栄枯盛衰 あのでっかくて白い〇〇ってなんですか? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

仙台城のガイド活動をしていて、一番質問されることって何だと思いますか?

 

「仙台城の歴史について?」いえいえ

「伊達政宗の騎馬像について?」それも違う

「伊達政宗の生涯について?」うーんそれも違う

 

実は、一番聞かれることって、

「あの白い巨大な仏像みたいなのは何なのですか?」なんですね。


まあー仙台城に来た10人中5~6人ぐらいは気になって聞いてきますね。

 

仙台周辺に住んでいる方ならご存知ですけど、これ「仙台大観音」と言いまして

仙台市青葉区中山にある高さ100メートルの白い観音様の像なんです。

 

ちょうど仙台城のある青葉山からは天気が良いと、はっきりとそのお姿を拝むことが

出来ちゃいます。(^○^)

 

これって、平成3年(バブリーな頃)に完成した時は、けっこうな注目スポットだった。

この周辺一帯を開発した業者が集客の目玉として資金を投入し、夏になれば

花火大会やプチねぶた祭りなんかもやっていて、活気づいていたのです。

 

しかし、時代の移り変わりとともに、その会社も今は無く、まさに今話題の

レガシイとして残った感のあるこの「仙台大観音」

 

私もガイドとして聞かれれば、一通りの説明はするんだけど、建てた当初に行ったきり

しばらくこの観音様に足を運んでいない。

 

たまたま本日、話題のラーメン店が中山にあるというので、家族で行った帰りに

この観音様に足を運んでみた。

 

たぶん、20年ぶりくらいで足を運んだその観音様周辺は、、、。

かなり、寂しかったなー、、、。(-_-;)

 

その巨大さのインパクトは相変わらずの存在感、なのだが。

 

ひっそりとした周辺、入口、そしてひっそりとした館内。

拝観料は大人が一人、¥500(う~ん相場としてはこんなもんか)

 

観音像の中は「さ、寒~い。」

そう、暖房・冷房設備は皆無なのである。

(おまけにトイレもないのです。)

 

エレベーターで12F(ちょうど右手のあたり)まで上がり、

あとはらせん状の階段を下りてくるのですが、なかなかの長丁場。

なかなかのいい運動だわ。(トイレが近い人は要注意!)

 

久々の「仙台大観音」、けれど繁栄していた当時を知る私にとっては、

栄枯盛衰、まさに「平家物語」の「冒頭の一説を思い起こさせるような

寂寥感(せきりょうかん)を感じてしまいましたねぇ、、、。(-_-;)

 

でも、今日の経験もガイド活動の説明には一役買うことになるのかな。

最近、ここに行った人ってたぶん、そうそういないもんね。

 

皆さんも、かつて行ったことのある場所に久しぶりに足を運んでみるというのも

なかなか新鮮かもしれないです。

 

当時の記憶とのギャップを感じることで、けっこう新たな発見が、

いい意味で脳を刺激してくれるように感じました。

 

(それにしてもけっこう、傷んでいたなあ~観音様)