田中(母)の言葉にうん、うん、なるほど! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

以前、2/26のブログでも紹介した天才中学生作家「鈴木るりか」さんが書いた「さよなら田中さん」。

https://ameblo.jp/scotch0711/entry-12356028935.html

 

この作品、とても中学生とは思えない出来栄えなのですが、その中でも私が注目したのが、主人公の田中花実ちゃんのお母さんの言葉が何とも言えない味があるのです。

 

普段はがさつで食いしん坊でまともに学校を出ているのかどうかさえ怪しいような人なのに、そのシチュエーションにジャストミート!するような偉人名言なんかを連発してくれちゃうのです。

 

その一部を紹介しましょう。

 

①「寒さに飢えたものほど、太陽を温かく感じる」 ホイットマン

 

②英国には食器棚の奥の骸骨という言い回しがある、どんな家庭にも、秘密にしておきたいことがあ

るという意味です。

 

③児孫のために美田を買わず(ググってみてね!)

 

④秘すれば花って言葉知らない?世阿弥の言葉だよ。なんでもかんでも明らかにすればいいってもんじゃない。人生には謎の部分を残しておいた方が、想像の余地があって趣き深い。「謎以外何を愛せよう」ってニーチェも言ったそうだ。ニーチェって知ってるか?ドイツの哲学者だよ。

 

⑤悲しい時、腹が減っていると、余計に悲しくなる。辛くなる。そんな時はメシを食え。もし、死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食食べて、その一食分だけ生きてみろ。それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生きるんだ。そうやってなんとかでもしのいで命をつないでいくんだよ。 その食べ物をくれる人には感謝しなくちゃいけない。それは命をつないで、生かしてくれる人だ。食事を作ってくれる人とか、食材を買うお金を稼いでくれる人とか、な」

 

①~④はよくもまあ、そんなことわざや名言をよく御存じですこと。m(__)m。るりかちゃんのプロフィールを拝見したところ、なんでも家の隣が図書館だったらしく、そりゃあもう「♪ちっちゃな頃から読書家で~♪」だったようで、好きな作家は志賀直哉と吉村昭なんだとか。(あなたは、14歳で好きな作家の名前を言えたかな?)

 

でも、最後の⑤は登場人物の田中さんの母としての生き様というか、魂の叫びと言うか、美辞麗句で飾らないけれど、それでいて胸にずしんと響いてくるような言葉のように私は思うのです。

 

確かに、悩んだとき、メシを食うだけで気持ちが前向きになりますもんね。そんでもって、誰かと一緒に食事に行けば、愚痴を聞いてもらったり、悩み事を相談したりすれば、それだけで気持ちが楽になる。

 

以前、ラジオで亡くなった山本小鉄(元プロレスラー)さんが同じようなことを言ってました。

 

「とにかく、コミュニケーションを深めたいと思ったらね、一緒にラーメンを食いに行けばいいんだよ。」

「ラーメンを食ってね、いろんな話をすれば、気持ちなんて嫌でも通じ合えるんだからさ。」

 

同感です。この前ブログで紹介したイタリア人の話でも、けっきょくは食事に時間を割いてコミュニケーションを取ることに重点を置いていたりする。

 

やっぱ、食事って単なる栄養源を胃に放り込むためだけの儀式では無いんだよね。

今やスマホを見ながら食事をする輩もいる世の中だけど、それってどうなんだろう。

あらためて、「会食」というものを見つめ直す必要があるかもしれませんね。

 

さて、食事の重要性の話が出たところでおしらせです。3回「伊達なグルメ探訪会」の開催が決定しました。4/21(土)です。!(^^)!

(詳しくはブログトップで)自分に合ったお店探しの旅に一緒に出掛けてみませんか?

 

あー、そうそう読んでみてくださいね、この本。

絶対におススメですよ。(^^)