今では、それほどやる人も減った感のあるボーリング。
つぶれてしまったボーリング場もあったりで、プレーする施設自体が
少なくなってしまった。
私が社会人になりたての頃は、手軽なレジャーと言えばボーリングだった。
会社や組合の行事としてボーリング大会なんかもあり、コンピューターによる
自動採点機能の普及もあり、ボーリングはまさに王道だった。
しかし、である。私はこのボーリングが大の苦手だった。
だいたいプレーすると男の子でありながら、1ゲーム100を超えることが無かった。
こうなると、例えばこんな展開になる。
だいたい1レーン4人ぐらいのグループでプレーがスタートする。
始めのうちは、わたしみたいなのがいたとしても、
「どんまい、どんまい。」とか「まだ、始まったばかりでしょ!」
ってな感じで応援してくれる。
ところが、ゲームが進むにつれて、ストライクやスペアがどんどん出だすと
ハイタッチやら、ガッツポーズが出だし、スコアも凌ぎを削る。
当然、プレーもエキサイトして盛り上がりも最高潮!
そんなところに、一人、100に満たないちんたらプレヤーがいると
そう、どんどんと蚊帳の外。周りの気遣いで掛けられていた声も、どんどん遠ざかる。
本人もそうとうに気まずい。もう、「誰か代わりに私の分も投げてよ!」と言いたくなる。
(実際に、投げてもらったことある私、、、。(-_-;)
ボーリングと言う遊びは、人の世の残酷さを見事に表すゲームである。
このままでは、イケない!
たかが遊びとは言え、そう、私が良く使う「程度問題」である。
このまま、毎回毎回ボーリングの度に「蚊帳の外人生劇場」を送って
いられるわけがない。(>_<)
一念発起した私の目に、ふと新聞の「ボウリング講座」の記事が。
「これだ、もうこれしかない!」速攻で申し込みを手続。
そうして、当時の勝山ボーリングクラブでボーリングのいろはを
懇切丁寧に教えて頂いた。
ここで、すこっちの「ボーリングのいろは講座」をちょっとだけ。
1.ボーリングは4歩で投げる。(または、2歩足して6歩)
2.投げる時はピンを見て投げない。(レーンの床にあるスパットという目印を見て投げる)
3.スペアも残ったピンによって、投げる場所、狙う場所が決まっている。
4.マナーとして右隣の人が投球動作に入ったら、左の人は譲る。
5.力ではなく、振り子の原理を利用してバランスよく投げる。
どうでしょう!?知らない人にとっては、「へえ~ボタン」を押したくなったのでは?
詳しい説明は省略させて頂きますが、こうした「いろは」を知って練習するだけで、
スコアは劇的に変わっていった。
調子の出ないときでも1G=130ぐらいは出るようになったし、良い時で140~150は
行くようになった。(まあ、人前で恥はかかなくなった。)
ようやく、私の中で「程度問題」の「程度」=「人並み」を達成した充実感である。(^○^)
そして、あらためて二つの事を悟った。
1.何事も基本て大事なんだなあ~。
2.誰もこんなことは教えてはくれなかったけど、実はみんなも知らないのかな?
やっぱり、お金を払って教えてもらうのって全然違うものなんだね。
今となっては、その勝山仕込みの腕前を披露する場もないですが、
若い頃の私を救ってくれた「ボーリング講座」に感謝のイイね!です。!(^^)!