宮城県民「必読」のバイブルかもよ!? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

たしか、ちょっと前に「お前はまだ群馬を知らない」と言う映画が公開されていた。残念ながら公開中に観に行くことは出来なかったがので、DVDになってから拝見しようとは思っているんですが、こうした地域の特異性にフォーカスしてみるっていう本や作品が結構出回っていて、人気を博している。

 

アタシも仙台城ガイドをやっている関係上、こういう本にはアンテナが反応するようになっているんですが、今回は最近読み終わった「宮城本」について紹介したいと思います。

 

 

本の題名が「地図で楽しむすごい宮城」です。ってえことは、他県は他県であるんだろうなあってことは容易に想像が付くんですが、まずは私たちが住む「宮城県」をきっちりと押さえておきたいものです。

 

実は、NHKの「ブラタモリ」で仙台が取り上げられ、仙台城や四谷用水が取り上げられてからというもの、伊達政宗絡みの歴史に関するうんぬんかんぬんだけではなく、タモリさんと木村浩二さんが紹介した地形に関するネタと仙台城、伊達政宗ネタのコラボと言う企画が大変ブレイクしている。

 

いまや、タモリさんを差し置いて、ローカルだけれど「ブラキムラ」として木村さんは1つのツールを確立してしまった感がある。アタシも彼の講演を何度か聞いたことがあるんですが、もうね、目からウロコなんですよ。いやーこれはね、仙台城ガイドを務める上で必修科目にするべきだとアタシは思ったね。

(今や、木村浩二さんは宮城学院女子大学の非常勤講師ですから)

 

木村さんではないけれど、仙台の街歩き企画も雨後の筍のように増えている。ある意味、仙台という街の活性化には一役買っているわけで、あらためてテレビの影響って大きいんだなあということと、「官パワー」よりも「民パワー」の方が活性化するってことなんですよね。

 

さて、この「地図で楽しむ~」なんですが、とにかく面白いのよ。(^o^)仙台城に関することはもちろん詳しく載っているんだけれど、それ以上に「へェ~そうなんだ、知らなかったー」っていうネタが満載なんです。

 

それが、地図を基に細かーく紹介されているので、これがまた分かり易い。アタシが「へえ~」と思ったのが、仙台市と山形市を結ぶ仙山線ってあるでしょ。実は、この仙山線が日本の高速鉄道の発展に一役買ってたって知ってましたか?日本の昔の電車ってほとんどが「直流電化」だったのです。(仙石線」は未だに直流だけどね)発電所で作った交流の電気を変電所で直流に変換・変圧するのにはとってもコストが掛かった。なので、交流の電気をそのまま電車に使えないかしら?と考えてたわけなんです。

 

「交流電化」の試験運転が行われたのが「仙山線」だったのです。1937年位直流化で開業した仙山線は1957年交流電化として再開業。皆さんに馴染みの深い「新幹線」が、時速300キロ超で日本列島を横断&縦断することが可能となったのも、この「仙山線」の存在があったからなんですねえ。

 

他にもいろんなデータが載ってまして、宮城県は人口100万人当たりの常設映画館の数が東北ワースト1(娯楽施設が少ないんだって)だったり、人口に占める図書館の数も全国で45位だったりする。

(まあ、仙台一極集中なんだろね)

 

「地元に住んでいて地元の事を知らない」これって、ある程度の年齢になったら、「だって知らないんだもん。」と素通りできる事では無いように思う。少なくたって、他県や他の地域から宮城県にお越しになった方にそれなりに説明が出来ないって、相当恥ずかしい。(>_<)(ウチらガイドであればなおさらです)

 

確かに現代を生きる私たちの生活は忙しい。だけど、その忙しい生活サイクルの中にこういう「地元魂」を維持出来るようなものを、きちんと組み込んで行くのが必要なんだとアタシは思うんだよね。

 

興味を持たれた方は、ぜひご一読頂きたい。!(^^)!