政宗様だったらどんな元号を考えたんだろうね | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。!(^^)!

 

4月1日、その日は新天皇即位に伴う新元号発表の日。

 

国民のほとんどがテレビの画面にかじりつき、働いている人はネットの速報をキャッチするべく、今か今かと待っていたんでしょうな。そうして、発表された元号が「令和」。アタシはあの記者いじめで有名な官房長官が披露した「令和」の文字に「うん?本当にこれなの?」とかなりの違和感を感じましたけどね。

(みなさんはどうだったんでしょうか? 第一印象)

 

さて、この新元号万葉集から引用したということで巷では万葉集ブームもにわかに起きてるようですが、

アタシはふと、こんなことを思った。

 

「もし、伊達政宗様だったらどんな元号を考えたんだろう?」ってね。

 

こんなことを考えるのは、たぶんアタシぐらいしかいないと思うんだけど、政宗様の命名センスになかなか光るものがある。例えば、「仙台」。今は百万都市として東北の中心都市だけど、もともとは「千代」と書いて「せんだい」だった。それを、唐の詩人韓広羽(かんこう)の漢詩「同題仙遊観」に 出て来る「仙台初見五城楼~」というところから引用したんです。仙台=仙人の住む高台という意味なんですが、なんとも趣のある素晴らしいネーミングセンスだと思いませんか?

 

ちなみに、日本の都市の中で、地名の由来が中国の書物等によるものは織田信長が稲葉山を「岐阜」と改名したのと「仙台」の二つだけなんですよ。

 

でもね、信長は改名だから、まるっきり別な名前(稲葉山→岐阜)でしょ。政宗様は読みはそのまんまで当てる漢字を変えてる。この辺に彼のセンスを感じちゃうのよね。だって、唐の詩人韓広羽(かんこう)も漢詩「同題仙遊観」も知らなかったら、そこに辿り着いてない分けですから。つくづく、虎哉宗乙という優秀な家庭教師の英才教育のお蔭だったのかもね。

 

政宗様が「元号」を考えるなんてことはないんだけど、もし、考えるとしたら、そんときは迷わず中国の古典からの引用でしょ。でも、あれかいっそのこと自分の名前を一文字入れるってのも悪くないか?

でも、M・T・S・Hとかぶっちゃだめなんだよね。

 

う~ん、なにがいいんだろうか?悩むわね~。

 

あっ、そうだ!うん、これがいいいんじゃない?

 

「輝政」(きせい)

 

出典ですか? これはね、中国の古典でもなく、日本の古典でも無い。

 

政宗様の父上輝宗公の「輝」と政宗様の「政」。父親を尊敬していた息子、息子を思う父親の情愛、立派な当主としての一歩を踏み出した政宗の行く末をずーっと見守っていたかった輝宗。あーそれなのに、運命とはなんて、残酷なのでしょう。畠山義継の自爆テロにより、悲劇的な永遠の別れとなってしまう親子。

 

この美談を「元号」に使い、後世にまで語り継ぐ価値があると、アタシは思うんですけどね。!(^^)!

 

「輝政元年」 さて、あなたが政宗様だったら、どんな元号を思いつきますか?