すこっち映画ナゥ「華氏119」を鑑賞 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

毎回、毎回社会が抱える問題点にズームインして、映画を撮り続ける「マイケル・ムーア」。以前、アタシが彼の作品である「SiCKO(シッコ)」という医療保険に関する作品を観た時は、目からウロコだった。

よくよく考えてみると、私たちに知らされている情報なんて、うわべだけのほんの一握りの情報でしかない。本当に有益な情報や本当に大きな問題になったりする情報と言うのは、権力者達は往々にしてひた隠しにする。

 

そんな世の中の切り込み隊長、「アメリカ版川口浩探検隊」みたいなのがマイケル・ムーアの映画だ。今回の作品は、現在のアメリカ合衆国大統領、ドナルド・トランプに強烈に切れ込んでいる作品だ。

 

アタシが観た率直な感想は、「なるほどね~。日本じゃあこんなこと報道されないけど、実態はそういうことだったのか~。」って言う感じ。思い起こせば、2016年の11月の大統領選挙。全世界中の誰もが、ヒラリー大統領の誕生を疑わなかったはずなのに、、、。勝っちゃったよね、トランプさんが。(-_-;)

 

まあ、それからあれやこれやと世界中を席巻する「トランプ台風」(アメリカだとhurricane(ハリケーン)になる分けなんだけど、映画はそもそもどうして下馬評を覆して共和党候補のトランプが勝っちゃったのか?という根本的な謎解きからスタートしている。

 

これは、マスメディアがテレビだったら視聴率をアップ、新聞や雑誌は売上アップに上手く彼を利用しているうちに、いつの間にか自分たちが利用されしまって、彼が力をつけてしまったようなところがあるようだ。

(ドラゴンボールでセルに吸収された17号、18号みたいな感じかな)

 

さらに、この大統領選挙。当時は、共和党やトランプが頑張ったんだろう的な見方をしてしまっていたけれど、実態は民主党が自軍のゴールにどんどんオウンゴールを叩き込み、戦わずして自滅の道を歩んで行ったようなところがあるらしい。

 

一番驚いたのが、ミシガン州知事のリック・スナイダー知事の悪行だ。彼は民主党所属で知事になったんだけど、自作自演で水道管を埋設し(この人、パソコンメーカーのゲートウェイの社長なの)、フリント川ってところから水を引いたんだけど、この水質が超悪。おまけに劣化した水道管から鉛が溶け出し、それが水道水として庶民の口に、、、。なんとも悲惨な話だ。しかし、このおぞましい事態に対して、スナイダー知事は日本の安倍晋三と同じく厚顔無恥、カエルの面にしょんべんを貫き通す。民衆は可能な限りのあらゆる手段を講じるんだけど、焼け石に水。

 

挙句の果てには、庶民が救世主かと思っていたオバマ前大統領も登場するんだけど、同じ党ってことでスナイダーの肩を持ってしまうという最悪の事態に。(悟空が現れた~と思ったら、変装したフリーザだったみたいなね)

 

とにかく、このままではアメリカはヤバいよ。もう、世襲議員や当たり前田の政治家連中にだけ、政治をまかせっきりにしてはおけない!立ち上がろうよ!ってなわけで、無名の人たちのマンパワーがうねりとなって一般市民を動かし始めているって内容も盛り込まれている。

 

この映画、視点がコロコロ切り替わって最初の方は観ているとけっこう疲れるんですが、途中からミシガン州の問題なんかになってくると、「あり得ないでショー」の連発なんです。日本でも沖縄をはじめとする民意を無視した無政府状態なんだけど、アメリカはさらに上を行っている。

 

でもね、その常軌を逸した極悪非道な所業に対して、弱い一般庶民が一致団結して行動してるんです。

自分の立場が悪くなろうとも、会社から首切りされるリスクがあろうとも、決してひるまない。こういうところはさすが「U.S.A」だなあ~って思いますわ。

 

日本に掛けている部分、日本が見習いたい部分、日本だから救われたと感じる部分、そんなことを考える良い機会にもなりました。やっぱり、マイケル・ムーアみたいな人がいるとありがたい!そうでないと、アタシたち一般ピープルには、どこまでいっても旧日本軍の「大本営発表」みたいに情報操作された無味乾燥なことしか耳に入ってこない。

 

なので、この映画を観ておかないと、永遠に権力者たちの手の平の上で、そいつらに都合のいい存在のまんまで一生を終えるということになってしまいます。

 

こんな奴らも実際にいるんだ、それに立ち向かおうとしてる人たちも実際にいるんだ。じゃあ、自分たちには何が出来るんだろう?そんなことを感じる、考えるきっかけになるんではないでしょうか?

 

それにしても世の中の「正義」ってぇものはどこに行ってしまったんだろうかね~。

 

宇宙旅行でもしてんのかなあ~。

 

「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない!」

 

「真実はいつも、ひとつ」

 

「この桜吹雪が全てお見通しだ~」

 

「月に変わってお仕置きよ!」

 

「ひとつ、人の世の生き血を啜り」

「ふたつ、不埒な悪行三昧」

「みっつ、醜い浮き世の鬼を退治てくれよう、桃太郎」

 

そんな、ヒーローの決めゼリフが空しいものになっていくよ。

 

あ~あ「必殺仕事人」みたいなシステムって、ないんですかね。(-_-;)