人生を謳歌しているイタリア人に学ぶ、私 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

今までの職場だったら、この時期は締めである。

 

日常の通常業務に追われつつ、請求書の作成やら社内処理やらで、当然の如く残業だった。

それが、今このブログを書いているということは、締めと言ってもそれほど眼の色を変えて締めの業務に向き合わなくとも良くなった=それなりに早く帰れるようになった、ということである。

 

まあ、そういう瞬間もあってもいいのではないかなあと思う、今日この頃です。

 

さて、最近私が読んだ本の紹介です。本の題名は「最後はなぜかうまくいくイタリア人」。

 

 

イタリアと日本を行き来している著者が、長くイタリア人と付き合っていくうちにイタリア人の特性のようなものを掴んだらしいのです。それを、本にまとめたという分けなんですね~。

 

まず、イタリア人は待ち合わせの時間に決まって遅れてくる。

 

日本人なら、「じゃあ、10時に仙台フォーラス前で待ち合わせね。」と約束したら、多少遅れたとしても5分から10分でしょう!いや、私をはじめ几帳面な日本人だもの、逆に5~10分早く到着する人が多いかも。

 

ところがです。イタリア人はどうかと言うと、「10時に仙台フォーラス前ね~!」と言う約束は、彼らにとっては「努力目標」なのだそうです。つまり、「10時に」というのは、大体10時10分~15分ぐらいにぞろぞろと集まって、遅れてくる人のことも考慮したら、10時30分ぐらいから始められればOKじゃん!という考え方なのだそうです。「ええっ~、なにそれ相手が相手だったら、ブチ切れるよ~。」そうなんです、だから日本人の会社とイタリア人の会社でしばしばトラブルも発生するんだそうです。(>_<)

 

もう、これは明らかに「仙台時間」なる悪名を超えたね、ハンパないイタリア人。

 

イタリア人にとって、10分から15分の遅れといいうのはどうやら「ハンドルの遊び」みたいなものらしい。

 

さらに言うと、イタリア式のパーティーというのは、もっとすんごい!

 

あちらには「アペリティフ」=食前酒という習慣があって、ようは正式なパーティーが始まる前のウェルカムドリンク的なサラッと飲み会の間に交流を深めるということらしい。(パーティーが始まると席の移動が出来なくなるのでね、アペリティフだけで帰っちゃう人もいたりする。)

 

だから、参加者が全員集まって正式なパーティーが始まるのはアペリティフから2時間~3時間後なんてこともザラにあるんだとか。いやはや、時間に律儀な日本人にはかなりペースを狂わせられる。(-_-;)

 

でも、これにはちゃあんとイタリア人なりの理論があるのです。

 

そもそも、欧米人にとっては「食事」=「会食」=大事な会話をする場なんですね。

だらだらと3時間も4時間も掛けて食事をするけれど、そこには料理とお酒と会話を愉しみつつ、

きちんとお互いが打ち解けていい関係を構築し、気持ちよ~くお別れをしてネクストにつなげるという

意味がある。

 

こんなエピソードがあるんだそうです。

 

初めての先進国首脳会議(サミット)が行われた当時、欧米各国の首脳たちはパーティ文化に長けていたので、楽しげに談笑していた。唯一、そのような場に慣れていない日本の首相はまったく会話に参加出来ず、パーティーの間ずっと一人でポツンと隅の方に居たという。

 

記者が「それでは、首相は何をされていたのですか?」と質問したところ、

 

日本の首相は「黙って食っとった。」と答えたそうです。

 

まあ、40年近い昔の話らしいんだけど、なんとなく想像が出来ちゃいますよね。

いまじゃあ、社交的な日本人も随分と増えたけれど、「食事中は静かに」的な教育を受けて育った輩というのも存在するのも、また事実。日本という国の良いところでもあり、考えなきゃないところでもある。

 

ほかにもイタリア人って、駐車場では必ず頭から突っ込む。日本人みたいに、「出すときに楽なように。」とバックで駐車なんてしないのです。なぜか?イタリア人からすると、目の前にある「駐車スペース」をとにかくGET!することが最優先。あとのことはあとで考えればいいじゃん、という考えなんだとか。

 

他にも仕事とプライベートの境目が曖昧だとか、テキトー星人なのに、土壇場になるとスーパーサイヤ人的な能力を発揮して、結局最後は仕事をやり遂げちゃうだとか、なんか読んでいるうちにイタリア人の憎めない愛らしさにどんどん引き込まれていってしまうような、そんな面白い本なのです。

 

薄めの文庫本で、サクサク読めますんで、興味を持った方は是非とも読んでみてください。

 

あーでも、完璧なイタリアイズムに染まっちゃあ駄目ですよ。そーなっちゃったら日本では生きていけませんからね。イタリアチックな良さを心に刻みつつ、明日も頑張ろう~って感じじゃないとね。!(^^)!

 

では、チャアオ!(イタリア語でバイバイ!)