ズバリ、ガイドとは「プレゼン」である。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

さて、ブログの題名にも載っている通り、アタシは仙台城ガイドをやり始めて今年で3年目になります。

 

いろんな試行錯誤もありつつ、いまの写真やイラストのフリップを使った「すこっち流ガイド」に辿り着いたわけなんだけれども、3年目を迎えて、私の中である一つの結論に辿り着いた。

 

それは、ガイドとは「プレゼン」(プレゼンテーションの略)である、ということ。

 

私たちが観光地に行って、よくイメージするガイドと言えば、その旧所・名跡の歴史や施設にまつわる話をしてくれるガイドの方の話に耳を傾けて、多少の会話のやりとりはあるとしても、ガイドさんが話す側でお客さんが聞く側だ。つまりは、震災被災地で今も行われている「語り部」に近いかもしれない。

 

例えばこれが、会社であったり、会社が参加したコンペなどであったりすると、そこには当然「プレゼン」なる発表の場があって、そこで基本的にはパワーポイントなんかを駆使したプレゼン資料を基にプレゼンテーションが行われて雌雄を決する、みたいなことになる。

 

私はガイドをやりながら、ふと思い立った。先輩ガイドの皆さんは片手にブ厚いファイルを抱えて、先に述べた震災遺構の「語り部」そのままにガイドをやられている。もちろん、それは昔から古今東西、行われてきたスタンダードな「ひな形」なわけであって、アタシも瑞鳳殿や大崎八幡宮、陸奥国分寺に瑞巌寺などなど勉強のためにたくさんのガイドさんを見て回って、ガイドを受けたがほとんどはこの「ひな形」だった。

 

別にその「ひな形」にアタシがどうのこうのと言える立場ではないんだけれど、ある時、こんな疑問がアタシの頭の中を駆け巡った。果たしてガイドの説明を聞く立場のお客様はこの「語り部」が語る定番ひな形ガイドにどれだけ満足しているんだろうか?どれだけ、ワクワク・ドキドキを感じているんだろうってね。

 

そりゃね、究極はさ、アタシが万能兵器のiPadでも小脇に抱えてさ、動画でも写真でも何でも見せながらガイドをしたら、それはそれで超画期的なのかもしれない。だけどね、お客様は十人十色、老若男女、別にそこまで究極なのは求めてないんだよね。(だいいち、雨降ったら終わりでしょ)それに、アナログの良さっていうか、味っていうかさ、そういうものの大切さって、あるんだと思うんです。実際のところ、そうしたメディアで固めちゃうよりも、フリップをめくりながら時間稼ぎにお客さんと会話をしたりする方がコミュニケーションが深まったりすることもあるの。

 

結局のところ、アタシの結論としては「友達以上恋人未満」じゃあないけれど、お客さんには視覚効果と興味を持ってもらいやすいネタで距離感を縮め、そこから自分の中で築き上げたすこっち流「政宗ヒストリー」を語っていくという形に落ち着いた。

 

だって、正直言ってね、アタシが観光地に行ってガイドをしてもらう逆の立場だとしてさ、①語り部ひな形スタンダードガイドと②写真や絵中心のフリップ+楽しませてくれるガイドがいたら、どうやったって①よりは②を選びますもん。

 

もちろん、そのためには日頃の知識や情報の取集や勉強は欠かせない分けなんですけどね。

 

新たな道を切り開くというのは、一筋縄では行かないのもまた事実。だから、大事なことは「続ける」ってことなんだとアタシは思っています。いずれ、そうした「プレゼン型ガイド」が浸透して行って、仙台城にお越しになられる皆さんがガイドの説明するドキドキ・ワクワクを堪能して帰ってもらえるようになれば、言うことなしなんですけどね。このプロジェクト、実現したいものですが、まだまたすこっちの見えない敵との戦いは続く、、、。(^_^;)