どうも、すこっちです。!(^^)!
昨日のガイド活動の合間になかなかお目に掛かれない光景を目の当たりにしたので紹介します。
仙台城には土井晩翠(荒城の月の作詞家)先生の胸像がある。決まった時間に彼の代表作でもある「荒城の月」のメロディーが流れるようになっている。明治から昭和にかけての偉人をあんまし大事にしない仙台市なんだけど、こと晩翠先生には相当な敬意を払っているようだ。
なんと、その光景と言うのはこの土井晩翠先生の目の前で行われていた。
どういう事をやっていたのかと言うと、たぶん、東北大学の運動部(何部なのかまでは特定できなかった)なんだろうけど、新入生が中心で20人ぐらいはいたのかな?そこから一人ずつ、この土井晩翠先生の胸像の前に進み出て、「○○県○○高校出身のすこっち(仮名)です。僭越ながら土井晩翠先生の御前にて、○○高校の校歌を歌わせて頂きます。」ってな感じで歌を唄うんです。
いやー凄いわ。昨日のガイド活動報告にも書いたけど、アタシらとか観光客とかギャラリーはいっぱいいるというのに、やるね~東北大学!仲の良い写真屋さんのおばちゃんに聞いたら、青葉山周辺の大学や高校の運動部では恒例行事の一つみたくなっているらしい。
まあ、よく言えば「度胸試し」、悪く言えば先輩の「かわいがり」みたいなもんだろうか?
でも、彼らや彼女たちを見ていると、別に嫌々やってる感じではなかった。どちらかというとその場の雰囲気を楽しんでいるようでもあり、自己紹介を兼ねているところもあって、打ち解ける雰囲気作りには良き伝統だったりするのかもしれない。
なかには「土井晩翠先生の御前にて、サザエさんの歌を唄わせて頂きます。」って明らかに受け狙い度満点のヤツもいた。そうだよね、女の子もいるし、ここで自己アピールしないでどこでアピールすんのって気持ちは大事だよ!うん、うん好きだね~そういうマインド、アタシは。
そんな感じで「土井晩翠先生の御前にて~劇場」は延々と続くのでした。(-_-;)
ある意味、こういう伝統を維持・継続して行けるのって、ナンバースクールならではなのかなあって思う部分もある。先輩・後輩の上下関係っていうのもあるんだろうけど、どちらかと言うと、先輩たちが気付きあげてきた伝統という重みを決してダイエットせずにそのまんま繋いできているような気がする。だから、そこには「何で今どきこんなことすんの?」みたいなシニカルな冷めた空気って、あんまし存在しないんじゃないのかな。
人前で何かを披露する。芸人でもないアタシたちは、どうしても二の足を踏んでしまいがちだ。けれど、こういう「いざとなったら、アタシはやってやるよ!」っていうマインドだけは失いたくはないものですね。
さて、あなただったら土井晩翠先生の御前にて、なにを披露しますか?