学校でも会社でも授業や講習というのは当然ついて回る。
まあ、学生の身分としては受け入れざるを得ない、わけであるが、
会社勤めをする身としては、かなりの苦痛の時間。(-_-;)
振り返ってみると、私のガイド活動の講習の時もそうだった。
前に講師がいて、生徒が学校形式で並んだ机に座って講義を受ける。
しかし、これほど一般的には型にハマった形式でありながら、
これほど退屈で効果が得られるように感じられない「型」も珍しい。
(たぶん、皆さんが感じていることだと思うんだけど、、、。)
もちろん、講師の話し方や話す内容にもよるのだが、
次の点を工夫するだけでもずいぶんと違うものになると思う。
1.机の配置を変える。
例えば、カタカタの「ロ」の字にして講師と受講者の目線を一緒にする。
これだけでも、質問がしやすくなるはずである。
2.話す、伝えるということに意識を集中する。
確かに話す内容は大事。だけど、もっと大事なことはきちんと伝えたいことを
確実に相手に伝えるということ。それには、単なる自己流だけでは駄目。
話すテンポやイントネーション、表情、しぐさなどして、メリハリ・抑揚をつけるのが
効果的である。 また、話初めの導入部分、落語で言う「枕」つかみは大事なポイント。
3.聞いている人の身になる。
実はこれが、一番重要視すべきことかもしれない。
人間は興味の無いことには飽きっぽい。興味のあることでも、集中力には
もちろん限界がある。それを、きちんと踏まえたうえで人前で話をしなければ
たちまち「睡眠愚スクール」のスタートである。
ようは、創意工夫なのだ。自分が聞く側の身を想像すれば分かること。
かくいう私もガイドをする時は、「お客様を退屈させない語り」を心掛けている。
お客様が退屈そうになったら、場所を変え、話を変える、ようにしている。
常識や定石にこだわりすぎると、いつの間にか自分が空気の読めない
非常識者になっていたりする。
常に謙虚な心で、「魚心あれば水心」で生きたいと思う今日この頃です。!(^^)!