不幸、苦しみの原因を見誤ると、、、。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

二人の女性が、ある農家に住み込みで、働くことにした。


仕事は、予想以上にきつかった。

毎朝、ニワトリが、けたたましく鳴きだすのを合図に
外も暗いうちからたたき起こされる。

疲れ果てて、彼女らの愚痴は、たまる一方だった。

「こんな苦しい目に遭うのは、あのニワトリのせいだわ。

あいつめ、なぜ、朝日が昇る前に鳴くのかしら」

「あのニワトリさえいなければ、もっとゆっくり寝ていられるのに!」

不幸の原因は、ニワトリだと思い込んだ彼女たちは、
とうとう、憎きニワトリを殺してしまった。

だが、その結果は反対だった。

農家の主は、ニワトリが鳴かないので、
もっと早い時間から彼女らを起こし、

山のような仕事を言いつけるようになったのである。

「ああ、ニワトリがいた時のほうが、よっぽどよかった」

二人は眠い目をこすりながら、後悔するのであった。

あまりにも苦しみが大きいと、

目の前のものに当たったり、

誰かを責めたりしがちである。

そんな私たちに、この話は

「苦しみの原因を見誤ると、何の解決にもならない。

それどころか、二倍、三倍になって我が身に返ってくる」と教えている。