「すこっち探検隊が行く to 山形城」 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

一般ピープルにとっては100年に一度あるかないかと言われる10連休。その貴重な連休の直前に骨折、ギブス装着という憂き目に合った私、すこっち。自分の運命を呪うべきか、それともこれを良い充電期間と見るべきか。考えてみれば、自由度が高ければ高いほどお金を使う頻度が増す分けで、ほどほどに休日をエンジョイする方が身の丈に合っているといえばそうなのかもしれない。

 

なので、実質GWのほとんどを読書に時間を割いていたんですが、そうは言ってもちょっとぐらいはお出かけしたい!しかも、GW中の仙台城ガイドは出来なくなったけど、転んでもただでは起きたくなーい(>_<)と思ったアタシはですね、お勉強も兼ねてとりあえずボランティアガイドが案内してくれる近県のお城を探した。そしたら、あるじゃあないですかお隣の山形県に「山形城」なるものが、、、。まあ、山形ならば高速飛ばせば2時間ぐらいだしってことで、今回の「すこっち探検隊」の舞台は「山形城」です。

 

まずは、ボランティアガイドさんがいるという最上義光の騎馬像前にレッツゴー!

 

  

 

なんとも勇ましい最上義光の勇姿を感じさせる銅像ですこと。ただ、いつも見ている政宗様と比べると、ずいぶんと小振りだなあって感じたのよね、まあ、この辺がスケールの違いなのかな?

 

ガイドさんは元バスガイドをされていたというシルバー世代の方。このガイドさんに連れられて真っ先に向かったのが、ここ山形城でしか見られないという貴重な「緑の桜」である。それが、こちら↓

 

 

 

「ギョイコウザクラ」っていうんだそうです。緑っぽいのがちゃんとした花で、赤いのは満開過ぎた花なんだそうです。

 

なんでも、日清戦争で凱旋した兵隊さんが山形城に長期間駐屯させて頂いて、立ち退く時にそのお礼として数種類の桜を植樹していったのだそうです。だから、4月は桜のフェスティバル&カーニバルなんだとか。(なんて、羨ましいんでしょ)

 

次に探検隊が向かった先は、明治時代に建てられた病院、「済生館」という建物。それが、こちら↓

 

 

なんとも、モダンで立派な建物でしょう。これ、明治11年(1878)に建てられたんですってよ。昭和30年代まで現役の病院として使われていたんだけど、老朽化が激しくなって解体が決まった。でも、文化的な価値が高いってことで、そっくりそのままこの山形城跡の霞城公園内に移築したのだそうです、たいしたもんだわ。しかも、入館料は無料と来たもんだ。当然建物の中もちゃんと見学できちゃうのです。これ、一見の価値ありですよー。!(^^)!

 

次に向かったのが、本丸一文字門と二の丸東大手門です。

 

 

 

 

 

おー、なんとなくお城っぽい匂いがしてきましたかねえ。!(^^)!

 

山形城って、仙台城と同じく天守閣の無いお城だったんですね。そんでもって、桜のところで説明したように兵隊さんが駐屯した時に、残っていたお城チックな遺構は全部取り壊されちゃったんだって。でも、市民のパワーがあるからなのか文化財への理解がある街だからなのか、

30年前に二の丸東大手門(写真一番下)を復元。5年前に本丸一文字門(ほかの3枚)を復元したんだとか。

 

偉い!そうなんだよね、天守が無いなら無いなりにさ、お城っぽさというか雰囲気を感じさせてくれるような絵になる建造物があるだけで、観光で訪れた方はね、写真に収めてなんとなーく満足感を感じて帰るもんなんだよね。これだけの写真が撮れたらさ、SNSにもアップ甲斐があるってもんだと思うのは、アタシだけでしょうか?

 

以上が、今回のすこっち探検隊 to 山形城でしたー。ってあれ?ガイドのお勉強っていうか、収穫は無かったのかって?

ちなみに、ここまでで1時間ほどの案内でしたが、最上義光に関する説明はほとんど無し。でも、イイんですよ、ここは!だって建造物があるんだから、それを見せながらガイドをしてお客様に満足して頂ければ、それで十分合格点なんですよね。

 

残念なことに仙台城はその手が使えない。だからこそ、ガイドの腕が試されるって分けなのね。

でもね、ガイドさんの持っているあるものに気づきが一つありました。

 

 

これ、ガイドさんの後姿なんですが、注目すべきは左手に持っている「旗」なんです。アタシも何度か観光名所といわれるところのガイドさんの説明を聞きに行ったことがあるんですけど、この「旗」結構見かけるの。そんでもって、この「旗」には実は大きな効果が3つあるんです。

 

1つ目は、この旗を持ってガイドをすることで、周りの観光客へのアピールになるんです。例えばボランティアガイドの存在を知らない観光客がこの旗を持ってガイドをしている光景を見たら、「あれ、なんだろう?」→「あー、ガイドさんが説明してくれてるんだ」→「へえ、せっかく来たんだから私もガイドしてもらおうかな」というCMみたいなもんかな、集客効果はたぶん抜群だと思う。

 

2つ目はガイドをやっている人のモチベーションの向上。ほら、軍隊でも応援団でも旗を持って行進すると、勇ましいって感じがするでしょ。旗を持っている人もね、「俺について来い」的な引き連れてる感じがして、俄然やる気がアップすると思うのです。

 

3つ目。これが意外と大事なんですけど、アタシが過去に行ったボランティアガイドのいる観光地でベテランガイド、実力があるなと感じさせてくれるガイドさんはほとんど持っていた七つ道具って何だと思います?ズバリ、「指し棒」なのです。看板や表示板の文字を説明する時になぞる棒のことなんだけど、この「差し棒」実は絶大な効果があることを知っている人は少ない。

 

例えばあなたが勉強をする時、大事なところに蛍光ペンでマーカーを引いたりしますよね?あれって、脳の中では「字を読む作業」と「手にペンを持って引く作業」というのは、脳の別々な領域を使って行われているのです。(さらに字を書き込むのはまた別な領域を使う)

つまり、案内板を指し棒を使って説明をするということは、聞き手の脳の二つの領域を使ってもらう=ツインカムの状態で話を聞いてもらうってことになるのです。当然、説明も頭に入り、理解も深まりますよね。!(^^)!

 

この「旗」を持っていると、そうなんです!「指し棒(ポインタ)」としても使えるって分けなのです。

 

山形城ガイドボランティア会がそこまで考えて、「旗」を作ったとは思えませんが、こんな強力なリーサルウェポンを使わないなんて、もったいない!と考えるのか?それとも、たかが「旗」だろ。って考えるのか?アタシは使えるものは総動員して集客に繋げるほうが良いと思うんだけど、当ガイドボランティア会はどう考えるのかなあ~。(-_-;)

 

行ったことの無い方、山形城もけっこうお勧めですよー。よかったら、ぜひ。