知れば知るほど奥が深い、仙台牛タンの話 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

仙台は観光地としても、一定の知名度と人気がありますね。

 

その中でも、大体仙台に来て「仙台牛タン」を食べないで帰るという人を

探す方が難しいくらい、「仙台牛タン」の知名度は他のグルメと比較しても、

間違いなく、仙台の食の「ジャイアン」的存在である。

 

私としては、観光で宮城県を訪れた方に対しては、隣り町の塩釜の海の幸は

もちろん文句なしでおススメなのだけれど、まあ、仙台牛タンは

福岡に行って、辛子明太子ととんこつラーメンを食べないで帰るようなもので、

まずは、食べて帰って欲しいかなあ~と思います。

 

ただ、この「仙台牛タン」いわゆる牛タンを塩漬けにして焼いて食べるという

「牛タン焼き」を提供しているお店が、今では仙台市内には星の数ほどあり、

これもピンからキリまであるというのが現実だったりするのです。

 

現在の「仙台牛タンシーン」には二通りあります。

 

一つは、発祥の店と言われる「太助」の系統を組み、昔ながらの製法で

手作業で牛タンを捌いて、地道に細々とやっているお店。

(牛タンを柔らかくするために、牛タン1を1枚に「切刃」と言われる

隠し包丁を入れたりする作業) 

 

そして、もう一つは大規模資本で持って、店舗は今や県内や県外にも

進出しているような「ジャイアンツ」的な経営のお店。

 

前者のメリットは、そうね~、職人技といいますか、やっぱり手作りは違う!

数はたくさん用意できないけれど、味は正直だなあと言う点。

 

後者のメリットは、いつでもどこでも何時でも、「仙台牛タン」を賞味できるという点。

でも、これってなんかおかしくないですか?

 

本来、牛タンを捌いたり、仕込みをしたりするのは技術がいるし、手間のかかる作業

それを無尽蔵にお客様に提供できるということは、実はそれなりの裏がある。

 

まあ、あえてここではその「裏」には触れないけれど、安心して自分の胃袋に

放り込むことを考えれば、私は前者をおススメしたいですな。

 

ここで、牛タンのトリビアネタをご披露します!

 

・人類が牛タンを食するという習慣は、旧石器時代からあったそうです。

 

・牛タン1本の長さは30センチ~35センチ 重さは1.5キログラムあるそうです。

(だいたい、5人分の定食相当)

 

・牛タンのたんぱく質は大変な優等生で、WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧

 農業機関)はたんぱく質の質を評価する物差しを作っている機関なのですが、

 この物差しで牛タンのたんぱく質を計測すると、なんと100点満点!

 良質なたんぱく質の代表である、卵と同等なのだそうです。

 

・仙台牛タンのお店のほとんどが、アバディーン・ガスという米国産の肉用種が

使われています。この中でも一般的にトップクラスのものを、

C.A.B(CERTIFIED ANGUS BEEF)と言うのですが、これは全体の肉牛の

2割だけ。そう、アメリカのトップクラスの牛の舌が仙台牛タンには使われているのです。

(ちなみに、アメリカの大手食肉会社では、1日に3万頭を屠殺するそうな)

 

どうして、私が仙台牛タンネタを勉強しているかというと、仙台城のガイドをしていて、

みなさんが興味を示すのは「仙台城」の次はそう、「仙台牛タン」なんですね。

 

自分も観光地に行った時、ガイドの方が地元のグルメやお土産に詳しかったら、

超得した気分になりますからね~。(^○^)

 

さぁて~、勉強のために味比べでもして来ようかな~♪!(^^)!