どうも、すこっちです。!(^^)!
仙台城の大手門と言えば、戦前は国宝に指定されていたVIPな建物だったが、昭和20年7月10日未明の仙台空襲で焼失してしまった。
何度も再建話が浮上しては、立ち消えとなり現在に至っている。が、しかし大手門復元を掲げた郡さんが仙台市長に当選をしてから、にわかに大手門復元計画が注目を集めている。
当然のことながら、太白区八木山地区と市中心部を結ぶ迂回(うかい)路をどうすんのよ?とか、財源の確保は?などなど問題は山積しっ放しなことに変わりは無い。なのに、有志の1万7646人分の署名を集めて郡市長に託したという話もある。
まあ、前書きはこのくらいにしてアタシの率直な意見を言わせてもらうと、
ズバリ、
「それよりも先にやるべきことがあるんじゃないの?」
である。
あのねーなんか勘違いをされていませんか?
日本人の大半が、日本のお城=近世城郭=天守閣って思っている人が多い。
さらに、日本全国に模擬天守(もともと天守が無いのに建てたやつね)とか復元天守が多いもんだから、地方自治体同志で「負けてられない」って思うのかして、二言目にはやたらと形のある箱モノに頼りたがる。
よーく考えてみようよ。今フツーに車が行ったり来たりしている道路を封鎖してドーンと大手門なんか建てたらさ、真面目に交通事情がヤバいでしょう。それに、その周りで観光客とかが記念撮影とかし出すことを想定したら、それなりのスペースも確保しないといけないしね、、、。(-_-;)
それにね、あれって二ノ丸が出来てからのもんでしょ大手門って。瑞鳳殿はさ、政宗様が眠っているからその上に再建したものを建てても意味があるかもしんないけど、二ノ丸も焼失しちゃって無いのに、大手門だけ立ててもなんか景観のコントラストとすると間が抜けてるって気がしませんか?(再建した脇櫓の方が古いからそっちとのバランスも微妙だし、、、。)
何よりアタシが言いたいのが、大手門を再建するぐらいのお金があるんだったらね、その1/10でもいいから仙台城ガイドボランティア会も含めた本丸周辺の整備とマンパワーを必要とするところにお金を使ってもらいたいのです。
だってね、ガイドが雨風をしのげるようなプレハブ小屋も無いんですよ。(-_-;)
本丸を訪れた方が、休憩するような場所も雨風をしのげるような場所も全然足りない。
(っていうか、建物とか施設が少な過ぎなんだよね)
護国神社と仙台市の微妙な関係や国の指定史跡なんかで、仙台城本丸跡の運用に関するデリケートな事情はアタシもよく分かりませんが、そんなボトルネックをなんとかして解消する方法を考えてみてはどうでしょうか?
何よりも最優先事項は、仙台城に足を運んでくれるお客様の事を第一に考えるってことなんですから。
新年早々の河北新報にこんな記事が載っていましたので紹介します。↓
これ何かって言うと、山形県の肘折温泉って凄いいい温泉なんだけど、豪雪地帯で宿泊客があんまし来ない。なので、地元のみなさんで知恵を絞った。そして、編み出したのが「ドカ雪割・大雪割」。要は大雪が降ったら宿泊料などが割引・無料になるというサービスだ。これ、大雪って悪条件を逆手に取っているという分けなんです。
なーんだ、箱モノに頼らなくても、アイデア次第で活路は見い出せるっていういい見本じゃないですか!
東日本大震災後の復興もいい例でしょ。
南三陸町や石巻市、陸前高田市や南相馬市などの震災被災地で復興再建に尽力してくれた人の中には震災ボランティアを機に、東京や別の地域から移り住んできた「よそ者」、そして「若者」が多い。
彼らには強みがあった。地域の固定観念や先入観がまるっきり無い人。周りからみれば「馬鹿者」だ。
実は地域活性化にはこうした「よそ者」、「若者」、「馬鹿者」と言われる人たちのマンパワーが必要不可欠なんです。(中にいる人だけでは、気付かない事っていっぱいあるのよね)
じゃあ、「仙台城活性化」→「観光の呼び水」→「大手門復元」。この流れにどれだけの「よそ者」、「若者」、馬鹿者」が関わってくれているんでしょうか?
歴史を感じさせてくれる本物の建物は立派だ!風情も趣もある。でも、再建〇〇ってどうなんだろう?
インスタ映えはするのかもしれないけれど、ありがたみは下手をするとマイナスだ!
まずは、その史跡に心血を注いでくれるマンパワーを大事にするべきだと、アタシは思う。
武田信玄の言葉にありますよね。
「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」って。ズバリ、これじゃない?