織田信長は「キャプテン翼」だったのか? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。

 

台風が通り過ぎた3連休、みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

 

私はと言うと、仕事とガイドと読書で終わっちゃいました。

 

ガイドを始めてから、ずいぶんと自主的に歴史に関する本を図書館から借りたり、

コンビニや書店やネットで購入する機会が増えました。

 

まあ、それだけ自分の中で興味が深まってきたというのもあるんですけど、

ガイドをしていると歴史もいろんな角度でいろんな知識や考え方をインプットしておかないと、

面白い話って提供できないということを、最近特に感じています。

 

そんな私が最近購入して今日、やっと読み終えたのがこちらの本↓

 

 

「大間違いの織田信長」と言う本です。

(困った顔の信長サンがまた、愛らしいこと)

 

織田信長と言えば、一般的なイメージからすると、どうしてもあれですよね~

「鳴かぬなら殺してしまえ~」的なコワモテなイメージが先行してしまいがち。

 

うつけだったり、延暦寺の焼き討ちだったり、残忍なイメージに加え

クレバーな戦法で戦を勝ち進んできたイメージが強いんだけど。

 

この本を読むと、ズバリ!信長のイメージ180°変わっちゃいます。(^o^)

 

ネタバレになるので、ほどほどに紹介をさせて頂きますけど、

 

・実は、織田信長は努力の人

・信長軍はとにかく弱かった

・勝ちきれない織田信長

・上杉謙信と武田信玄には徹底した土下座外交だった

・朝廷の権威を排除したのではなく、とことん利用していた

・寝ないで働く働き者、織田信長

・天下布武は畿内だけのつもりだった

 

などなど、とにかく面白いんですよ、この本!

トリビアなネタの面白さもあるんですが、著者の倉山満さんの経済の方から見た切り口

や、私ら70年代の琴線に触れるような表現がミョーに心地良いんですね。

 

そんな、表現で私が気に入ったのが、「織田信長は大空翼である」というフレーズ。

(キャプテン翼を知らない人は、ググってみてくださいね)

 

簡単に言うと、大空翼の率いるチームは彼のワンマンチームである。

彼がケガで欠場したりすると、戦力は極端にダウンする。(もともとそんなに強くは無いのね)

 

それが、大空翼が出場すると途端に息を吹き返す。そして、勝利する。

つまり、主人公の翼君が現場にいないと成り立たないんですね、このチーム。

あくまで彼のキャプテンシーがチームの原動力であるわけです。

(でなきゃあ、ボールは友達って言って顔面ブロックはそうそうできないですよ。)

 

信長も決してカリスマというわけではなく、(だから、よく裏切られているのね)

軍隊の戦闘力は低い。そして、信頼のおける指揮官もいない。

つまり、自らが先頭に立って働くことで、ダメダメチームをなんとか引っ張って

地位を確立したんだとこの本では書いている。

 

まあ、イメージとしてはいつも爽やかな翼君と信長君では似ても似つかない気がするけど、

こと「チーム愛」と言う点では、認識は一緒だったのかもしれないですね。

 

ちなみに「カリスマ」というのは新興宗教の教祖様みたいな存在のことで、

良いことも悪いことも、みんなが信じて付いていく人のことで、戦国武将で言えば、

唯一のカリスマは「上杉謙信」だけみたいです。

 

興味を持たれた方は、この本ぜひとも読んで頂きたいです。

きっと、戦国時代の認識がちょっとレベルアップすること間違いなしです。!(^^)!

 

でも、信長が翼君ってことは「本能寺の変」の明智光秀は岬君ってことですか?

じゃあ、秀吉はやっぱ石崎君かな。(-_-;)