城下町の鬼門封じのために、ここには輪王寺を始めとする多くのお寺が建てられました。これが、「北山五山」にあたります。2代藩主忠宗公の時代には、たまたま偶然なのか意図的なのかは定かではありませんが、この北東の方角になんと「仙台東照宮」が建てられちゃうじゃあーりませんか。

東照大権現こと徳川家康公を鬼門封じに使うとは、忠宗公もなかなかやりますな~。(^_^)/

 

「表鬼門」=「北東」に対して、反対の南西の方角を「裏鬼門」と言います。

都市としては、どちらも封じておくに越したことは無いのです。

 

ちなみに、

 

京都の場合、「表鬼門」はあの有名な比叡山。そんでもって、「裏鬼門」が石清水八幡宮。

 

東京の場合、「表鬼門」は神田明神、寛永寺。「裏鬼門」が赤坂の日枝神社だったりします。

 

では、仙台の場合はと言うと、「表鬼門」が先に述べた「北山五山」と「仙台東照宮」なんだけど、

残念ながら、「裏鬼門」は定かではないようです。

 

ただね、ここで覚えておいて損は無いプレミアな面白いこと、教えちゃいます!

 

「鬼門」には「鬼」って漢字が入ってますよね。

 

鬼の特徴と言えば、角(つの)と虎のパンツ(雷様?それともラムちゃん?)ですよね。

 

さっき、「鬼門」はどこの方角って言いましたっけ?そう、「北東」ね。

 

「北東」を十二支で表すと=「艮」の方角=「丑(牛)と寅(虎)」。

 

牛には角があり、虎=虎柄のパンツ。つまり、鬼の姿って鬼門の方角を表す干支と見事にぴったしカンカンだったのであります。

 

さらに、鬼退治と言えば「桃太郎」ですよね。

 

さっき、言った「裏鬼門」の方角は南西。

 

南西を干支で表すと、な、なあんと「申(猿)・酉(鳥)・戌(犬)」なのです。

 

つまり、「桃太郎」ってお話をよーく掘り下げてみるとね、災いや不吉なこと=「鬼」を「裏鬼門」にあたる「犬・猿・きじ(鳥)」を桃太郎が従えて「表鬼門」の北東に向かって鬼を退治したっていう、すごい意味深な話だったということになるのです。

 

恐るべし!「桃太郎」のお供にはちゃーんと意味があったんですね。(あいつらはきびだんごに買収されて付いていった分けじゃあ、ないんだよ)

 

あれ?でも、よーく考えてみたら仙台城にもちゃーんと揃っているじゃないですか、「裏鬼門」が。

 

政宗様の騎馬像の前には「狛犬」がいるし。

 

昭忠碑のてっぺんには「鳶」(とんび)=鳥でしょ。

 

あと、「猿」ね。

 

うーーーーーーん、あー、あった、あった「荒城の月」で有名な土井晩翠先生の胸像が、、、。

 

ってそれは、大変失礼か~。晩翠先生、ごめんなさーい。m(_ _)m

 

気になった人は、実際に仙台城に足を運んですこっち流「裏鬼門」、探してみてね。